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公開番号2025138807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2025112128,2021162358
出願日2025-07-02,2021-09-30
発明の名称通信装置、通信装置の制御方法、およびそのプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04W 84/12 20090101AFI20250917BHJP(電気通信技術)
要約【課題】Enhanced multi-link multi-radio(EMLMR)動作開始前に相手方となる通信装置と複数の開始フレームのやり取りがあった場合、EMLMRリンクでの動作を適正に制御する通信装置、通信装置の制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、方法は、第1のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第1の開始フレームを他の通信装置から受信し、その応答フレームを送信するまでの期間に、第1のEMLMRリンクとは異なる第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第2の開始フレームを受信したことを検出する検出手段と、検出手段により期間において第2の開始フレームを受信したことを検出した場合、第1のEMLMRリンクまたは第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御する制御手段を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
IEEE802.11シリーズ規格に準拠したMulti-Link Deviceとして動作する通信装置であって、
第1のEMLMR(Enhanced multi-link multi-radio)リンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第1の開始フレームを他の通信装置から受信してから、前記第1の開始フレームに対する応答フレームを送信するまでの期間に、前記第1のEMLMRリンクとは異なる第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第2の開始フレームを前記他の通信装置から受信したことを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記期間において前記第2の開始フレームを受信したことを検出した場合、前記第1のEMLMRリンクまたは前記第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記制御手段は、Multi-Link通信におけるそれぞれのリンクに割り当てられたリンクIDを基に、前記第1のEMLMRリンクまたは前記第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、Multi-Link通信におけるそれぞれのリンクがEMLMRリンクを確立した順序を基に、前記第1のEMLMRリンクまたは前記第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記制御手段は、Multi-Link通信におけるそれぞれのリンクの通信性能を基に、前記第1のEMLMRリンクまたは前記第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第1のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御する場合、non-AP MLDとして動作している自装置または前記他の通信装置がEMLMR SUPPORTED MCS AND NSS SETサブフィールドで定義した値を最大とする空間ストリーム数でフレーム交換シーケンスを続行するように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するように制御する場合、non-AP MLDとして動作している自装置または前記他の通信装置がEMLMR SUPPORTED MCS AND NSS SETサブフィールドで定義した値を最大とする空間ストリーム数でフレーム交換シーケンスを続行するように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記制御手段は、フレーム交換シーケンスが終了することに伴い、フレーム交換シーケンスを行ったEMLMRリンクを削除することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
IEEE802.11シリーズ規格に準拠したMulti-Link Deviceとして動作する通信装置であって、
第1のEMLMR(Enhanced multi-link multi-radio)リンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第1の開始フレームを他の通信装置から受信してから、前記第1の開始フレームに対する応答フレームを送信するまでの期間に、前記第1のEMLMRリンクとは異なる第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第2の開始フレームを前記他の通信装置から受信したことを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記期間において前記第2の開始フレームを受信したことを検出した場合、前記第1のEMLMRリンクおよび前記第2のEMLMRリンクの夫々に割り当てられたリンクごとの空間ストリーム数でフレーム交換シーケンスを実行するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項9】
IEEE802.11シリーズ規格に準拠したMulti-Link Deviceとして動作する通信装置の制御方法であって、
第1のEMLMR(Enhanced multi-link multi-radio)リンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第1の開始フレームを他の通信装置から受信してから、前記第1の開始フレームに対する応答フレームを送信するまでの期間に、前記第1のEMLMRリンクとは異なる第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第2の開始フレームを前記他の通信装置から受信したことを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより前記期間において前記第2の開始フレームを受信したことを検出した場合、前記第1のEMLMRリンクまたは前記第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
IEEE802.11シリーズ規格に準拠したMulti-Link Deviceにとして動作する通信装置の制御方法であって、
第1のEMLMR(Enhanced multi-link multi-radio)リンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第1の開始フレームを他の通信装置から受信してから、前記第1の開始フレームに対する応答フレームを送信するまでの期間に、前記第1のEMLMRリンクとは異なる第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第2の開始フレームを前記他の通信装置から受信したことを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより前記期間において前記第2の開始フレームを受信したことを検出した場合、前記第1のEMLMRリンクおよび前記第2のEMLMRリンクの夫々に割り当てられたリンクごとの空間ストリーム数でフレーム交換シーケンスを実行するように制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を行う通信装置、通信装置の制御方法、およびそのプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年の通信されるデータ量の増加に伴い、無線LAN(Local Area Network)等の通信技術の開発が進められている。無線LANの主要な通信規格として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格シリーズが知られている。IEEE802.11規格シリーズには、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax等の規格が含まれる。例えば、最新規格のIEEE802.11axでは、OFDMA(直交周波数多元接続)を用いて、最大9.6ギガビット毎秒(Gbps)という高いピークスループットに加え、混雑状況下での通信速度を向上させる技術が規格化されている(特許文献1参照)。なお、OFDMAは、Orthogonal frequency-division multiple accessの略である。
【0003】
さらなるスループット向上や周波数利用効率の改善、通信レイテンシ改善を目指した後継規格として、IEEE802.11beと呼ばれるtask groupが発足した。
【0004】
IEEE802.11beでは、1台のAPが1台のSTA(Station)と2.4GHz、5GHz、6GHz帯等の周波数バンドで複数のLinkを構築し、同時通信を行うMulti-Link通信が検討されている。Multi-Link通信におけるAPはAP MLD(Access point multi-link device)と呼称され、STAはnon-AP MLD(non-Access point multi-link device)と呼称される。
【0005】
また、IEEE 802.11beでは、Multi-Link通信におけるEnhanced multi-link multi-radio(EMLMR)動作が検討されている。EMLMRモードで動作するnon-AP MLDは、EMLMRリンク毎の空間ストリームケイパビリティ(per-link spatial stream capability)に従った空間ストリーム数で初期フレーム交換(initial frame exchange)した後、初期フレーム交換を行ったリンクにおいてフレーム交換シーケンス(frame exchange sequence)の終了まで次のように動作する。その動作とは、Basic variant Multi-LinkエレメントのCommon InfoフィールドのEMLMR SUPPORTED MCS AND NSS SETサブフィールドで提示した値を最大とする空間ストリーム数でPPDU(Physical layer convergence protocol data unit)を受信し、EMLMR SUPPORTED MCS AND NSS SETサブフィールドで提示した空間ストリーム数でPPDUを送信する動作である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-50133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特定のEMLMRリンクで初期フレーム交換開始後、すなわち、フレーム交換シーケンスを開始するための開始フレームを受信し応答フレームの送信を開始するまでの間に、他のEMLMRリンクで別の開始フレームを受信した場合の動作について考慮されていない。よって、その間に相手方となる通信装置と複数の開始フレームのやり取りがあった場合、EMLMRモードでの動作を適正に制御する必要がある。
【0008】
本願発明は、その間に相手方となる通信装置と複数の開始フレームのやり取りがあった場合、EMLMRモードでの動作を適正に制御することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明の通信装置は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠したMulti-Link Deviceとして動作する通信装置であって、第1のEMLMR(Enhanced multi-link multi-radio)リンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第1の開始フレームを他の通信装置から受信してから、前記第1の開始フレームに対する応答フレームを送信するまでの期間に、前記第1のEMLMRリンクとは異なる第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを開始するための第2の開始フレームを前記他の通信装置から受信したことを検出する検出手段と、前記検出手段により前記期間において前記第2の開始フレームを受信したことを検出した場合、前記第1のEMLMRリンクまたは前記第2のEMLMRリンクでフレーム交換シーケンスを続行するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、EMLMR動作開始前に相手方となる通信装置と複数の開始フレームのやり取りがあった場合、EMLMRモードでの動作を適正に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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