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公開番号2025139336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038215
出願日2024-03-12
発明の名称画像処理装置、内視鏡システム、画像処理方法、及びプログラム
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類A61B 8/12 20060101AFI20250918BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】Bモード法で得られた超音波画像に写っている観察対象領域に対する高精度な認識結果を出力することができる画像処理装置、内視鏡システム、画像処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置は、プロセッサを備える。プロセッサは、被検体に対する超音波診断においてBモード法で得られ、かつ、被検体の観察対象領域が写っている超音波画像と、超音波診断においてBモード法と併用されるドプラ法で得られた血流分布情報とを取得する。プロセッサは、超音波画像と血流分布情報とを学習済みモデルに入力することにより学習済みモデルに対して観察対象領域を認識させる認識処理が実行されることで得られた認識結果を出力する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
被検体に対する超音波診断においてＢモード法で得られ、かつ、前記被検体の観察対象領域が写っている超音波画像と、前記超音波診断において前記Ｂモード法と併用されるドプラ法で得られた血流分布情報とを取得し、
前記超音波画像と前記血流分布情報とを学習済みモデルに入力することにより前記学習済みモデルに対して前記観察対象領域を認識させる認識処理が実行されることで得られた認識結果を出力する
画像処理装置。
続きを表示（約 800 文字）【請求項２】
前記観察対象領域は、病変であり、
前記認識結果は、前記病変と前記病変以外とを区別可能な情報である
請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項３】
前記病変は、嚢胞である
請求項２に記載の画像処理装置。
【請求項４】
前記学習済みモデルは、前記病変を認識させるための機械学習、又は、前記病変と前記超音波画像に写っている血管とを認識させるための機械学習が行われることによって得られる
請求項２に記載の画像処理装置。
【請求項５】
前記観察対象領域は、血管であり、
前記認識結果は、前記血管と前記血管以外とを区別可能な情報である
請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項６】
前記学習済みモデルは、前記血管を認識させるための機械学習、又は、前記超音波画像に写っている病変と前記超音波画像に写っている血管とを認識させるための機械学習が行われることによって得られる
請求項５に記載の画像処理装置。
【請求項７】
前記血流分布情報は、血流の強度を特定可能なマップである
請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項８】
前記認識結果を出力することは、前記認識結果を第１画面に表示することを含む
請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項９】
フォアグラウンドで、前記超音波画像が第２画面に表示され、
バックグラウンドで、前記認識処理が実行される
請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項１０】
前記認識処理が実行されている場合、
前記プロセッサは、前記認識処理が実行中であることを示す情報を出力する
請求項１に記載の画像処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、画像処理装置、内視鏡システム、画像処理方法、及びプログラムに関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、送信制御部、検出部、評価部、及び表示画像制御部を備える超音波診断装置が開示されている。特許文献１に記載の超音波診断装置において、送信制御部は、生体組織に対し、第一の超音波を超音波プローブから送信させ、第一の超音波が送信された後に、第二の超音波を超音波プローブから送信させる。特許文献１に記載の超音波診断装置において、検出部は、第二の超音波の送信によって得られたエコー信号に基づいて、第一の超音波による生体組織内の物体の移動の有無を二次元領域内において検出する。特許文献１に記載の超音波診断装置において、評価部は、検出部による検出に基づいて、生体組織の注目部位に対する組織性状についての評価を行う。特許文献１に記載の超音波診断装置において、表示画像制御部は、評価部による評価に応じた画像を表示させる。検出部による物体の移動の有無を検出する処理は、カラードプラ処理又はＢフロー処理であり、評価部は、カラードプラ処理によるドプラデータが得られた領域又はＢフロー処理によるＢフローデータが得られた領域の大きさに応じた評価を行う。
【０００３】
特許文献２には、画像取得部、モニタ、デブリ特定部、及びデブリ移動情報提供部を備える超音波診断装置が開示されている。特許文献２に記載の超音波診断装置において、画像取得部は、被検体に対して超音波の送受信を行うことにより被検体の嚢胞を撮像した超音波画像を取得する。特許文献２に記載の超音波診断装置において、モニタは、超音波画像を表示する。特許文献２に記載の超音波診断装置において、デブリ特定部は、画像取得部により取得された第１の超音波画像と、第１の超音波画像の撮像時とは異なる外力が嚢胞に作用した後または嚢胞に作用している状態で、且つ、嚢胞に対して第１の超音波画像の撮像時と同じ方向から嚢胞を撮像して画像取得部により取得された第２の超音波画像とから、それぞれ嚢胞内のデブリを特定する。特許文献２に記載の超音波診断装置において、デブリ移動情報提供部は、第１の超音波画像と第２の超音波画像との間において、デブリ特定部により特定されたデブリの嚢胞内における移動に関する情報を提供する。
【０００４】
特許文献２に記載の超音波診断装置において、デブリ特定部は、第１の超音波画像から特定された嚢胞と第２の超音波画像から特定された嚢胞を互いに位置合わせした状態で、デブリの特定を行う。特許文献２に記載の超音波診断装置において、デブリ特定部は、第１の超音波画像および第２の超音波画像をそれぞれ画像認識することにより、同一の嚢胞を撮像していることを判定する同一判定部を含む。特許文献２に記載の超音波診断装置において、同一判定部は、第１の超音波画像および第２の超音波画像を入力とする学習済み判定モデルにより、同一の嚢胞を撮像していることを判定する。
【０００５】
特許文献３には、物理量算出部、弾性画像作成部、及び検出部を備える超音波診断装置が開示されている。特許文献３に記載の超音波診断装置において、物理量算出部は、被検体の各部における弾性に関する物理量を算出する。特許文献３に記載の超音波診断装置において、弾性画像作成部は、物理量算出部によって算出された物理量に基づいて、被検体の弾性画像を作成する。特許文献３に記載の超音波診断装置において、弾性画像作成部は、被検体における液体部分を除いて算出された物理量の統計的特徴を用いて物理量に基づく弾性画像の作成を行う。特許文献３に記載の超音波診断装置において、検出部は、被検体に送信された超音波に対するエコー信号に基づいて液体部分を検出する。特許文献３に記載の超音波診断装置において、検出部は、エコー信号に基づいて流体情報を取得する流体情報取得部である。特許文献３に記載の超音波診断装置において、流体情報は、エコー信号に基づいて取得されるカラードプラデータ、Ｂフローデータ又はエコー信号に含まれる高調波のデータのいずれかである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０１６－０４７４７４号公報
国際公開第２０２２／１９６０８８号
特開２０１２－０６１０７５号公報
【発明の概要】
【０００７】
本開示に係る一つの実施形態は、Ｂモード法で得られた超音波画像に写っている観察対象領域に対する高精度な認識結果を出力することができる画像処理装置、内視鏡システム、画像処理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示に係る第１の態様は、プロセッサを備え、プロセッサが、被検体に対する超音波診断においてＢモード法で得られ、かつ、被検体の観察対象領域が写っている超音波画像と、超音波診断においてＢモード法と併用されるドプラ法で得られた血流分布情報とを取得し、超音波画像と血流分布情報とを学習済みモデルに入力することにより学習済みモデルに対して観察対象領域を認識させる認識処理が実行されることで得られた認識結果を出力する、画像処理装置である。
【０００９】
本開示に係る第２の態様は、観察対象領域が、病変であり、認識結果が、病変と病変以外とを区別可能な情報である、第１の態様に係る画像処理装置である。
【００１０】
本開示に係る第３の態様は、病変が、嚢胞である、第２の態様に係る画像処理装置である。
（【００１１】以降は省略されています）

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