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公開番号2025135656
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033520
出願日2024-03-06
発明の名称硬化性組成物及び塗膜
出願人積水フーラー株式会社
代理人個人
主分類C08L 101/02 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、吹き付け塗工によって塗工可能な低粘度を有し且つ保存時においても構成成分の分離が生じにくく優れた貯蔵安定性を有していると共に、硬化することによって、優れた強靱性及び難燃性を有する塗膜を生成することができる硬化性組成物を提供する。
【解決手段】本発明の硬化性組成物は、加水分解性シリル基を有する重合体100質量部と、表面処理されていない水和金属化物100～300質量部と、揺変剤と、低沸点液状化合物40～150質量部とを含み、100rpm粘度が1～30Pa・sで且つ1rpm粘度が100～1000Pa・sである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
加水分解性シリル基を有する重合体１００質量部と、表面処理されていない水和金属化物１３０～３００質量部と、揺変剤と、低沸点液状化合物４０～１５０質量部とを含み、２３℃における１００ｒｐｍ粘度が１～３０Ｐａ・ｓで且つ２３℃における１ｒｐｍ粘度が１００～１０００Ｐａ・ｓであることを特徴とする硬化性組成物。
続きを表示（約 530 文字）【請求項２】
加水分解性シリル基を有する重合体は、数平均分子量が２００００～５００００である加水分解性シリル基を有する重合体を含有していることを特徴とする請求項１に記載の硬化性組成物。
【請求項３】
表面処理されていない水和金属化物の平均粒子径が０．１～１０μｍであることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の硬化性組成物。
【請求項４】
加水分解性シリル基を有する重合体１００質量部に対してリン酸縮合物５～５０質量部を含有していることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の硬化性組成物。
【請求項５】
加水分解性シリル基を有する重合体１００質量部に対して表面処理された充填材５～１００質量部を含有していることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の硬化性組成物。
【請求項６】
表面処理されていない水和金属化物は、ＢＥＴ比表面積が３～１０ｍ
2
／ｇの水酸化アルミニウムを含有していることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の硬化性組成物。
【請求項７】
請求項１又は請求項２に記載の硬化性組成物を硬化して生成されたものであることを特徴とする塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、硬化性組成物及び塗膜に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、被塗工体をこの被塗工体に加えられる衝撃から保護すると共に、被塗工体に難燃性を付与するために、被塗工体の表面に塗膜（コーティング皮膜）を形成することが行なわれている。
【０００３】
特許文献１には、ＢＥＴ比表面積が１５ｍ
2
／ｇより大きい表面処理炭酸カルシウムを、５５℃環境下における可塑剤の含有量に対する可塑剤吸油量の比率が１４％以上になるように含有し、比重が１．１以下のポリ塩化ビニル系アンダーボディーコート用組成物が開示されている。
【０００４】
特許文献２には、（Ａ）反応性珪素基含有有機重合体、（Ｂ）平均粒径０．１～２００μｍの金属水酸化物、及び（Ｃ）２３℃における粘度が５００ｍＰａ・ｓ以下である液状化合物であって、誘電率が５以上及び／又は沸点が１７０℃以下の液状化合物、を必須成分として含有する難燃性湿気硬化型接着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２１－１３８８８７号公報
特開２０１３－０６４１３３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１のポリ塩化ビニル系アンダーボディーコート用組成物は、硬化するために加熱を必要とし、大型の加熱装置を必要とするという問題点を有している。
【０００７】
特許文献２の難燃性湿気硬化型接着剤組成物は、上記ポリ塩化ビニル系アンダーボディーコート用組成物と異なり、硬化にあたって加熱工程を必要としないが、塗膜の強靱性が低いという問題点を有している。
【０００８】
また、コーティング材を被塗工体に塗工するにあたって、吹き付け塗工（スプレー塗工）が採用されることが多い。上記難燃性湿気硬化型接着剤組成物は、粘度が高いために吹き付け塗工を適用することができず、粘度を低減するために有機溶剤を加えると、構成成分が分離し、貯蔵安定性が低いという別の問題点を生じる。
【０００９】
本発明は、吹き付け塗工（スプレー塗工）によって塗工可能な低粘度を有し且つ保存時においても構成成分の分離が生じにくく優れた貯蔵安定性を有していると共に、硬化することによって、優れた強靱性及び難燃性を有する塗膜（例えば、コーティング皮膜など）を生成することができる硬化性組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の硬化性組成物は、加水分解性シリル基を有する重合体１００質量部と、表面処理されていない水和金属化物１３０～３００質量部と、揺変剤と、低沸点液状化合物４０～１５０質量部とを含み、１００ｒｐｍ粘度が１～３０Ｐａ・ｓで且つ１ｒｐｍ粘度が１００～１０００Ｐａ・ｓである。
（【００１１】以降は省略されています）

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