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公開番号2025132762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030542
出願日2024-02-29
発明の名称ステータ、モータ及びステータの製造方法
出願人ニデック株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 1/18 20060101AFI20250903BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】占積率または巻線作業の作業性を向上できるステータ、モータ及びステータの製造方法を提供する。
【解決手段】ステータ1は、軸方向に延びる筒状のコアバック部12と、コアバック部から径方向に延び且つ周方向に並ぶ複数のティース部20とを有するステータコア11と、複数のティース部に位置するコイル15と、を有する。ティース部は、それぞれ、径方向に並ぶ複数の径方向分割ティース部201を有する。コイルは、複数の径方向分割ティース部にそれぞれ位置する巻線部151を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
軸方向に延びる筒状のコアバック部と、前記コアバック部から径方向に延び且つ周方向に並ぶ複数のティース部とを有するステータコアと、
前記複数のティース部に位置するコイルと、
を有するステータであって、
前記ティース部は、それぞれ、前記径方向に並ぶ複数の径方向分割ティース部を有し、
前記コイルは、前記複数の径方向分割ティース部にそれぞれ位置する巻線部を有する、
ステータ。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記径方向分割ティース部と前記径方向分割ティース部に位置する前記巻線部とを電気的に絶縁する絶縁部をさらに有する、
ステータ。
【請求項３】
請求項２に記載のステータにおいて、
前記絶縁部は、
径方向分割ティース部と前記巻線部との間に位置する被覆部と、
前記被覆部の前記径方向の一方端に位置する第１フランジ部と、
前記被覆部の前記径方向の他方端に位置する第２フランジ部と、
を有する、
ステータ。
【請求項４】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記複数のティース部は、
第１ティース部と、
前記第１ティース部に対して周方向に隣り合う第２ティース部と、
を含み、
前記コイルは、
前記第１ティース部の前記径方向分割ティース部に位置する第１巻線部と、
前記第２ティース部の前記径方向分割ティース部に位置する第２巻線部と、
前記第１巻線部と前記第２巻線部とを、電気的に接続する連結線と、
を有する、
ステータ。
【請求項５】
請求項４に記載のステータにおいて、
前記第１ティース部の前記径方向分割ティース部と前記第１巻線部とを電気的に絶縁する第１絶縁部を有し、
前記第１絶縁部は、
前記第１ティース部の前記径方向分割ティース部と前記第１巻線部との間に位置する被覆部と、
前記被覆部の前記径方向の一方端に位置する第１フランジ部と、
前記被覆部の前記径方向の他方端に位置する第２フランジ部と、
前記第１フランジ部または前記第２フランジ部の少なくとも一方に位置するとともに前記連結線を案内する案内部と、
を有する、
ステータ。
【請求項６】
請求項５に記載のステータにおいて、
前記第２ティース部の前記径方向分割ティース部と前記第２巻線部とを電気的に絶縁する第２絶縁部を有し、
前記第２絶縁部は、
前記第２ティース部の前記径方向分割ティース部と前記第２巻線部との間に位置する被覆部と、
前記被覆部の前記径方向の一方端に位置する第１フランジ部と、
前記被覆部の前記径方向の他方端に位置する第２フランジ部と、
前記第１フランジ部または前記第２フランジ部の少なくとも一方に位置するとともに前記連結線を案内する案内部と、
を有する、
ステータ。
【請求項７】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記複数のティース部は、それぞれ、径方向内方に延び、
前記巻線部は、前記径方向内方に向かって先細りの形状を有する、
ステータ。
【請求項８】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記ティース部における前記複数の径方向分割ティース部にそれぞれ位置する巻線部は、異なる相の前記コイルによって構成されている、
ステータ。
【請求項９】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記複数の径方向分割ティース部は、それぞれ、径方向に隣り合う前記径方向分割ティース部と径方向に連結する連結部を有する、
ステータ。
【請求項１０】
請求項１から請求項９のいずれか一つに記載のステータと、
前記ステータに対して前記ステータの軸線を中心として回転するロータと、
を有するモータ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ステータ、モータ及びステータの製造方法に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
ステータコアと、コイルとを有するインナーロータ型モータのステータが知られている。例えば特許文献１には、ステータのバックヨークからテーパ状に延びている複数のティースと、前記各ティースの内周側端面に形成されたティースフランジと、前記各ティースの面にコイル素線を複数段に巻き重ねて構成されるコイルと、を有する回転電機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－０６１３６８号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述のようなステータのティースへの巻線作業では、隣接するティース間に形成されたスロット内にコイルを巻線する必要がある。このため、限られたスペースであるスロット内に巻線可能なコイルの巻き数が制限されるとともに、前記スロットに対するコイルの巻線作業の作業性もあまり良くない。そこで、コイルの占積率の向上とともに巻線作業の作業性の向上が望まれている。
【０００５】
本発明の目的は、占積率または巻線作業の作業性を向上できるステータ、モータ及びステータの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一実施形態に係るステータは、軸方向に延びる筒状のコアバック部と、前記コアバック部から径方向に延び且つ周方向に並ぶ複数のティース部とを有するステータコアと、前記複数のティース部に位置するコイルと、を有する。前記ティース部は、それぞれ、前記径方向に並ぶ複数の径方向分割ティース部を有する。前記コイルは、前記複数の径方向分割ティース部にそれぞれ位置する巻線部を有する。
【０００７】
本発明の一実施形態に係るステータの製造方法は、軸方向に延びる筒状のコアバック部と、前記コアバック部から径方向に延び且つ周方向に並ぶ複数のティース部とを有するステータコアと、前記複数のティース部に配置されているコイルと、を有するステータの製造方法である。前記ステータの製造方法は、前記ティース部の一部を構成する径方向分割ティース部に前記コイルを巻線して巻線ユニットを複数形成する巻線ユニット形成工程と、複数の前記巻線ユニットの前記径方向分割ティース部同士を連結した状態で、前記コアバック部の径方向内側に取り付ける取付工程と、を有する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一実施形態によれば、占積率または巻線作業の作業性を向上できるステータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本発明の例示的な実施形態１に係るステータの概略構成の一部を示す部分断面図である。
図２は、本発明の例示的な実施形態２に係るステータの概略構成を示す斜視図である。
図３は、本発明の例示的な実施形態２に係るステータの概略構成の一部を示す部分断面図である。
図４は、ステータの製造方法を示すフローチャートである。
図５は、ティース部を構成する複数の巻線ユニットを形成する巻線ユニット形成工程を説明する図である。
図６は、巻線ユニット同士を連結する工程を説明する図である。
図７は、連結した巻線ユニットを、コアバック部に取り付ける工程を説明する図である。
図８は、本発明の例示的な実施形態２の変形例に係るステータの概略構成を示す平面図である。
図９は、連結線によって連結された巻線ユニットを、ワークに取り付ける工程を示す図である。
図１０は、巻線ユニットを、ワークに取り付ける工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表しているわけではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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