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公開番号
2025141759
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024144392
出願日
2024-08-26
発明の名称
人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法およびメタクリル樹脂を製造する方法
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
67/333 20060101AFI20250919BHJP(有機化学)
要約
【課題】人工大理石から効率よくメタクリル酸メチルを回収する方法を提供すること。
【解決手段】人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法であって、メタクリル樹脂と水酸化アルミニウムとを含む人工大理石を準備する工程(1)と、人工大理石を粉砕して、粉砕された人工大理石を得る工程(2)と、粉砕した人工大理石を押出機で350℃以上550℃未満に加熱し、メタクリル酸メチルを生成する工程(3)と、工程(2)の後、かつ、工程(3)の前に、粉砕された人工大理石を酸溶液で洗浄して、水酸化アルミニウムを除去する工程(4)とを含む、メタクリル酸メチルの回収方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法であって、
メタクリル樹脂と水酸化アルミニウムとを含む人工大理石を準備する工程(1)と、
前記人工大理石を粉砕して、粉砕された人工大理石を得る工程(2)と、
前記粉砕された人工大理石を押出機で350℃以上550℃未満に加熱し、メタクリル酸メチルを生成する工程(3)と、
前記工程(2)の後、かつ、前記工程(3)の前に、前記粉砕された人工大理石を酸溶液で洗浄して、水酸化アルミニウムを除去する工程(4)と、
を含む、人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記メタクリル樹脂の重量平均分子量が、50000~200000である、請求項1に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
【請求項3】
前記メタクリル樹脂が、メタクリル酸メチルとアクリル酸メチルとの共重合体である、請求項1に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
【請求項4】
前記酸溶液が、硫酸である、請求項1に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
【請求項5】
前記工程(4)の後の前記人工大理石と、メタクリル樹脂とを混合する工程(5)をさらに含み、前記工程(3)の前に前記工程(5)を行う、請求項1に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
【請求項6】
前記工程(3)から得られたメタクリル酸メチルを40℃未満まで冷却して、粗メタクリル酸メチルを得る工程(6)をさらに含む、請求項1に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
【請求項7】
前記粗メタクリル酸メチルを蒸留して、高沸点成分を除去する工程(7)をさらに含む、請求項6に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
【請求項8】
前記押出機に直結された残渣回収タンクを有し、
前記残渣回収タンクは、その上部にガス導出ラインを有し、
前記ガス導出ラインから前記メタクリル酸メチルをガス形態で回収する工程(8)をさらに含む、請求項1に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
【請求項9】
請求項1に記載のメタクリル酸メチルを回収する方法によって得られたメタクリル酸メチルを準備する工程(P1)と、
前記メタクリル酸メチルを重合して、メタクリル樹脂を製造する工程(P2)と、
を含む、メタクリル樹脂を製造する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法およびメタクリル樹脂を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
環境負荷を低減する観点から、ポリメタクリル酸メチルを熱分解および解重合してメタクリル酸メチルを単離して再利用する、「ケミカルリサイクル」の検討が進められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)を熱分解する方法が記載されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-520072号公報
韓国登録特許10-0982728
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、PMMAのケミカルリサイクルにおいては、リサイクルするための多量の原料の確保が難しい。一方、人工大理石は端材等として多量に入手しやすくメタクリル酸メチルを回収するための原料として好ましいが、人工大理石の成分の半分以上が無機成分であり、リサイクル時の無機成分の除去に課題があった。また、PMMAの熱分解における1%減少温度は約300℃であり、300℃未満での熱分解では回収率が低いという課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、人工大理石から効率よくメタクリル酸メチルを回収する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、押出機を用いて熱分解温度を350℃以上550℃未満とすることにより回収率を上げることができることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] 人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法であって、
メタクリル樹脂と水酸化アルミニウムとを含む人工大理石を準備する工程(1)と、
前記人工大理石を粉砕して、粉砕された人工大理石を得る工程(2)と、
前記粉砕された人工大理石を押出機で350℃以上550℃未満に加熱し、メタクリル酸メチルを生成する工程(3)と、
前記工程(2)の後、かつ、前記工程(3)の前に、前記粉砕された人工大理石を酸溶液で洗浄して、水酸化アルミニウムを除去する工程(4)と、
を含む、人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[2] 前記メタクリル樹脂の重量平均分子量が、50000~200000である、[1]に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[3] 前記メタクリル樹脂が、メタクリル酸メチルとアクリル酸メチルとの共重合体である、[1]または[2]に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[4] 前記酸溶液が、硫酸である、[1]~[3]のいずれかに記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[5] 前記工程(4)の後の前記人工大理石と、メタクリル樹脂とを混合する工程(5)をさらに含み、前記工程(3)の前に前記工程(5)を行う、[1]~[4]のいずれかに記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[6] 前記工程(3)から得られたメタクリル酸メチルを40℃未満まで冷却して、粗メタクリル酸メチルを得る工程(6)をさらに含む、[1]~[5]のいずれかに記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[7] 前記粗メタクリル酸メチルを蒸留して、高沸点成分を除去する工程(7)をさらに含む、[6]に記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[8] 前記押出機に直結された残渣回収タンクを有し、
前記残渣回収タンクは、その上部にガス導出ラインを有し、
前記ガス導出ラインから前記メタクリル酸メチルをガス形態で回収する工程(8)をさらに含む、[1]~[7]のいずれかに記載の人工大理石からメタクリル酸メチルを回収する方法。
[9] [1]~[8]のいずれかに記載のメタクリル酸メチルを回収する方法によって得られたメタクリル酸メチルを準備する工程(P1)と、
前記メタクリル酸メチルを重合して、メタクリル樹脂を製造する工程(P2)と、
を含む、メタクリル樹脂を製造する方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、人工大理石から効率よくメタクリル酸メチルを回収することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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