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公開番号2025132477
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030083
出願日2024-02-29
発明の名称高周波電源装置
出願人株式会社京三製作所
代理人あいわ弁理士法人
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250903BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】プラズマインピーダンスが高い条件下であっても、トランスにかかるトランス電圧Vtを抑制し、トランスの小型化、高周波電源装置の小型化、低コスト化を図る。
【解決手段】本発明は、高周波電源装置が備えるトランスの2次側にLC共振回路を設ける。LC共振回路は、LC共振回路を構成するキャパシタに流れるキャパシタ電流によって、トランスの1次側のコイル以外の配線上のインダクタンスにインダクタンス電圧を発生させる。このインダクタンス電圧はトランスにかかる1次側電圧を低減させる。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
プラズマ負荷に電力を供給する高周波電源装置であって、
スイッチング電源と、
1次側に前記スイッチング電源が接続されたトランスと、
前記トランスの2次側に設けられたLC共振回路と、
を備え、
前記トランスの2次巻線は、プラズマ負荷との間で閉回路を形成し、
前記LC共振回路は、前記トランスの3次巻線とキャパシタとの閉回路、又は前記トランスの2次巻線とキャパシタとの閉回路で形成され、
前記トランスの1次巻線のトランス電流は、前記プラズマ負荷に流れるプラズマ電流と、前記LC共振回路の前記キャパシタに流れるキャパシタ電流との合成電流であり、
前記トランスの1次側のトランス電圧は、前記プラズマ電流によって前記1次巻線のコイル以外の配線インダクタンスに発生する第1インダクタンス電圧と、前記プラズマ負荷に発生する負荷電圧との加算電圧から、前記キャパシタ電流によって前記配線インダクタンスに発生する第2インダクタンス電圧を減算した電圧である、
高周波電源装置。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記配線インダクタンスは、前記1次巻線の漏れインダクタンスであり、
前記第2インダクタンス電圧は、前記キャパシタ電流によって前記漏れインダクタンスに発生する電圧である、
請求項1に記載の高周波電源装置。
【請求項3】
前記配線インダクタンスは、更に付加インダクタンスを備え、
前記第2インダクタンス電圧は、前記キャパシタ電流によって前記漏れインダクタンス及び前記付加インダクタンスに発生する電圧である、
請求項2に記載の高周波電源装置。
【請求項4】
前記第2インダクタンス電圧は、前記キャパシタのキャパシタンス、前記配線インダクタンスをパラメータとする、
請求項1に記載の高周波電源装置。
【請求項5】
前記キャパシタは、複数個のコンデンサ素子の直列回路、又は並列回路で構成される、
請求項1に記載の高周波電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反応性ガス発生装置においてプラズマを点火、維持するために電力供給を行う高周波電源装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
イオン、遊離基、原子、分子を含有する反応性ガスは、半導体基板等のガス処理の他、多様な工業用途に用いられ、プラズマ放電によるガス励起によって生成される。プラズマは高周波電源からの電力の供給を受けたガスの誘電性結合により発生する。プラズマに点火し維持するために電力を供給する装置として特許文献1が知られている。
【0003】
図7Aは、プラズマに点火し維持するために電力を供給する公知の電源構成を示す回路図である。高周波電源装置10Aは、スイッチング電源20と、1次巻線T

、磁気コア(図示していない)、及び2次巻線T

を備えるトランス30と、高励起電圧をトランス30の1次巻線T

に供給する直列共振回路40を含む。直列共振回路40は、1次巻線T

を共振インダクタとして用い、共振キャパシタC
40
をスイッチング電源20および1次巻線T

の間に直列に結合することによって形成される。スイッチング電源20は直列共振回路40の共振周波数近傍の周波数の励起電圧V

を印加する。直列共振回路40の共振電圧V
res
はトランス30の1次巻線間に印加される。
【0004】
図7Bは、プラズマに点火し維持するために電力を供給する他の公知の電源構成を示す回路図である。高周波電源装置10Bは、スイッチング電源20と、1次巻線T

、磁気コア(図示していない)、及び2次巻線T

を備えているトランス30と、高励起電圧をトランス30の1次巻線T

に供給する直列共振回路40を含む。直列共振回路40はLC回路を含み、LC回路は共振キャパシタC
40
とインダクタL
40
を有する。キャパシタC
40
は1次巻線T

と並列に結合される。
【0005】
スイッチング電源20は、励起電圧V

を直列共振回路40に印加する。直列共振回路40は共振電圧V
res
をトランス30の1次巻線T

に供給し、1次巻線T

に実質的な共振電流I
res
を誘導し、プラズマに点火する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5490412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
反応性ガス発生装置は、より多くの反応性ガスを発生させるために大流量、高圧力の条件下で使用することが求められる。このような条件下ではより多くの電力が必要となる他、圧力や流量等のパラメータにより変化するプラズマインピーダンスは、大流量、高圧力の条件下では増大する傾向にある。プラズマインピーダンスの増加は、必然的にプラズマ電圧の上昇を招き、トランスにかかる電圧が増大する。
【0008】
図7Bに示す高周波電源装置10Bにおいて、トランスの1次巻線T

と2次巻線T

巻数比を1:1とし、プラズマ電圧をV

、プラズマ電流をI

、トランス電圧をV

、トランス電流をI

、トランスの漏れインダクタンスをL
leak
とする。
【0009】
巻数比が1:1であることから、トランス電流I

とプラズマ電流I

との間には、It=I

の関係がある。
トランスの漏れインダクタンスL
leak
にかかる電圧V
leak
は、

leak
=jω・L
leak
・I

…(1)
で表され、
トランスにかかるトランス電圧V

は、


=V

+V
leak
…(2)
で表される。式(2)のトランス電圧V

は、式(1)の電圧V
leak
を適用すると、


=V

+jω・V
leak
・I

…(3)
で表される。
【0010】
トランスの電圧上昇は、トランスのコアロスを増大させる。トランスのコアロスの増大は熱暴走を生じさせ電源損傷の要因となるため、コアロスを低減させる必要がある。コアロスを低減させる一般的な対策として以下のことが知られている。
(a)トランスのコアの断面積を大きくする。
(b)トランスの巻線数を増大させる。
(【0011】以降は省略されています)

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