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公開番号2025133763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2025106711,2023007023
出願日2025-06-24,2020-09-16
発明の名称粘着剤層付光学フィルムおよび該粘着剤層付光学フィルムを含む画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250904BHJP(光学)
要約【課題】異形加工部において糊欠けが顕著に抑制され、かつ、高温高湿環境下における剥がれが顕著に抑制された粘着剤層付光学フィルムを提供すること。
【解決手段】本発明の粘着剤層付光学フィルムは、光学フィルムと光学フィルムの一方の面に粘着剤層とを有する。粘着剤層付光学フィルムは、矩形以外の異形を有し、粘着剤層の85℃におけるクリープ値は500μm以下である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
光学フィルムと該光学フィルムの一方の面に粘着剤層とを有する粘着剤層付光学フィルムであって、
該粘着剤層付光学フィルムは、矩形以外の異形を有し、
該粘着剤層の85℃におけるクリープ値が500μm以下である、
粘着剤層付光学フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤層付光学フィルムおよび該粘着剤層付光学フィルムを含む画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノート型パーソナルコンピューター等の画像表示装置には、画像表示を実現し、および/または当該画像表示の性能を高めるために、光学フィルムが広く使用されている。光学フィルムは、代表的には粘着剤層が設けられて粘着剤層付光学フィルムとして構成され、画像表示セルに貼り合わせ可能とされている。近年、光学フィルムを矩形以外に加工すること(異形加工:例えば、ノッチおよび/または貫通穴の形成)が望まれる場合がある。しかし、粘着剤層付光学フィルムの異形加工部においては、糊欠け(粘着剤層の端部が欠落する現象)が発生しやすいという問題がある。また、粘着剤層には、高温高湿環境下における剥がれの問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-090896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、異形加工部において糊欠けが顕著に抑制され、かつ、高温高湿環境下における剥がれが顕著に抑制された粘着剤層付光学フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の粘着剤層付光学フィルムは、光学フィルムと該光学フィルムの一方の面に粘着剤層とを有する。該粘着剤層付光学フィルムは、矩形以外の異形を有し、該粘着剤層の85℃におけるクリープ値は500μm以下である。
1つの実施形態においては、上記クリープ値は5μm以上である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の厚みは2μm~20μmである。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の光学フィルムと反対側の面に、セパレーターが剥離可能に仮着され、該セパレーターの剥離力は0.04N/50mm~0.5N/50mmである。
1つの実施形態においては、上記光学フィルムは偏光子を含む。1つの実施形態においては、上記光学フィルムは位相差層をさらに含む。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記の粘着剤層付光学フィルムを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、矩形以外の異形(異形加工部)を有する粘着剤層付光学フィルムにおいて、粘着剤層の85℃におけるクリープ値を所定範囲とすることにより、異形加工部において糊欠けが顕著に抑制され、かつ、高温高湿環境下における剥がれが顕著に抑制された粘着剤層付光学フィルムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態による粘着剤層付光学フィルムにおける異形または異形加工部の一例を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態による粘着剤層付光学フィルムにおける異形または異形加工部の変形例を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態による粘着剤層付光学フィルムにおける異形または異形加工部のさらなる変形例を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態による粘着剤層付光学フィルムにおける異形または異形加工部のさらなる変形例を説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくするために図面は模式的に表されており、さらに、図面における長さ、幅、厚み等の比率、ならびに角度等は、実際とは異なっている。
【0009】
A.粘着剤層付光学フィルムの概略
本発明の実施形態による粘着剤層付光学フィルムは、光学フィルムと該光学フィルムの一方の面に粘着剤層とを有する。本発明の実施形態においては、粘着剤層付光学フィルムは、矩形以外の異形を有する。本明細書において「矩形以外の異形を有する」とは、粘着剤層付光学フィルムの平面視形状が矩形(長方形、隅部を面取りしている場合を含む)以外の形状を有することをいう。異形は、代表的には、異形加工された異形加工部である。したがって、「矩形以外の異形を有する粘着剤層付光学フィルム」(以下、「異形光学フィルム」と称する場合がある)は、異形光学フィルム全体(すなわち、フィルムの平面視形状を規定する外縁)が矩形以外である場合のみならず、矩形の光学フィルムの外縁から内方に離間した部分に異形加工部が形成されている場合も包含する。このような異形加工部には糊欠けが発生しやすいところ、本発明の実施形態によれば、そのような糊欠けを顕著に抑制することができる。異形(異形加工部)としては、例えば図1および図2に示すように、貫通穴、平面視した場合に凹部となる切削加工部が挙げられる。凹部の代表例としては、船形に近似した形状、V字ノッチ、U字ノッチが挙げられる。異形(異形加工部)の別の例としては、図3および図4に示すように、自動車のメーターパネルに対応した形状が挙げられる。当該形状は、外縁がメーター針の回転方向に沿った円弧状に形成され、かつ、外縁が面方向内方に凸のV字形状(アール状を含む)をなす部位を含む。言うまでもなく、異形(異形加工部)の形状は図示例に限定されない。例えば、貫通穴の形状は、図示例の略円形以外に目的に応じて任意の適切な形状(例えば、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形)が採用され得る。また、貫通穴は、目的に応じて任意の適切な位置に設けられる。貫通穴は、図2に示すように、矩形状の光学フィルムの長手方向端部の略中央部に設けられてもよく、長手方向端部の所定の位置に設けられてもよく、光学フィルムの隅部に設けられてもよく;図示していないが、矩形状の光学フィルムの短手方向端部に設けられてもよく;図3または図4に示すように、異形光学フィルムの中央部に設けられてもよい。さらに、図示例の形状を目的に応じて適切に組み合わせてもよい。例えば、図1の異形光学フィルムの任意の位置に貫通穴を形成してもよく;図3または図4の異形光学フィルムの外縁の任意の適切な位置にV字ノッチおよび/またはU字ノッチを形成してもよい。このような異形光学フィルムは、自動車のメーターパネル、スマートフォン、タブレット型PCまたはスマートウォッチ等の画像表示装置に好適に用いられ得る。
【0010】
本発明の実施形態においては、粘着剤層の85℃におけるクリープ値は500μm以下であり、好ましくは5μm~500μmである。粘着剤層のクリープ値がこのような範囲であれば、異形加工部において糊欠けが顕著に抑制され、かつ、高温高湿環境下における剥がれが顕著に抑制された粘着剤層付光学フィルムを実現することができる。粘着剤層の構成については、後述のC項で具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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