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公開番号2025136535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035182
出願日2024-03-07
発明の名称フレーム付きマスク、剥離層付きマスク、剥離層付きフレーム、マスクの交換方法、及び、有機デバイスの製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C23C 14/04 20060101AFI20250911BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】一枚のマスクで基板のより広い範囲に蒸着層を形成可能とする、シリコン基板を用いたマスクを提供する。
【解決手段】フレーム付きマスク15は、マスク20と、フレーム60と、マスク20とフレーム60とを接続する接続層70とを含む。マスクは第1層30と第2層40とを含む。第1層30は、シリコンまたはシリコン化合物を含む。接続層70は剥離層を含む。剥離層は、レーザ光が照射されることで分解、蒸発又は変形する。
【選択図】図5B
特許請求の範囲【請求項1】
マスクと、フレームと、前記マスク及び前記フレームの間に配置されて前記マスクと前記フレームとを接続する接続層と、を含むフレーム付きマスクであって、
前記マスクは、
第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面から前記第2面へ貫通する少なくとも1つの第1開口と、外縁と、平面視において前記外縁と前記第1開口との間に位置する外側領域と、を含む第1層と、
前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、前記第3面から前記第4面へ貫通し、平面視において前記第1開口に重なる複数の第2開口と、を含む第2層と、
を含み、
前記第1層は、シリコン又はシリコン化合物を含み、
前記フレームは、前記第1層の外縁に、及び/または前記第1層の前記外側領域の前記第1面に接続し、
平面視において、前記フレームの少なくとも一部は、前記第1層の前記外縁の外側まで広がっており、
前記フレームは、ガラスまたは金属を含み、
前記接続層は、剥離層を含み、
前記剥離層は、レーザ光が照射されることで分解、蒸発又は変形する、
フレーム付きマスク。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記接続層は、接着剤層を更に含む、請求項1に記載のフレーム付きマスク。
【請求項3】
前記接着剤層は、ガラス材料、無機材料、金属材料又は樹脂材料を含む、請求項2に記載のフレーム付きマスク。
【請求項4】
前記剥離層は、前記接着剤層と前記フレームとの間に配置される、請求項2に記載のフレーム付きマスク。
【請求項5】
前記剥離層は、前記接着剤層と前記マスクとの間に配置される、請求項2に記載のフレーム付きマスク。
【請求項6】
前記フレームは、前記第4面が向く側と同じ側を向く第5面と、前記第5面の反対側に位置する第6面と、前記第5面から前記第6面へ貫通し、平面視において前記第1開口に重なる第3開口と、を含む、請求項1に記載のフレーム付きマスク。
【請求項7】
前記フレームに、前記第1層の前記外縁を収容する段差部が形成されている、請求項1に記載のフレーム付きマスク。
【請求項8】
前記フレームの前記剥離層と対向する面に溝が形成されている、請求項1に記載のフレーム付きマスク。
【請求項9】
前記フレームの厚み方向におけるレーザ透過率が80%以上である、請求項1に記載のフレーム付きマスク。
【請求項10】
マスクと剥離層とを含み、前記マスクが前記剥離層を介してフレームに接続される剥離層付きマスクであって、
前記マスクは、
第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面から前記第2面へ貫通する少なくとも1つの第1開口と、外縁と、平面視において前記外縁と前記第1開口との間に位置する外側領域と、を含む第1層と、
前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、前記第3面から前記第4面へ貫通し、平面視において前記第1開口に重なる複数の第2開口と、を含む第2層と、
を含み、
前記第1層は、シリコン又はシリコン化合物を含み、
前記剥離層は、前記第1層の外縁及び/または前記第1層の前記外側領域の前記第1面に形成され、レーザ光が照射されることで分解、蒸発又は変形する、剥離層付きマスク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、フレーム付きマスク、剥離層付きマスク、剥離層付きフレーム、マスクの交換方法、及び、有機デバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
精密なパターンを形成するための方法として、蒸着法が知られている。蒸着法においては、まず、開口が形成されたマスクを基板に組み合わせる。続いて、マスクの開口を介して蒸着材料を基板に付着させる。これにより、マスクの開口のパターンに対応したパターンで、蒸着材料を含む蒸着層を基板上に形成できる。蒸着法は、例えば、有機EL表示装置の画素を形成する方法として用いられている。
【0003】
例えば特許文献1は、フレームと、張力が加えられた状態でフレームに接合されているマスクと、を備えるマスク装置を用いる形態を開示している。フレーム及びマスクは、ニッケルを含む鉄合金によって構成されている。
【0004】
一方、例えば特許文献2は、マスクが熱によって変形することを抑制するため、シリコン基板によってマスクを構成することを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-49889号公報
特開2009-062565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シリコン基板を用いたマスクは、その外縁近傍まで開口を形成すると、外縁部が破損しやすくなり、マスクの取り扱いが困難になる。その一方で、マスクの外縁近傍まで開口を形成することで、一枚のマスクで基板のより広い範囲に蒸着層を形成可能とすることが求められている。
【0007】
本開示の実施形態は、このような課題を効果的に解決し得るマスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態によるフレーム付きマスクは、マスクと、フレームと、前記マスク及び前記フレームの間に配置されて前記マスクと前記フレームとを接続する接続層と、を含んでよい。前記マスクは、第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面から前記第2面へ貫通する少なくとも1つの第1開口と、外縁と、平面視において前記外縁と前記第1開口との間に位置する外側領域と、を含む第1層を含んでよい。また、前記マスクは、前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、前記第3面から前記第4面へ貫通し、平面視において前記第1開口に重なる複数の第2開口と、を含む第2層を含んでよい。前記第1層は、シリコン又はシリコン化合物を含んでよい。前記フレームは、前記第1層の外縁に、及び/または前記第1層の前記外側領域の前記第1面に接続してよい。平面視において、前記フレームの少なくとも一部は、前記第1層の前記外縁の外側まで広がっていてよい。前記フレームは、ガラスまたは金属を含んでよい。前記接続層は、剥離層を含んでよい。前記剥離層は、レーザ光が照射されることで分解、蒸発又は変形してよい。
【0009】
また、本開示の一実施形態による剥離層付きマスクは、マスクと剥離層とを含んでよい。前記マスクは、前記剥離層を介してフレームに接続されてよい。前記マスクは、第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面から前記第2面へ貫通する少なくとも1つの第1開口と、外縁と、平面視において前記外縁と前記第1開口との間に位置する外側領域と、を含む第1層をふくんでよい。前記マスクは、前記第2面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、前記第3面から前記第4面へ貫通し、平面視において前記第1開口に重なる複数の第2開口と、を含む第2層を含んでよい。前記第1層は、シリコン又はシリコン化合物を含んでよい。前記剥離層は、前記第1層の外縁及び/または前記第1層の前記外側領域の前記第1面に形成され、レーザ光が照射されることで分解、蒸発又は変形してよい。
【0010】
また、本開示の一実施形態による剥離層付きフレームは、フレームと剥離層とを含んでよい。前記フレームは、前記剥離層を介してシリコン又はシリコン化合物を含むマスクに接続されてよい。前記フレームは、ガラスまたは金属を含んでよい。前記剥離層は、前記フレームの一側を向く面及び/または側面に形成され、レーザ光が照射されることで分解、蒸発又は変形してよい。
(【0011】以降は省略されています)

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