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公開番号
2025140153
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039348
出願日
2024-03-13
発明の名称
脱灰硬組織の製造方法および脱灰キット
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
G01N
1/28 20060101AFI20250919BHJP(測定;試験)
要約
【課題】脱灰液の交換に必要な手間を削減できる、脱灰硬組織の製造方法を提供する。あるいは、複数の脱灰硬組織を製造するにあたり得られる脱灰硬組織の品質を安定化できる、脱灰硬組織の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る2個以上の脱灰硬組織の製造方法は、1個の液体不透過性容器の中において、2個以上の硬組織を脱灰液に浸漬する浸漬工程を有する。浸漬工程において、2個以上の硬組織は、当該硬組織の各々が識別可能な状態で浸漬されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
2個以上の脱灰硬組織の製造方法であって、
1個の液体不透過性容器の中において、2個以上の硬組織を脱灰液に浸漬する浸漬工程を有し、
上記2個以上の硬組織は、当該硬組織の各々が識別可能な状態で浸漬されている、
製造方法。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
上記硬組織は、液体透過性材料で囲繞されている、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
上記液体透過性材料には1つ以上の収容部が設けられており、
上記収容部の各々には、最大で1個の上記硬組織が収容されている、
請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
上記硬組織には、当該硬組織の各々を識別するための識別子が関連付けられている、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
下記(i)および/または(ii)を満たしている、請求項4に記載の製造方法:
(i) 上記硬組織の各々に、上記識別子が付されている;
(ii) 上記硬組織は液体透過性材料に設けられた収容部に収容されており、当該収容部に上記識別子が関連付けられている(ただし、上記収容部の各々には、最大で1個の上記硬組織が収容されている)。
【請求項6】
上記液体不透過性容器は、密封可能である、
請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
上記液体透過性材料は、上記硬組織の囲繞が解けないように封止可能である、
請求項2、3または5に記載の製造方法。
【請求項8】
上記液体不透過性容器および/または上記液体透過性材料は、軟質材料である、
請求項2、3または5に記載の製造方法。
【請求項9】
上記液体透過性材料を封止部によって封止する工程をさらに有し、
上記封止部のうち少なくとも一部は、上記硬組織を識別するための識別子を含むタグの取付部としても機能する、
請求項2に記載の製造方法。
【請求項10】
上記硬組織は、1箇所以上の関節部を有しており、
上記液体透過性材料を封止部によって封止する工程をさらに有し、
上記封止部のうち少なくとも一部は、上記関節部の変形を制限する制止部としても機能する、
請求項2に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱灰硬組織の製造方法および脱灰キットに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
医学・生命科学分野において、病理標本などの硬組織のサンプルを作製する際には、通常、脱灰処理を施して硬組織のカルシウム成分を除去する。このような脱灰技術を開示している文献の例として、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-345194号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
脱灰処理においては、通常、硬組織を脱灰液に浸漬する。時間経過とともに硬組織中のカルシウム成分が脱灰液に溶出するので、効率よく脱灰を進めるためには、途中で数回~十数回脱灰液を交換する必要がある。数回~十数回という液交換の回数は、サンプル作製における他の操作(脱脂処理など)で必要とされる液交換の回数よりも相当程度に多い。
【0005】
従来技術においては、硬組織の個体識別などを目的として、1つの容器に1つの硬組織を収容して脱灰処理を行っていた(例えば、特許文献1の図1を参照)。このような脱灰方法では、作製するサンプル数が多くなると、脱灰液を交換すべき容器の数が増え、操作が非常に煩雑になっていた。また、このような脱灰方法では、各サンプルが異なる環境で脱灰されることになるので、サンプルの品質にばらつきが出る場合があった。
【0006】
本発明の一態様は、脱灰液の交換に必要な手間を削減できる、脱灰硬組織の製造方法および脱灰用キットを提供することを課題とする。本発明の他の態様は、複数の脱灰硬組織を製造するにあたり得られる脱灰硬組織の品質を安定化できる、脱灰硬組織の製造方法および脱灰用キットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明には、下記の態様が含まれる。
<1>
2個以上の脱灰硬組織の製造方法であって、
1個の液体不透過性容器の中において、2個以上の硬組織を脱灰液に浸漬する浸漬工程を有し、
上記2個以上の硬組織は、当該硬組織の各々が識別可能な状態で浸漬されている、
製造方法。
<2>
上記硬組織は、液体透過性材料で囲繞されている、
<1>に記載の製造方法。
<3>
上記液体透過性材料には1つ以上の収容部が設けられており、
上記収容部の各々には、最大で1個の上記硬組織が収容されている、
<2>に記載の製造方法。
<4>
上記硬組織には、当該硬組織の各々を識別するための識別子が関連付けられている、
<1>~<3>のいずれかに記載の製造方法。
<5>
下記(i)および/または(ii)を満たしている、<4>に記載の製造方法:
(i) 上記硬組織の各々に、上記識別子が付されている;
(ii) 上記硬組織は液体透過性材料に設けられた収容部に収容されており、当該収容部に上記識別子が関連付けられている(ただし、上記収容部の各々には、最大で1個の上記硬組織が収容されている)。
<6>
上記液体不透過性容器は、密封可能である、
<1>~<5>のいずれか1項に記載の製造方法。
<7>
上記液体透過性材料は、上記硬組織の囲繞が解けないように封止可能である、
<2>~<5>のいずれかに記載の製造方法。
<8>
上記液体不透過性容器および/または上記液体透過性材料は、軟質材料である、
<2>~<7>のいずれかに記載の製造方法。
<9>
上記液体透過性材料を封止部によって封止する工程をさらに有し、
上記封止部のうち少なくとも一部は、上記硬組織を識別するための識別子を含むタグの取付部としても機能する、
<2>~<8>のいずれかに記載の製造方法。
<10>
上記硬組織は、1箇所以上の関節部を有しており、
上記液体透過性材料を封止部によって封止する工程をさらに有し、
上記封止部のうち少なくとも一部は、上記関節部の変形を制限する制止部としても機能する、
<2>~<9>のいずれかに記載の製造方法。
<11>
下記を備えている、脱灰キット:
2個以上の硬組織を識別可能に囲繞するように構成されている、1個以上の液体透過性材料;
上記液体透過性材料および脱灰液を収容するための、液体不透過性容器。
<12>
上記2個以上の硬組織を識別するための識別子をさらに備えている、
<11>に記載のキット。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、脱灰液の交換に必要な手間を削減できる、脱灰硬組織の製造方法および脱灰用キットが提供される。本発明の他の態様によれば、複数の脱灰硬組織を製造するにあたり得られる脱灰硬組織の品質を安定化できる、脱灰硬組織の製造方法および脱灰用キットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
硬組織を識別可能にする方法の一例を表す図である。この例では、液体透過性材料により、1個の硬組織と、識別子を含んでいる1個のタグとを囲繞している。
液体透過性材料を封止部により封止した状態を表す図である。
2個以上の脱灰硬組織の製造方法の一例を表す図である。この例では、図2に表されている液体透過性材料の2個以上を、液体不透過性容器に収容している。
硬組織を識別可能にする方法の一例を表す図である。この例では、液体透過性材料に識別子の表示部を設けている。
硬組織を識別可能にする方法の一例を表す図である。この例では、硬組織に識別子を含んでいるタグを直接付している。
液体透過性材料の他の例を表す図である。この液体透過性材料は、複数の硬組織を囲繞できるようになっている。
液体透過性材料のさらに他の例を表す図である。この液体透過性材料は、複数の硬組織を囲繞できるようになっている。
液体透過性材料を封止部により封止する他の態様を表す図である。封止部により、関節部の変形を制限している。
封止部により関節部の変形を制限る態様の他の例を表す模式図である。
封止部により関節部の変形を制限る態様のさらに他の例を表す模式図である。
封止部の一部が識別子を含むタグの取付部として機能する態様の一例を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明するが、本発明は、下記の各実施形態に限定されず、請求項に示した範囲で種々の変更を施してよい。異なる実施形態に記載されている技術的手段を組合せた実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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