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公開番号
2025148952
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049345
出願日
2024-03-26
発明の名称
テーパ付き円筒部材
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
A63B
53/10 20150101AFI20251001BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約
【課題】
本発明は、ゴルフクラブ用シャフトや釣り竿の柄の部分(以下、シャフト)に用いられる、テーパ付き円筒に関する。
【解決手段】
熱硬化性の繊維強化樹脂材料からなるテーパ付き円筒形状の本体部と、本体部の内部の少なくとも一部に配置される充填材から成り、
前記充填材は、本体部の太径側端部からその軸方向長さの15~50%の範囲のいずれかの位置まで配置され、充填材の密度は、本体部を成す繊維強化樹脂材料の平均密度に対し、80%以下である、テーパ付き円筒部材。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
熱硬化性の繊維強化樹脂材料からなるテーパ付き円筒形状の本体部と、本体部の内部の少なくとも一部に配置される充填材から成り、
前記充填材は、本体部の太径側端部からその軸方向長さの15~50%の範囲のいずれかの位置まで配置され、充填材の密度は、本体部を成す繊維強化樹脂材料の平均密度に対し、80%以下である、テーパ付き円筒部材。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
本体部は、繊維強化樹脂材料が積層された構造であり、その質量の50%以上を軸方向層が占める、請求項1に記載のテーパ付き円筒部材。
【請求項3】
本体部は、軸方向層とねじれ方向層とから構成される、請求項2に記載のテーパ付き円筒部材。
【請求項4】
充填材の密度ρ [g/cm
3
]が(0.01<ρ<1.0)を満たす、請求項1に記載のテーパ付き円筒部材。
【請求項5】
充填材が配置された領域のうち軸方向上の任意の位置における周方向断面をみたとき、充填材の占める割合は30%以上である、
請求項1に記載のテーパ付き円筒部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブ用シャフトや釣り竿の柄の部分(以下、シャフト)に用いられる、テーパ付き円筒に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
テーパ付き円筒はゴルフクラブ用シャフトや釣り竿など様々な用途で使用されている。その中でも、ゴルフクラブ用シャフトは飛距離アップの観点から軽量化が求められている。ゴルフクラブ用シャフトを軽量化した場合、ゴルフクラブの使用時に、ボールとヘッドの衝突時の力積を小さくすることなく、クラブの慣性モーメントのみを小さくすることができるため、スイングスピードが速くなり、ボールの飛距離が長くなることが期待されている。ゴルフクラブ用シャフトはいわゆるスチールシャフトとカーボンシャフトに大別されるが、上記した軽量性による利点の観点から、カーボンシャフトが広く用いられている。カーボンシャフトはプリプレグを積層して中空円筒状に形成する構造から成るため、設計の自由度が高く、積層構造によってゴルフクラブ用シャフトの性能は大きく異なる。
【0003】
ゴルフクラブ用シャフトにおいては、シャフト重心を太径側に配置することが、スイング時の操作性向上に作用する。特許文献1では、シャフト重心を太径側に配置する方法として、太径側であるグリップ側の端部から一定距離の範囲内に、密度の高い重物質を充填物として配置することが記載されている。
【0004】
また、ゴルフクラブ用シャフトは、シャフトの曲げ剛性が高いほど、スイング時のブレを抑制できるため、打撃時にボールを捉えやすくなり、ボールコントロールが容易となる。曲げ剛性を高くするための手法として、曲げ剛性を高くする箇所に補強材を追加し、肉厚を大きくすることが一般的に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/105021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ゴルフクラブ用シャフトは、前述の通り、太径側重心化とシャフトの高剛性化のニーズがあり、その両立が求められている。
【0007】
太径側に重心を配置するために、特許文献1に記載の発明では、前述の通り、太径側に充填物を含有する層を配置する方法がとられている。しかし、本方法では、充填物含有層のシャフト軸方向端部の境界で、シャフト外径の変化が生じやすく、シャフト外観が悪化する。その対策として、成形後の研磨や、補強材が配置される箇所の金型マンドレル形状を細くする方法が用いられるが、いずれも工程の追加が必要である。その他の手法として細径側の肉厚を薄くすることも、太径側重心化に効果的であるが、この場合、細径側の剛性、強度低下の懸念がある。
【0008】
太径側重心化のニーズから細径側の肉厚を増やしにくい問題があり、太径側重心化と、特にシャフトの細径側の高剛性化の両立が難しい問題があった。
【0009】
本発明は、上述した設計思想に鑑みてなされたもので、ゴルフクラブ用シャフトに用いた場合に、太径側重心構造と、高いシャフト剛性と、良好なシャフト外観を得ることが可能なテーパ付き円筒部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明では、以下1~5に示す方法を採る。
1. 熱硬化性の繊維強化樹脂材料からなるテーパ付き円筒形状の本体部と、本体部の内部の少なくとも一部に配置される充填材から成り、前記充填材は、本体部の太径側端部からその軸方向長さの15~50%の範囲のいずれかの位置まで配置され、充填材の密度は、本体部を成す繊維強化樹脂材料の平均密度に対し、80%以下である、テーパ付き円筒部材。
2. 本体部は、繊維強化樹脂材料が積層された構造であり、その質量の50%以上を軸方向層が占める、上記1に記載のテーパ付き円筒部材。
3. 本体部は、軸方向層とねじれ方向層とから構成される、上記2に記載のテーパ付き円筒部材。
4. 充填材の密度ρ [g/cm
3
]が(0.01<ρ<1.0)を満たす、上記1~3のいずれかに記載のテーパ付き円筒部材。
5. 充填材が配置された領域のうち軸方向上の任意の位置における周方向断面をみたとき、充填材の占める割合は30%以上である、 上記1~4のいずれかに記載のテーパ付き円筒部材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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