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公開番号
2025132947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030849
出願日
2024-02-29
発明の名称
熱収縮チューブおよびワイヤーハーネス
出願人
住友電工ファインポリマー株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02G
15/18 20060101AFI20250903BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】熱収縮時における内層と被着体との密着性に優れ、高温下の使用時においても内層が外層から流出し難くできる熱収縮チューブを提供する。
【解決手段】本開示の熱収縮チューブは、融点が210℃以上260℃以下である円筒状の外層と、上記外層の内周面に積層される内層とを備え、上記外層および上記内層がフッ素樹脂またはフッ素ゴムを主成分とし、上記内層における250℃、剪断速度10/sでの剪断粘度が、300Pa・s以上10000Pa・s以下であり、215℃、剪断速度1/sでの剪断粘度が、3000Pa・s以上70000Pa・s以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
融点が210℃以上260℃以下である円筒状の外層と、
上記外層の内周面に積層される内層と
を備え、
上記外層および上記内層がフッ素樹脂またはフッ素ゴムを主成分とし、
上記内層における250℃、剪断速度10/sでの剪断粘度が、300Pa・s以上10000Pa・s以下であり、215℃、剪断速度1/sでの剪断粘度が、3000Pa・s以上70000Pa・s以下である熱収縮チューブ。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
上記外層の主成分がエチレン-テトラフルオロエチレン共重合体であり、
上記外層における250℃以上280℃以下での貯蔵弾性率が0.8MPa以上2.8MPa以下である請求項1に記載の熱収縮チューブ。
【請求項3】
上記内層の融点が120℃以上180℃以下である請求項1または請求項2に記載の熱収縮チューブ。
【請求項4】
上記内層の主成分がエチレン-テトラフルオロエチレン共重合体である請求項1または請求項2に記載の熱収縮チューブ。
【請求項5】
上記内層の主成分がエチレン-テトラフルオロエチレン共重合体であり、
上記内層におけるポリフッ化ビニリデンの含有量が5質量%以上40%質量%以下である請求項1または請求項2に記載の熱収縮チューブ。
【請求項6】
波長550nmにおける透過率が10%以上である請求項1または請求項2に記載の熱収縮チューブ。
【請求項7】
収縮率が50%以上である請求項1または請求項2に記載の熱収縮チューブ。
【請求項8】
導体および上記導体の外周面を被覆する絶縁層を有する複数本のワイヤーと、上記複数本のワイヤーに被着されたチューブとを備えるワイヤーハーネスであって、
上記チューブが、請求項1または請求項2に記載の熱収縮チューブを用いたワイヤーハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱収縮チューブおよびワイヤーハーネスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
径方向に熱収縮性を有する熱収縮チューブは、絶縁電線同士の接続部分、配線の端末、金属管等の保護、絶縁、防水、防食等のための被覆に使用されている。熱収縮チューブは、例えば絶縁電線同士の接続部分に配置して加熱すると、接続部分の形状に沿って収縮して密着することで接続部分を保護できる。防水等のため接続部分に高度の密着性が要求される場合は円筒状の外層の内周面に内層を設けた熱収縮チューブが用いられる。
【0003】
かかる熱収縮チューブの内層には、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)、ポリアミド等のホットメルト接着剤が用いられる。このような熱収縮チューブは、外側の外層と内周面に積層する内層とをそれぞれチューブ状に押出成形した後、加熱下で拡径し、冷却してその形状を固定することで製造される(特許文献1参照)。また、耐熱性を高めるために熱収縮チューブの外層、内層にフッ素樹脂を用いた2重チューブにおいて、熱収縮時の内層の流動性が悪いと防水性が低下するため、流動性を高めるために適した剪断粘度が提案されている(特許文献2参照)。さらに、熱収縮チューブを用いた接続部品において、封止材の流動性を制御するために適した剪断粘度が提案されている(特許文献3参照)。
【0004】
このような熱収縮チューブの被着体に対する被着は、例えば被着体の外周を覆うように熱収縮チューブを配置した状態で加熱することにより行われる。熱収縮チューブを加熱すると、外層が熱収縮すると同時に内層が流動化する。このとき、流動化した内層が被着体と外層との間を埋めるため、その後の冷却によって内層を固化させることで、熱収縮チューブが被着体に密着させられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-129042号公報
国際公開第2019/097820号
国際公開第2022/181142号
【発明の概要】
【0006】
本開示の熱収縮チューブは、融点が210℃以上260℃以下である円筒状の外層と、上記外層の内周面に積層される内層とを備え、上記外層および上記内層がフッ素樹脂またはフッ素ゴムを主成分とし、上記内層における250℃、剪断速度10/sでの剪断粘度が、300Pa・s以上10000Pa・s以下であり、215℃、剪断速度1/sでの剪断粘度が、3000Pa・s以上70000Pa・s以下である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の一実施形態に係る熱収縮チューブを示す模式的斜視図である。
図2は、図1の熱収縮チューブの長手方向の縦断面を示すA-A断面図である。
図3は、図1の熱収縮チューブの長手方向に垂直な横断面を示すB-B断面図である。
図4は、本開示の一実施形態に係るワイヤーハーネスを示す模式的側面図である。
図5は、図4に示したワイヤーハーネスの図3に対応する模式的断面図である。
図6は、本開示の他の実施形態に係るワイヤーハーネスにおいて、熱収縮チューブに2本のワイヤーから露出する導体を挿入した状態を説明する模式図である。
図7は、図6に示したワイヤーハーネスにおいて、熱収縮後のチューブにより被着された2本の接続ワイヤーを示す模式図である。
図8は、本開示の他の実施形態に係る熱収縮チューブを示す図2に対応する模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示が解決しようとする課題]
上記内層は、熱収縮時には被着体の凹部等にも隙間なく密着できるよう流動性が高いことが望まれている。しかしながら、高耐熱性のフッ素樹脂またはフッ素ゴムを主成分とした熱収縮チューブにおいては、内層の流動性が高い場合、熱収縮時にチューブ端部から内層が流出しやすくなるという課題や、高温下での使用時に内層が外層から流出しやすくなり、封止性が低下するという課題がある。また、熱収縮チューブの代わりに局所的に封止材が設置された熱収縮接続部品を用いると、接続部分の長さによっては使用できないことがあり、用途が限定されるという課題がある。
【0009】
本開示は、熱収縮時における内層と被着体との密着性に優れ、高温下の使用時においても内層が外層から流出し難い熱収縮チューブを提供することを目的とする。
【0010】
[本開示の効果]
本開示によれば、熱収縮時における内層と被着体との密着性に優れ、高温下の使用時においても内層が外層から流出し難い熱収縮チューブを提供できる。
(【0011】以降は省略されています)
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