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公開番号2025133086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2025030368
出願日2025-02-27
発明の名称フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物の組成物
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 65/333 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い摩擦耐久性を有する表面処理層を与えることができる含フッ素化合物を提供する。
【解決手段】片末端に(メタ)アクリロイル基を有するフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)及び、両末端に(メタ)アクリロイル基を有するフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)を含む組成物であって、前記フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)と前記フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)の合計に対して、前記フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)の含有量は70~99%であり、前記フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)の含有量は1~30%である、組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
片末端に(メタ)アクリロイル基を有するフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)及び、
両末端に(メタ)アクリロイル基を有するフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)
を含む組成物であって、
フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)は、下記式(1A)で表される化合物であり、フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)は、下記式(1B)で表される化合物であり、
JPEG
2025133086000015.jpg
117
135
[式中:


は、それぞれ独立して、水素原子、1価の有機基、又は-OCO-CR

=CH

を含有する基であり、
ただし、少なくとも1つのR

は、-OCO-CR

=CH

を含有する基であり、


は、それぞれ独立して、水素原子又は炭化水素基であり、

B1
は、フルオロポリエーテル基を含有する1価の基であり、

B2
は、フルオロポリエーテル基を含有する2価の基であり、


は、それぞれ独立して、水素原子又は1価の基である。]
フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)とフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)の合計に対して、フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)の含有量は70~99%であり、フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)の含有量は1~30%である、組成物。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】


は、それぞれ独立して、水素原子、1価の有機基、又は-X
A1
-X
A2
(R
Ac

A2
であり、
ただし、少なくとも1つのR

は、-X
A1
-X
A2
(R
Ac

A2
であり、

A1
は、単結合、又は2価の有機基であり、

A2
は、それぞれ独立して、単結合、又は2~5価の有機基であり、
A2は、X
A2
の価数-1であり、

Ac
は、それぞれ独立して、-OCO-CR

=CH

であり、


は、それぞれ独立して、水素原子又は炭化水素基である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項3】

A1
は、-X
A11
-X
A12
-であり、

A11
は、C
1-20
アルキレン基、-(CH


z1
-O-(CH


z2
-(式中、z1は、0~10の整数であり、z2は、0~10の整数である)、又は、-(CH


z3
-フェニレン-(CH


z4
-(式中、z3は、0~10の整数であり、z4は、0~10の整数である)であり、

A12
は、-O-、-CO-、-OCO-、-COO-、-NR
11
CO-、-CONR
11
-、又は-NR
11
-であり、

11
は、水素原子又は炭化水素基である、
請求項2に記載の組成物。
【請求項4】

A2
は、-X
A3
(-X
A4
-)
A3
であり、

A3
は、2価又は3価の基であり、

A4
は、それぞれ独立して、単結合、又は2価の基であり、
A3は、X
A3
の価数-1であり、
請求項2又は3に記載の組成物。
【請求項5】

A3
は、-X
A31
-X
A32
-、又は-X
A33
(-X
A32


であり、

A31
は、C
1-20
アルキレン基、-(CH


z5
-O-(CH


z6
-(式中、z5は、0~10の整数であり、z6は、0~10の整数である)、又は、-(CH


z7
-フェニレン-(CH


z8
-(式中、z7は、0~10の整数であり、z8は、0~10の整数である)であり、

A32
は、単結合、-O-、-CO-、又は-NR
12
-であり、

12
は、水素原子又は炭化水素基であり、

A33
は、3価の炭化水素基、又は3価の炭化水素基の主鎖に1つ又はそれ以上のOを含む基である、
請求項4に記載の組成物。
【請求項6】

A2
は、3価のC
1-10
炭化水素基であり、
A2は、2である、
請求項2に記載の組成物。
【請求項7】

A2
は、C
1-20
アルキレン基であり、
A2は、1である、
請求項2に記載の組成物。
【請求項8】


は、それぞれ独立して、-X
A1
-X
A2
(R
Ac

A2
であり、

A1
は、-X
A11
-X
A12
-であり、

A11
は、-(CH


z1
-O-(式中、z1は、2~4の整数である)であり、

A12
は、-CONH-であり、

A2
は、C
1-10
アルキレン基、又は3価のC
1-10
炭化水素基であり、
A2は、1又は2であり、

Ac
は、それぞれ独立して、-OCO-CR

=CH

であり、


は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項9】

B1
は、-X
B1
-R
F1
であり、

B2
は、-X
B1
-R
F2
-X
B1
-であり、

F1
は、1価のフルオロポリエーテル基であり、

F2
は、2価のフルオロポリエーテル基であり、

B1
は、それぞれ独立して、単結合、又は2価の有機基である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項10】

F1
は、Rf

-R

-O

-であり、

F2
は、-Rf


-R

-O

-であり、
Rf

は、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり、
Rf

は、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-6
アルキレン基であり、


は、それぞれ独立して、2価のフルオロポリエーテル基であり、
pは、0又は1であり、
qは、それぞれ独立して、0又は1である、
請求項9に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物の組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ある種の含フッ素化合物は、基材の表面処理に用いると、優れた撥水性、撥油性、防汚性などを提供し得ることが知られている。含フッ素化合物を含む表面処理剤から得られる層(以下、「表面処理層」とも言う)は、いわゆる機能性薄膜として、例えばガラス、プラスチック、繊維、建築資材など種々多様な基材に施されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-160902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外観に優れ、高い摩擦耐久性を有する表面処理層を与えることができる含フッ素化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の態様を含む。
[1] 片末端に(メタ)アクリロイル基を有するフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)及び、
両末端に(メタ)アクリロイル基を有するフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)
を含む組成物であって、
フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)は、下記式(1A)で表される化合物であり、フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)は、下記式(1B)で表される化合物であり、
JPEG
2025133086000001.jpg
116
135
[式中:


は、それぞれ独立して、水素原子、1価の有機基、又は-OCO-CR

=CH

を含有する基であり、
ただし、少なくとも1つのR

は、-OCO-CR

=CH

を含有する基であり、


は、それぞれ独立して、水素原子又は炭化水素基であり、

B1
は、フルオロポリエーテル基を含有する1価の基であり、

B2
は、フルオロポリエーテル基を含有する2価の基であり、


は、それぞれ独立して、水素原子又は1価の基である。]
フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)とフルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)の合計に対して、フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(A)の含有量は70~99%であり、フルオロポリエーテル基含有トリアジン化合物(B)の含有量は1~30%である、組成物。
[2] R

は、それぞれ独立して、水素原子、1価の有機基、又は-X
A1
-X
A2
(R
Ac

A2
であり、
ただし、少なくとも1つのR

は、-X
A1
-X
A2
(R
Ac

A2
であり、

A1
は、単結合、又は2価の有機基であり、

A2
は、それぞれ独立して、単結合、又は2~5価の有機基であり、
A2は、X
A2
の価数-1であり、

Ac
は、それぞれ独立して、-OCO-CR

=CH

であり、


は、それぞれ独立して、水素原子又は炭化水素基である、
項1に記載の組成物。
[3] X
A1
は、-X
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、高い摩擦耐久性を有する表面処理層を与えることができる含フッ素化合物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に記載が無い限り、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、スルホキシド、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。また、「2価の有機基」とは、炭素を含有する2価の基を意味する。かかる2価の有機基としては、特に限定されないが、有機基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から1個の水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員のヘテロシクリル基、5~10員の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
以下、本開示の含フッ素化合物について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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