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公開番号2025140317
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039645
出願日2024-03-14
発明の名称焼却灰処理システム
出願人JFEエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B09B 3/70 20220101AFI20250919BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】焼却灰からの重金属の溶出を低コスト且つ簡易で長期に抑える。
【解決手段】本発明に係る焼却灰処理システムは、廃棄物焼却炉から排出された焼却灰へアルミニウムを供給するアルミニウム供給手段と、前記焼却灰へ水を供給する水供給手段と、を備える。焼却灰にアルミニウムと水とが添加されることにより、酸化アルミニウムと酸化カルシウムの化合物であるセメント化合物が生成され、鉛がセメント化合物に固定されることにより、鉛の溶出が抑えられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物焼却炉から排出された焼却灰へアルミニウムを供給するアルミニウム供給手段と、
前記焼却灰へ水を供給する水供給手段と、
を備える焼却灰処理システム。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記アルミニウムと前記水とが供給された焼却灰から発生する水素の濃度を測定するセンサと、
前記センサが測定した濃度に応じて前記アルミニウム供給手段を制御して前記焼却灰へ供給するアルミニウムの量を制御する制御手段と、
を備える請求項1に記載の焼却灰処理システム。
【請求項3】
前記焼却灰に含まれる酸化カルシウムの量を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定された酸化カルシウムの量に応じて前記アルミニウム供給手段を制御して前記焼却灰へ供給するアルミニウムの量を制御する制御手段と、
を備える請求項1に記載の焼却灰処理システム。
【請求項4】
前記焼却灰に含まれるセメント化合物の量を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定されたセメント化合物の量に応じて前記アルミニウム供給手段を制御して前記焼却灰へ供給するアルミニウムの量を制御する制御手段と、
を備える請求項1に記載の焼却灰処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼却灰処理システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
焼却炉から排出される焼却灰に含まれている重金属類の溶出を抑制する発明として、例えば、特許文献1に開示された処理方法がある。この処理方法は、焼却灰に水を供給して焼却灰の含水率を12質量%以上に保持する。また、この処理方法では、含水率が12質量%以上となった焼却灰を空気中に置く、又は焼却灰に空気を吹き込むことにより、焼却灰と空気中の二酸化炭素とを接触させる。焼却灰が水に接することにより、焼却灰に含まれている重金属の溶出が抑制される。また、焼却灰が二酸化炭素に接することにより、焼却灰に含まれている酸化鉛が炭酸鉛となり、水に対する溶解度が下がって難溶性となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-74100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された処理方法では、二酸化炭素を焼却灰に吹き込むための設備を要するため、設備のコストが増大し、複雑な構成となる。また、特許文献1に開示された処理方法では、重金属の溶出が抑制されるものの、長期的な安定性が不明であり、最終処分場にて酸性度が高くなると重金属が再溶出するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、焼却灰からの重金属の溶出を低コスト且つ簡易で長期に抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る焼却灰処理システムは、廃棄物焼却炉から排出された焼却灰へアルミニウムを供給するアルミニウム供給手段と、前記焼却灰へ水を供給する水供給手段と、を備える。
【0007】
また、本発明の一側面に係る焼却灰処理システムは、前記アルミニウムと前記水とが供給された焼却灰から発生する水素の濃度を測定するセンサと、前記センサが測定した濃度に応じて前記アルミニウム供給手段を制御して前記焼却灰へ供給するアルミニウムの量を制御する制御手段と、を備えるようにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一側面に係る焼却灰処理システムにおいては、前記焼却灰に含まれる酸化カルシウムの量を測定する測定手段と、前記測定手段で測定された酸化カルシウムの量に応じて前記アルミニウム供給手段を制御して前記焼却灰へ供給するアルミニウムの量を制御する制御手段と、を備えるようにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一側面に係る焼却灰処理システムにおいては、前記焼却灰に含まれるセメント化合物の量を測定する測定手段と、前記測定手段で測定されたセメント化合物の量に応じて前記アルミニウム供給手段を制御して前記焼却灰へ供給するアルミニウムの量を制御する制御手段と、を備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、焼却灰からの重金属の溶出を低コスト且つ簡易で長期に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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