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公開番号2025134078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-12
出願番号2025006226
出願日2025-01-16
発明の名称デュアル電源切替システム及びその動作方法
出願人台達電子工業股ふん有限公司
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H02J 3/00 20060101AFI20250905BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】デュアル電源切替システム及びその動作方法を提供する。
【解決手段】デュアル電源切替システムは、第1電源又は第2電源を選択して、誘導性装置に接続された負荷に給電し、第1サイリスタと、第2サイリスタと、第3サイリスタと、第4サイリスタと、コントローラとを含み、供給電源が第1電源から第2電源に切り替えると、コントローラは、第1サイリスタ及び第2サイリスタをそれぞれオフに制御し、かつ第1スタティックスイッチ及び第2スタティックスイッチの電力パラメータに基づいて、転流可能時間に達したか否かを判定し、コントローラは、誘導性装置の現在磁束及び第2電源の推定磁束に基づいて総磁束を算出し、転流可能時間に達した場合、総磁束が閾値より小さいことに応じて、第3サイリスタ及び第4サイリスタのうちの少なくとも一方をオンにする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1電源又は第2電源を選択して、誘導性装置に接続された負荷に給電するデュアル電源切替システムであって、
前記第1電源と前記誘導性装置とに接続され、相互に逆並列に接続された第1サイリスタ及び第2サイリスタを備える第1スタティックスイッチと、
前記第2電源と前記誘導性装置とに接続され、相互に逆並列に接続された第3サイリスタ及び順方向バイアスが前記第1サイリスタと同じ向きである第4サイリスタを備える第2スタティックスイッチと、
供給電源が前記第1電源又は前記第2電源であることに応じて、前記第1サイリスタ、前記第2サイリスタ、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタを選択的に制御するコントローラと、を含み、
供給電源が前記第1電源から前記第2電源に切り替えると、前記コントローラは、前記第1サイリスタ及び前記第2サイリスタをそれぞれオフに制御し、かつ前記第1スタティックスイッチ及び前記第2スタティックスイッチの電力パラメータに基づいて、転流可能時間に達したか否かを判定し、
前記コントローラは、前記誘導性装置の現在磁束及び前記第2電源の推定磁束に基づいて総磁束を算出し、前記転流可能時間に達した場合、前記総磁束が閾値より小さいことに応じて、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタのうちの少なくとも一方をオンにする、デュアル電源切替システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記電力パラメータは、電圧差を含み、前記コントローラは、前記第1電源の第1電圧と前記誘導性装置の負荷電圧との前記電圧差が電圧閾値より大きいことに基づいて、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタが転流可能時間に達したと判定する、請求項1に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項3】
前記電力パラメータは、前記第1電源の第1電流と前記第2電源の第2電圧とを含み、前記コントローラは、前記第1電流がゼロより大きく、前記第2電圧が前記誘導性装置の負荷電圧より大きいと判定した場合、前記第3サイリスタが前記転流可能時間に達したと判定する、請求項1に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項4】
前記電力パラメータは、前記第1電源の第1電流と前記第2電源の第2電圧とを含み、前記コントローラは、前記第1電流がゼロより小さく、前記第2電圧が前記誘導性装置の負荷電圧より小さいと判定した場合、前記第4サイリスタが前記転流可能時間に達したと判定する、請求項1に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項5】
前記コントローラは、前記現在磁束と前記推定磁束とに基づいて極性を算出し、前記転流可能時間に達した場合、前記極性が逆であり、前記第2電源の第2電圧がゼロより大きいことに基づいて、前記第3サイリスタをオンにし、前記第1サイリスタを強制的にオフにする、請求項1に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項6】
前記コントローラは、前記第3サイリスタと前記第4サイリスタとをそれぞれ独立してオンにし、前記第3サイリスタをオンにした後に、前記第2電圧がゼロより小さく、前記総磁束が前記閾値より小さいことに基づいて、前記第4サイリスタをオンにする、請求項5に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項7】
前記コントローラは、前記現在磁束と前記推定磁束とに基づいて極性を算出し、前記転流可能時間に達した場合、前記極性が逆であり、前記第2電源の第2電圧がゼロより小さいことに基づいて、前記第4サイリスタをオンにし、前記第2サイリスタを強制的にオフにする、請求項1に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項8】
前記コントローラは、前記第3サイリスタと前記第4サイリスタとをそれぞれ独立してオンにし、前記第4サイリスタをオンにした後に、前記第2電圧がゼロより大きく、前記総磁束が前記閾値より小さいことに基づいて、前記第3サイリスタをオンにする、請求項7に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項9】
前記コントローラは、前記現在磁束と前記推定磁束とに基づいて極性を算出し、前記転流可能時間に達した場合、前記極性が同じであり、前記総磁束が前記閾値より小さいことに基づいて、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタをオンにする、請求項1に記載のデュアル電源切替システム。
【請求項10】
デュアル電源切替システムの動作方法であって、
前記デュアル電源切替システムは、誘導性装置に接続された第1スタティックスイッチ及び第2スタティックスイッチを含み、前記第1スタティックスイッチは、相互に逆並列に接続された第1サイリスタ及び第2サイリスタを備え、前記第2スタティックスイッチは、相互に逆並列に接続された第3サイリスタ及び第4サイリスタを備え、
前記動作方法は、
供給電源が第1電源から第2電源に切り替えると、前記第1サイリスタ及び前記第2サイリスタをそれぞれオフにするように制御するステップaと、
前記誘導性装置の現在磁束と前記第2電源の推定磁束に基づいて総磁束を算出するステップbと、
前記第1スタティックスイッチ及び前記第2スタティックスイッチの電力パラメータに基づいて転流可能時間に達したか否かを判定するステップcと、
前記転流可能時間に達した場合には、前記総磁束が閾値より小さいか否かを判定するステップd1、及び前記総磁束が前記閾値より小さい場合に応じて、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタの少なくとも一方をオンにするステップd2を実行するステップdと、を含む、デュアル電源切替システムの動作方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、切替システム及びその動作方法に関し、特にデュアル電源切替システム及びその動作方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
無瞬断切替装置(Static Transfer Switch、STS)は、データセンターの電源システムの構成に不可欠なコンポーネントで、重要設備などの負荷に無停電電源を供給する。その内部には通常、複数のシリコン制御整流素子が含まれている。無瞬断切替装置は通常、2つ以上の独立した電源から電力を供給され、優先される主電源が許容範囲を超えると、自動的に優先電源から予備電源に切り替えて、無停電電源を供給するため、重要設備への継続的な電力供給を供給し、重要設備への電力供給が中断され、重要設備が強制的に停止することを回避する。
【0003】
通常、無瞬断切替装置の出力は、トランスを介して重要設備に接続されている。トランスは誘導性装置であるため、磁束飽和という問題がある。そのため、主電源が許容範囲外となり、2つの電源間の切り替えが不適切である場合、下流のトランスに高い突入電流を発生させる。突入電流が高すぎると、上流の回路を過負荷にさせたり、ブレーカーをトリップさせたりして、システム全体を停電させることがある。したがって、従来の電源切替方式では、過大な突入電流を避けるために、主電源に流れるシリコン制御整流素子の電流がゼロになった後、予備電源のシリコン制御整流素子をオンにする。しかし、このような切替方式は、電流がゼロになるまで待つ必要があるため、出力電圧が低下しすぎて重要装置が停止するリスクがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、デュアル電源の不適切な切替を回避可能なデュアル電源切替システム及びその動作方法をどのように設計するかが、本願発明者によって検討された重要な課題である。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、デュアル電源切替システム及びその動作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本開示に係るデュアル電源切替システムは、第1電源又は第2電源を選択して、誘導性装置に接続された負荷に給電し、第1スタティックスイッチと、第2スタティックスイッチと、コントローラと、を含み、前記第1スタティックスイッチは、前記第1電源と前記誘導性装置とに接続され、相互に逆並列に接続された第1サイリスタ及び第2サイリスタを備え、前記第2スタティックスイッチは、前記第2電源と前記誘導性装置とに接続され、相互に逆並列に接続された第3サイリスタ及び第4サイリスタを備え、前記第4サイリスタは、前記第1サイリスタと順方向バイアスが同じ向きであり、前記コントローラは、供給電源が前記第1電源又は前記第2電源であることに応じて、前記第1サイリスタ、前記第2サイリスタ、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタを選択的に制御し、供給電源が前記第1電源から前記第2電源に切り替えると、前記コントローラは、前記第1サイリスタ及び前記第2サイリスタをそれぞれオフに制御し、かつ前記第1スタティックスイッチ及び前記第2スタティックスイッチの電力パラメータに基づいて、転流可能時間に達したか否かを判定し、前記コントローラは、前記誘導性装置の現在磁束及び前記第2電源の推定磁束に基づいて総磁束を算出し、前記転流可能時間に達した場合、前記総磁束が閾値より小さいことに応じて、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタのうちの少なくとも一方をオンにする。
【0007】
上記の目的を達成するために、本開示に係るデュアル電源切替システムの動作方法において、前記デュアル電源切替システムは、誘導性装置に接続された第1スタティックスイッチ及び第2スタティックスイッチを含み、前記第1スタティックスイッチは、相互に逆並列に接続された第1サイリスタ及び第2サイリスタを備え、前記第2スタティックスイッチは、相互に逆並列に接続された第3サイリスタ及び第4サイリスタを備え、前記動作方法は、供給電源が第1電源から第2電源に切り替えると、前記第1サイリスタ及び前記第2サイリスタをそれぞれオフにするように制御するステップaと、前記誘導性装置の現在磁束と前記第2電源の推定磁束に基づいて総磁束を算出するステップbと、前記第1スタティックスイッチ及び前記第2スタティックスイッチの電力パラメータに基づいて転流可能時間に達したか否かを判定するステップcと、前記転流可能時間に達した場合には、前記総磁束が閾値より小さいか否かを判定するステップd1、及び前記総磁束が前記閾値より小さい場合に応じて、前記第3サイリスタ及び前記第4サイリスタの少なくとも一方をオンにするステップd2を実行するステップdと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、デュアル電源の電源切替を動作させるデュアル電源切替システムの動作方法を提供する。デュアル電源切替システムの動作方法は、主に独立した4つの制御信号を用いてゲート端子を制御するため、第1スタティックスイッチ及び第2スタティックスイッチは、転流中の特定の期間に総磁束が閾値を超えないように確認しつつ、対応するサイリスタを独立してオンにして、電源切替の転換時間を短縮し、突入電流を低減する効果が得られる。
【0009】
本開示の目的を達成するためになされた本開示の技術、手段、及び効果をより良く理解するために、本開示の目的及び特徴は、本開示の詳細な説明及び添付図面を参照することに基づいてより良く理解されると考えられるが、添付図面は、参照及び説明のみを提供するものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示のデュアル電源切替システムの回路ブロック図である。
本開示の第1電源、第2電源及び出力電源の波形図である。
本開示のデュアル電源切替システムの転流可能時間の判定フローチャートである。
本開示のデュアル電源切替システムの切替タイミングを示すフローチャートである。
本開示のデュアル電源切替システムの第1実施形態の切替タイミングを示すフローチャートである。
本開示のデュアル電源切替システムの第1実施形態の概略波形図である。
本開示のデュアル電源切替システムの第2実施形態の切替タイミングを示すフローチャートである。
本開示のデュアル電源切替システムの第2実施形態の概略波形図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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