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公開番号2025142509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024041914
出願日2024-03-18
発明の名称積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20250924BHJP(積層体)
要約【課題】 耐摩耗性および帯電防止性に優れた積層ポリエステルフィルムの提供。
【解決手段】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、アクリル樹脂(A)およびメタクリル酸エステル・スチレン共重合化合物(B)を含有する樹脂層(X)を有する、積層ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、アクリル樹脂(A)およびメタクリル酸エステル・スチレン共重合化合物(B)を含有する樹脂層(X)を有する、積層ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、樹脂層(X)を有し、前記樹脂層(X)表面の山頂密度Spdが300以上1500以下であり、かつ突起の平均曲率Spcが-500以上-100以下である積層ポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記樹脂層(X)の表面比抵抗値R1が1.0×10

Ω/□以上1.0×10
11
Ω/□未満であり、摩耗試験後の表面比抵抗値R2との比(R2/R1)が2.0以下である請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
[摩耗試験条件]
積層ポリエステルフィルムの樹脂層(X)表面を、荷重20g/cm

にて、不織布(小津産業製ハイゼガ-ゼNT-4)を用いて10往復擦過する。
【請求項4】
ヘイズが10%以下である、請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項5】
摩耗試験前のヘイズをH1、摩耗試験後のヘイズをH2とした場合の、下記式にて算出されるヘイズ変化が2%以下である、請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
ヘイズ変化(%)=|H2-H1|
[摩耗試験条件]
積層ポリエステルフィルムの樹脂層(X)表面を、荷重20g/cm

にて、不織布(小津産業製ハイゼガ-ゼNT-4)を用いて10往復擦過する。
【請求項6】
前記樹脂層(X)の表面自由エネルギ-が40mN/m以上60mN/m以下である請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項7】
積層ポリエステルフィルム全体に対し、数平均粒子径0.01μm以上5μm以下の無機粒子または有機粒子を、0.01質量%以上2.00質量%以下含む請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項8】
前記樹脂層(X)が、実質的に無機粒子または有機粒子を含有しない請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項9】
前記積層ポリエステルフィルムが、有機フッ素化合物を50ppm以上含まないことを特徴とする、請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項10】
電子部材、電池部材、または半導体部材の製造工程にて用いられる請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂フィルム、中でも二軸配向ポリエステルフィルムは、機械的性質、電気的性質、寸法安定性、透明性、耐薬品性などに優れた性質を有するため、磁気記録材料、包装材料などの多くの用途において広く使用されている。
【0003】
近年、保護フィルムや、各種電子部品の加工工程におけるキャリアフィルムとして、帯電防止性や耐ブロッキング性、耐摩耗性に優れたフィルムの需要が高まっている。
【0004】
しかし、一般にポリエステルは絶縁性樹脂であることから、二軸配向ポリエステルフィルムは、そのままでは帯電防止性を有さないという欠点を有している。帯電防止性は、帯電による塵埃付着に起因する異物欠点を抑制する目的で付与される特性であり、例えば、二軸配向ポリエステルフィルムといった絶縁性の材料の表面や内層に導電性を付与することで電荷の偏りを中和することで付与することが出来る。このうち、ポリエステルフィルムの表面に導電性の塗布層を設けて帯電防止性を付与する方法は、フィルムの持つ各種安定特性を維持することが容易であり、従来から種々の方法で検討がなされてきた。また、耐摩耗性に優れるフィルムとしては、ワックス成分を含む樹脂を併用する方法(特許文献1)や長鎖アルキル系樹脂を含有せしめたフィルム(特許文献2)が検討されているが、充分な滑り性が得られず、キャリアフィルムとして用いる場合、耐摩耗性が劣るものであった。
【0005】
また、帯電防止性能の高機能化を目的に、電子伝導タイプの帯電防止剤であるポリチオフェン系導電剤と、ポリスチレンスルホン酸系帯電防止剤を併用する方法が提案されている(特許文献3)。また、アクリル樹脂やとスルホン酸塩基を有する帯電防止材を併用した、安価な耐電防止フィルムの検討がなされている(特許文献4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-113528号公報
国際公開第2020/255755号
特開2022-176956号公報
特開平10-119218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
帯電防止剤とワックスを使った特許文献1や、そのような改良である特許文献3のリン酸エステルを含有せしめた物では、耐摩耗性はあるもののワックスやリン酸エステルがブリ-ドアウトし、帯電防止性が悪化する問題がある。また帯電防止性の向上を目的として、電子伝導タイプの帯電防止剤であるポリチオフェン系導電剤とポリスチレンスルホン酸系帯電防止剤を併用(特許文献3)しており、コストが高くなる問題があった。
【0008】
本発明では上記の欠点を解消し、耐摩耗性および帯電防止性に優れた積層ポリエステルフィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため本発明は次の構成を有する。
【0010】
(1)ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、アクリル樹脂(A)およびメタクリル酸エステル・スチレン共重合化合物(B)を含有する樹脂層(X)を有する、積層ポリエステルフィルム。
(【0011】以降は省略されています)

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