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公開番号
2025133029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024225936
出願日
2024-12-23
発明の名称
多孔繊維および液体処理カラム
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D01D
5/247 20060101AFI20250903BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】被処理液中に存在するサイズの異なる複数の除去対象物質を同時に高効率で吸着可能な多孔繊維およびその多孔繊維を内蔵した液体処理カラムを提供すること。
【解決手段】繊維横断面において、領域境界で隔てられた領域Aと領域Bとを有し、上記領域Aの断面孔径Apと上記領域Bの断面孔径Bpとが、Ap>Bpの関係を満たし、かつ、上記領域Aおよび上記領域Bがそれぞれ均一構造である、多孔繊維。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維横断面において、領域境界で隔てられた領域Aと領域Bとを有し、
前記領域Aの断面孔径Apと前記領域Bの断面孔径Bpとが、Ap>Bpの関係を満たし、かつ、
前記領域Aおよび前記領域Bがそれぞれ均一構造である、多孔繊維。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記領域Aが表面に隣接する、請求項1記載の多孔繊維。
【請求項3】
表面の孔の楕円率が、2.0以上である、請求項1または2記載の多孔繊維。
【請求項4】
表面の孔径が、表面に隣接する領域の断面孔径の1.5倍以上100倍未満である、請求項1または2記載の多孔繊維。
【請求項5】
前記繊維横断面の総面積をS、前記領域Aの面積をAs、前記領域Bの面積をBs、前記領域境界の面積をXsとするとき、As/SおよびBs/Sの値が0.2以上であり、Xs/Sの値が0.2以下である、請求項1または2記載の多孔繊維。
【請求項6】
下記式(1)を満たす、請求項5記載の多孔繊維。
As/S+Bs/S+Xs/S=1.0 ・・・式(1)
【請求項7】
表面の開孔率が、5%以上である、請求項1または2記載の多孔繊維。
【請求項8】
前記領域Aと前記領域Bとが、海島型、芯鞘型または多層型の複合構造を構成する、請求項1または2記載の多孔繊維。
【請求項9】
中実繊維である、請求項1または2記載の多孔繊維。
【請求項10】
前記Apが55nm以上350nm以下であり、かつ、
前記Bpが4nm以上50nm以下である、請求項1または2記載の多孔繊維。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔繊維および液体処理カラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
被処理液中に含まれる除去対象物質を吸着除去するために、液体処理カラムに充填する吸着体としては、吸着に寄与する表面積の向上を目的に吸着体内部を多孔としたものが多く存在する。吸着体の形態としては、ビーズ形状や繊維形状のものが一般的である。これらの中でも、中空繊維や中実繊維は、液体処理カラムに充填した際に、被処理液の流路を十分に確保できる点で優れている
例えば、特許文献1には、繊維の径方向の断面形状を異形とし、繊維の体積当たりの表面積を大きくし、かつ、繊維内部の細孔の比表面積を増大させた多孔繊維が開示されている。
【0003】
特許文献2には、物質の吸着性能に寄与する多孔性を上げるために、繊維全体に亘って多孔化した繊維の製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献3には、複数の物質を同時に吸着することを目的に、内部に粉粒体を有する多孔繊維が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/067967号
特開平7-145512号公報
国際公開第2018/186210号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の多孔繊維内部の多孔構造は均質であるため、分子量やサイズが異なる除去対象物質を同時に吸着除去することは困難であった。
【0007】
特許文献2には、分子量やサイズが異なる除去対象物質を同時に吸着除去する思想や記載はなかった。
【0008】
特許文献3には、多孔繊維内部の粉粒体は、分子量1000未満の低分子化合物を選択的に吸着するものであり、分子量が数千~数百万程度である複数の除去対象物質を同時に、かつ、高効率に吸着除去することは困難であった。
【0009】
そこで本発明は、被処理液中に存在する分子量やサイズが異なる複数の除去対象物質を同時に、かつ、高効率で吸着可能な多孔繊維および液体処理カラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明の構成は以下のとおりである。
(1)繊維横断面において、領域境界で隔てられた領域Aと領域Bとを有し、上記領域Aの断面孔径Apと上記領域Bの断面孔径Bpとが、Ap>Bpの関係を満たし、かつ、上記領域Aおよび上記領域Bがそれぞれ均一構造である、多孔繊維。
(2)上記領域Aが表面に隣接する、上記(1)に記載の多孔繊維。
(3)表面の孔の楕円率が、2.0以上である、上記(1)または(2)に記載の多孔繊維。
(4)表面の孔径が、表面に隣接する領域の断面孔径の1.5倍以上100倍未満である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の多孔繊維。
(5)上記繊維横断面の総面積をS、上記領域Aの面積をAs、上記領域Bの面積をBs、上記領域境界の面積をXsとするとき、As/SおよびBs/Sの値が0.2以上であり、Xs/Sの値が0.2以下である、上記(1)~(4)のいずれかに記載の多孔繊維。
(6)下記式(1)を満たす、上記(5)に記載の多孔繊維。
As/S+Bs/S+Xs/S=1.0 ・・・式(1)
(7)表面の開孔率が、5%以上である、上記(1)~(6)のいずれかに記載の多孔繊維。
(8)上記領域Aと上記領域Bとが、海島型、芯鞘型または多層型の複合構造を構成する、上記(1)~(7)のいずれかに記載の多孔繊維。
(9)中実繊維である、上記(1)~(8)のいずれかに記載の多孔繊維。
(10)上記Apが55nm以上350nm以下であり、かつ、上記Bpが4nm以上50nm以下である、上記(1)~(9)のいずれかに記載の多孔繊維。
(11)上記領域Aと上記領域Bとが、同一の素材からなる、上記(1)~(10)のいずれかに記載の多孔繊維。
(12)非晶性高分子化合物を含む、上記(1)~(11)に記載の多孔繊維。
(13)上記(1)~(12)に記載の多孔繊維を内蔵する、液体処理カラム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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