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公開番号
2025143686
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043038
出願日
2024-03-19
発明の名称
遮熱性アクリル繊維
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D01F
6/38 20060101AFI20250925BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】本発明の目的は、適切な無機粒子の粒子径、添加量を設定することで優れた紫外線遮蔽性を有し、製糸性・紡績性に優れたアクリル繊維を提供することにある。
【解決手段】上記課題を達成する本発明のアクリル繊維は、平均粒子径が0.5μm以上1.5μm以下である無機粒子を0.2~2.5質量%含むことを特徴とするものである。上記本発明のアクリル繊維は、単繊維繊度が0.5~2.2dtex、引張り強度が2.0cN/dtex以上であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
平均粒子径が0.5~1.5μmの無機粒子を0.2~2.5質量%含む遮熱性アクリル繊維。
続きを表示(約 72 文字)
【請求項2】
単繊維維度が0.5~2.2dtex、引張強度が2.0cN/dtex以上である、請求項1記載の遮熱性アクリル繊維。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は遮熱性アクリル繊維に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、アクリル系繊維は羊毛に似た風合いを持つことから、セーターや靴下などの衣料製品、あるいは獣毛調の風合いや光沢を生かし、獣毛調立毛製品のパイル素材に用いられてきた。
【0003】
一方で、春夏用の衣料製品については、日焼け予防としての紫外線遮蔽性や防透け性が求められる。繊維に紫外線遮蔽性や防透け性を付与する手段の一つとして、特許文献1では、平均粒子径が0.1~0.18μmの酸化チタン粒子を含有させることで、優れた紫外線遮蔽性をアクリル繊維に付与している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-112056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では特定の粒径の酸化チタンをアクリル繊維へ添加することで、紫外線を効率よく遮蔽することに成功している。一方、太陽直射による衣服内部の温度上昇を防ぐための近赤外線遮蔽による遮熱性が、アクリル繊維にも求められている。近赤外線領域を遮蔽するためには、通常よりも大きい粒径の微粒子を添加する必要があり、口金面での糸切れや糸の強度の低下が問題となっており、遮熱性アクリル繊維の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、遮熱性に優れたアクリル繊維を提供する。すなわち、本発明は、平均粒子径が0.5~1.5μmの無機粒子を0.2~2.5質量%含む遮熱性アクリル繊維である。本発明においては、単繊維維度は0.5~2.2dtex、引張強度は2.0cN/dtex以上であることが好ましく、また、前記無機粒子は0.3~1.0%であることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明のアクリル繊維は、ポリアクリロニトリルポリマーに無機粒子を均一に分散させて紡糸することで、少ない添加量で1000nm~3000nmの近赤外線を効率よく遮蔽し、製糸性の問題を解決しうる遮熱性アクリル繊維を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の遮熱性アクリル系繊維について説明する。
【0009】
本発明のアクリル系繊維を構成するアクリル系重合体は繊維形成が可能であれば特に限定はないが、アクリロニトリルの重合体または共重合体(以下これらを総合してアクリロニトリル系(共)重合体と略称する)であればよく、好ましくはアクリロニトリル単位を50質量%以上含有していることが好ましく、85質量%以上とすることがより好ましい。アクリロニトリルの共重合比率を85質量%以上とすることで、良好な強度を有し、紡績工程での工程通過性も良好で、品質に優れた紡績糸が得られる。上限としてはアクリロニトリル100質量%、すなわち、単独重合体でもよいが、紡糸工程での延伸性の点からは共重合体とすることが好ましい。
【0010】
アクリロニトリル共重合体とするときのアクリロニトリル以外の共重合成分としては、アクリロニトリルと共重合可能なアクリロニトリル以外のビニル系モノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、あるいはアルキルエステル類、酢酸ビニル、塩化ビニル、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、スチレン、塩化ビニリデン、アリルスルホン酸ソーダ、メタリルスルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸ソーダ等のスルホン酸基を有するビニルモノマーなどが好ましく挙げられ、これらは1種又は2種以上で用いられる。なかでもスルホン酸基を有するビニルモノマーとその他のビニルモノマーを併用して共重合することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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