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公開番号2025140805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040390
出願日2024-03-14
発明の名称ロール体の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類B65H 18/10 20060101AFI20250919BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】より簡易に巻ずれの発生を抑制する、ロール体の製造方法を提供する。
【解決手段】ロール体の製造方法は、ワークフィルムをロール状に巻き取る巻取工程を備える。巻取工程は、ワークフィルムを巻き取り、巻ずれ発生時の搬送速度U0、張力T0、および、ロール半径R0を求める、予備巻取工程と、巻ずれ発生時の搬送速度U0、張力T0、および、ロール半径R0から、下記式(1)に基づいて、浮上量h0を算出する、浮上量算出工程と、下記式(1)に基づいて、浮上量h0未満となるように、搬送速度U1、張力T1、ロール半径R1のうち、いずれか2つの条件を決定し、残り1つの条件を算出する、条件決定工程と、条件決定工程により決定および算出された3つの条件に基づいて、ワークフィルムをロール状に巻き取る、本巻取工程とを備える。
h=0.589R(12ηU/T)2/3 (1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ワークフィルムをロール状に巻き取る巻取工程を備えるロール体の製造方法であって、
前記巻取工程は、
前記ワークフィルムを巻き取り、巻ずれ発生時の搬送速度U

、張力T

、および、ロール半径R

を求める、予備巻取工程と、
巻ずれ発生時の前記搬送速度U

、前記張力T

、および、前記ロール半径R

から、下記式(1)に基づいて、浮上量h

を算出する、浮上量算出工程と、
下記式(1)に基づいて、前記浮上量h

未満となるように、搬送速度U

、張力T

、ロール半径R

のうち、いずれか2つの条件を決定し、残り1つの条件を算出する、条件決定工程と、
前記条件決定工程により決定および算出された3つの条件に基づいて、前記ワークフィルムをロール状に巻き取る、本巻取工程と
を備える、ロール体の製造方法。
h=0.589R(12ηU/T)
2/3
(1)
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記浮上量算出工程により算出された前記浮上量h

に対する、前記条件決定工程により決定および算出された3つの条件から、前記式(1)に基づいて、算出される浮上量h

の割合は、95%以下である、請求項1に記載のロール体の製造方法。
【請求項3】
前記条件決定工程において、前記張力T

を算出する、請求項1に記載のロール体の製造方法。
【請求項4】
前記条件決定工程において、前記搬送速度U

を算出する、請求項1に記載のロール体の製造方法。
【請求項5】
前記条件決定工程において、前記ロール半径R

を算出する、請求項1に記載のロール体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
高分子フィルムおよび不織布などの基材は、ワークフィルムとして円筒状の巻芯に巻き取られることによりロール体として、製造される。ロール体を製造する場合に、ロール体の径方向に互いに重なり合うワークフィルム間に空気が巻き込まれ、ロール体の径方向に互いに重なり合うワークフィルム間の摩擦力が、外力(例えば、装置の芯出し精度、すなわち、搬送ロールと巻取ロールが搬送方向に向かって順の配置されている場合において、搬送ロールと巻取ロールとの回転軸が平行位置からずれている場合に発生する外力)より小さくなることにより、ワークフィルムが幅方向にずれるスリップが起こり、巻ずれが発生することがある。
【0003】
このようなロール体における巻ずれを抑制するために、上記の摩擦力が、ワークフィルムのロール体に作用する接線方向応力と摩擦係数の積であることから、ワークフィルムのロール体に作用する接線方向応力に基づいて、ロール体の製造条件を決定することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-046261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1において、ワークフィルムのロール体に作用する接線方向応力を求めることは困難である。また、摩擦係数についても、ワークフィルムによって、その値が変動する。
【0006】
本発明は、より簡易に巻ずれを抑制できる、ロール体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、ワークフィルムをロール状に巻き取る巻取工程を備えるロール体の製造方法であって、前記巻取工程は、前記ワークフィルムを巻き取り、巻ずれ発生時の搬送速度U

、張力T

、および、ロール半径R

を求める、予備巻取工程と、巻ずれ発生時の前記搬送速度U

、前記張力T

、および、前記ロール半径R

から、下記式(1)に基づいて、浮上量h

を算出する、浮上量算出工程と、下記式(1)に基づいて、前記浮上量h

未満となるように、搬送速度U

、張力T

、ロール半径R

のうち、いずれか2つの条件を決定し、残り1つの条件を算出する、条件決定工程と、前記条件決定工程により決定および算出された3つの条件に基づいて、前記ワークフィルムをロール状に巻き取る、本巻取工程とを備える、ロール体の製造方法を含んでいる。
h=0.589R(12ηU/T)
2/3
(1)
【0008】
本発明[2]は、前記浮上量算出工程により算出された前記浮上量h

に対する、前記条件決定工程により決定および算出された3つの条件から、前記式(1)に基づいて、算出される浮上量h

の割合は、95%以下である、[1]に記載のロール体の製造方法を含んでいる。
【0009】
本発明[3]は、前記条件決定工程において、前記張力T

を算出する、[1]または[2]に記載のロール体の製造方法を含んでいる。
【0010】
本発明[4]は、前記条件決定工程において、前記搬送速度U

を算出する、[1]または[2]に記載のロール体の製造方法を含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)

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