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公開番号2025135989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034115
出願日2024-03-06
発明の名称半導体装置
出願人ミネベアパワーデバイス株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類H10D 30/66 20250101AFI20250911BHJP()
要約【課題】
縦チャネルフィン構造のトレンチMOSFETにおいて、短絡耐量を確保しつつ、オン抵抗を低減する。
【解決手段】
第1の方向に長手方向を有し第2の方向に複数配列された複数のトレンチ2を有する縦チャネルフィン構造のトレンチMOSFETであって、第2導電型のボディ領域9に挟まれた第1導電型のJFET領域8と、第1中間領域21Aを介してボディ領域9から離間して配置された第2導電型の第1ポケット領域22Aに挟まれた第1導電型の第1電流広がり領域23Aとを有し、JFET領域8の第1の方向の長さ(WJ)<第1電流広がり領域23Aの第1の方向の長さ(Wp1)であり、ドリフト領域10の不純物濃度<第1電流広がり領域23Aの不純物濃度≦第1中間領域21Aの不純物濃度<JFET領域8の不純物濃度であり、ボディ領域9およびJFET領域8の、トレンチ2の下部からの深さ方向の寸法が、ともに0.5μmよりも大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
平面視したとき第1の方向に長手方向を有し第2の方向に短手方向を有し前記第2の方向に複数配列された複数のトレンチと、
少なくとも一部が前記複数のトレンチで区切られたフィン構造となっている領域を含む第1導電型の第1ソース領域と、
前記第1ソース領域の下面に接し、前記複数のトレンチで区切られたフィン構造の第2導電型のチャネル領域と、
前記トレンチの内部に配置されたゲート絶縁膜と、
少なくとも一部が前記トレンチの内部に配置された領域を含むゲート電極と、
前記チャネル領域の下方に配置された第1導電型のJFET領域と、
前記JFET領域の両側方に配置された第2導電型のボディ領域と、
前記ボディ領域および前記JFET領域の下面に接して配置された第1導電型の第1中間領域と、
前記第1中間領域を介して前記ボディ領域に重なる位置に前記ボディ領域から離間して配置された第2導電型の第1ポケット領域と、
隣り合う前記第1ポケット領域の間に配置された第1導電型の第1電流広がり領域と、
前記第1ポケット領域および前記第1電流広がり領域の下方に配置された第1導電型のドリフト領域と、
前記ドリフト領域の下方に配置され、前記ドリフト領域よりも不純物濃度が高い第1導電型のドレイン領域と、を有し、
前記複数のトレンチの底面の前記第1の方向の端部は、前記ボディ領域の中に配置され、
前記チャネル領域は前記ボディ領域に接続されているとともに、前記チャネル領域には縦方向にチャネル電流が流れ、
前記JFET領域の前記第1の方向の長さ<前記第1電流広がり領域の前記第1の方向の長さであり、
前記ドリフト領域の不純物濃度<前記第1電流広がり領域の不純物濃度≦前記第1中間領域の不純物濃度<前記JFET領域の不純物濃度であり、
前記ボディ領域および前記JFET領域の、前記トレンチの下部からの深さ方向の寸法が、ともに0.5μmよりも大きいことを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記第1中間領域の厚さが、0.1 μm以上、0.5μm以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記JFET領域の、前記トレンチの下部からの深さ方向の寸法が、0.8μm以上、1.3μm以下であり、
前記第1電流広がり領域の、前記第1中間領域の下部からの深さ方向の寸法が、0.5μm以上、1.0μm以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記トレンチの前記第1の方向の長さが、0.8μm以上、1.8μm以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記JFET領域の前記第1の方向の長さが、0.3μm以上、1.4μm以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記JFET領域の不純物濃度が、8×10
16
cm
-3
以上、1×10
18
cm
-3
以下であり、
前記第1中間領域の不純物濃度が、1×10
16
cm
-3
以上、1×10
17
cm
-3
以下であり、
前記第1電流広がり領域の不純物濃度が、1×10
16
cm
-3
以上、1×10
17
cm
-3
以下であり、
前記ドリフト領域の不純物濃度が、1×10
15
cm
-3
以上、1×10
16
cm
-3
以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記ドリフト領域と前記ドレイン領域との間に、不純物濃度が前記ドリフト領域よりも高く前記ドレイン領域よりも低い第一導電型のバッファ領域を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記バッファ領域の不純物濃度が、1×10
17
cm
-3
以上、1×10
19
cm
-3
以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項9】
請求項7において、
前記バッファ領域は、複数のバッファ層で構成されており、前記複数のバッファ層は、不純物濃度が前記ドレイン領域に向かうにつれて高くなり、厚さが前記ドレイン領域に向かうにつれて薄くなることを特徴とする半導体装置。
【請求項10】
請求項1において、
前記チャネル領域の不純物濃度は、1×10
17
cm
-3
以上、1×10
19
cm
-3
以下であることを特徴とする半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
トレンチ型のMOSFETの一種として、縦チャネルフィン構造のトレンチMOSFETが提案されている。
【0003】
図7は、従来の縦チャネルフィン構造のトレンチMOSFETを模式的に示した斜視図である。なお、図7では、ゲート電極、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極は図示を省略している。
【0004】
図7に示す従来の半導体装置1は、平面視したとき第1の方向に長手方向を有し第2の方向に短手方向を有し第2の方向に複数配列された複数のトレンチ2を有している。なお、図7の手前の断面における点線で示したトレンチ2は、他の構成要素とトレンチ2との位置関係を説明するために仮想的にトレンチ2に対応する位置を示したものである。
【0005】
第1導電型の第1ソース領域3は、少なくとも一部が複数のトレンチ2で区切られたフィン構造となっている領域を含んでいる。第1ソース領域3の下面には、第1ソース領域3に接して、複数のトレンチ2で区切られたフィン構造の第2導電型のチャネル領域5が形成されている。チャネル領域5の下方には、第1導電型のJFET領域8が形成されており、JFET領域8の両側方には第2導電型のボディ領域9が形成されている。チャネル領域5は、ボディ領域9に接続されている。JFET領域8の下方には、第1導電型のドリフト領域10が形成されており、ドリフト領域10の下方には第1導電型のドレイン領域11が形成されている。
【0006】
そして、図7に示す従来の半導体装置1は、トレンチ2の内部に配置されたゲート絶縁膜と、少なくとも一部がトレンチ2の内部に配置された領域を含むゲート電極とを有し、チャネル領域5には縦方向(深さ方向)にチャネル電流が流れる。なお、トレンチ2の内部に埋め込まれたゲート電極は、トレンチ2の外部で互いに接続されている。
【0007】
なお、このような技術に関連する特許文献としては、例えば特許文献1があり、各構成要素の名称や細部の構造は異なるが、特許文献1の段落0048~0052、図3、図14~図18には、先ほど説明した図7に類似する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2004-207289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図7に示す従来の半導体装置1の構造によれば、トレンチピッチを縮小してチャネル密度を上げることでチャネルの数を増やすことができるので、半導体チップ全体で見たときのオン抵抗を低減することができる。しかしながら、図7に示した従来の半導体装置1は、チャネル密度が高い分、オン抵抗は低いが、その分、短絡耐量が低いという課題がある。
【0010】
また、図7に示す従来の半導体装置1では、JFET領域8の厚さ(深さ方向の寸法)が薄いので、短絡耐量が低いという課題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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