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公開番号
2025142797
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024042360
出願日
2024-03-18
発明の名称
窒化ホウ素凝集粒子、窒化ホウ素凝集粉末、複合材組成物、放熱部材、半導体デバイス
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
21/064 20060101AFI20250924BHJP(無機化学)
要約
【課題】高密度と高円形度を両立することで、複合材組成物とした際に高熱伝導率化が期待できる窒化ホウ素凝集粉末の提供。
【解決手段】窒化ホウ素一次粒子を含む窒化ホウ素凝集粒子であって、前記窒化ホウ素一次粒子間に1μm以上のアルミニウム化合物を含有する窒化ホウ素凝集粒子を含む、窒化ホウ素凝集粉末。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
窒化ホウ素一次粒子を含む窒化ホウ素凝集粒子であって、前記窒化ホウ素一次粒子間に1μm以上のアルミニウム化合物を含有する、窒化ホウ素凝集粒子。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の窒化ホウ素凝集粒子を含む、窒化ホウ素凝集粉末。
【請求項3】
前記窒化ホウ素凝集粒子を個数基準で50%以上含む、請求項2に記載の窒化ホウ素凝集粉末。
【請求項4】
投影画像における円形度が82%以上である、請求項2又は3に記載の窒化ホウ素凝集粉末。
【請求項5】
水銀圧入細孔分布測定法による粒子内空隙率が47%以下である、請求項2又は3に記載の窒化ホウ素凝集粉末。
【請求項6】
窒化ホウ素凝集粉末に対してアルミニウム元素を0.1質量%以上含む、請求項2又は3に記載の窒化ホウ素凝集粉末。
【請求項7】
請求項2又は3に記載の窒化ホウ素凝集粉末と、マトリクス材を含む、複合材組成物。
【請求項8】
前記マトリクス材が樹脂を含む、請求項7に記載の複合材組成物。
【請求項9】
請求項7に記載の複合材組成物を成形してなる、放熱部材。
【請求項10】
請求項9に記載の放熱部材を備える、半導体デバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は窒化ホウ素凝集粒子、前記窒化ホウ素凝集粒子を含む窒化ホウ素凝集粉末、前記窒化ホウ素凝集粉末を含む複合材組成物、前記複合材組成物を用いた放熱部材、前記放熱部材を用いた半導体デバイスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化ホウ素(BN)は、絶縁性のセラミックであり、ダイヤモンド構造を持つc-BN、黒鉛構造をもつh-BN、乱層構造を持つα-BN、β-BNなど様々な結晶型が知られている。
これらの中で、h-BNは、黒鉛と同じ層状構造を有し、合成が比較的容易でかつ熱伝導性、固体潤滑性、化学的安定性、耐熱性に優れるという特徴を備えていることから、電気・電子材料分野で多く利用されている。
【0003】
近年、特に電気・電子分野では集積回路の高密度化に伴う発熱が大きな問題となっており、いかに熱を放熱するかが緊急の課題となっている。h-BNは、絶縁性であるにもかかわらず、高い熱伝導性を有するという特徴を活かして、このような放熱部材用熱伝導性フィラーとして注目を集めている。
【0004】
特許文献1には、フィラー充填率を上げて伝熱パスを確保する観点で、円形度が高い凝集粒子の重要性が記載されている。特許文献2には、充填率を上げるという観点から、フィラー粒子内の細孔容積を低減する技術が記載されている。
また、フィラーの複合化という観点から、特許文献3には、酸化物・窒化物を結合相として用いることによって、窒化ホウ素一次粒子同士を繋いで熱伝導率を確保する技術が記載されている。そして、特許文献4には、酸化物、窒化物あるいは酸窒化物を窒化ホウ素粒子の表面に析出させることを特徴とするハイブリッド型BN凝集粒子が提案されている。さらに、特許文献5には、窒化アルミニウムを窒化ホウ素と複合化することにより熱伝導率を向上させた窒化アルミニウム(AlN)-窒化ホウ素複合凝集粒子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/122379号
国際公開第2021/079912号
国際公開第2013/167306号
特開2014-28749号公報
特開2021-165228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のように放熱部材中のフィラー分率を高めて高い熱伝導率を得るためには、フィラーの均一な配列を促し、粒子間隙が最少となるように凝集粒子の円形度が高いことが重要である。さらに、特許文献2に記載のように、粒子内のフィラー分率(密度)を上げて高い熱伝導率を引き出すという点では、粒子内の空隙率を小さくすることも重要である。しかし、単に粒子内の細孔容積を減らしただけでは、構成するBN一次粒子同士の接続部分での熱抵抗に対して改善の余地が残る。
【0007】
そこで、BN結晶同士を他の材料でつないで熱伝導率を改善する観点で、材料の複合化が検討されている。特許文献3には、酸化物・窒化物を結合相として用いる方法が記載されているが、この方法では、高い熱伝導率を誇る窒化ホウ素凝集粒子は、酸化物・窒化物に分断されることで熱抵抗が発生し、高い熱伝導率を十分に引き出せるとは言えず改善の余地がある。また、特許文献4のように、窒化ホウ素粒子の表面に酸化物、窒化物あるいは酸窒化物を析出させることは円形度を下げる要因になり、複合材組成物や放熱部材へ窒化ホウ素凝集粉末を高充填して熱伝導率を上げる観点からは不利となる。さらに、特許文献5では、BN一次粒子の作る熱伝導パス中にAlN一次粒子が配置されたAlN-BN複合凝集粒子を提供することで熱伝導率の改善を試みているが、窒化ホウ素の分断を生じ、また、それぞれの材料が異なる結晶系の粒子を形成するため窒化ホウ素とAlN間の密着性に劣り、その隙間は熱抵抗の要因となる。
【0008】
本発明は、材料の複合化によって高い熱伝導率を示す伝熱パスを形成しているものであって、高密度と高円形度を両立することで、複合材組成物とした際に高熱伝導率化が期待できる窒化ホウ素凝集粉末の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下の態様を有する。
[1] 窒化ホウ素一次粒子を含む窒化ホウ素凝集粒子であって、前記窒化ホウ素一次粒子間に1μm以上のアルミニウム化合物を含有する、窒化ホウ素凝集粒子。
[2] 前記[1]に記載の窒化ホウ素凝集粒子を含む、窒化ホウ素凝集粉末。
[3] 前記窒化ホウ素凝集粒子を個数基準で50%以上含む、[2]に記載の窒化ホウ素凝集粉末。
[4] 投影画像における円形度が82%以上である、[2]又は[3]に記載の窒化ホウ素凝集粉末。
[5] 水銀圧入細孔分布測定法による粒子内空隙率が47%以下である、[2]~[4]のいずれかに記載の窒化ホウ素凝集粉末。
[6] 窒化ホウ素凝集粉末に対してアルミニウム元素を0.1質量%以上含む、[2]~[5]のいずれかに記載の窒化ホウ素凝集粉末。
[7] 前記[2]~[6]のいずれかに記載の窒化ホウ素凝集粉末と、マトリクス材を含む、複合材組成物。
[8] 前記マトリクス材が樹脂を含む、[7]に記載の複合材組成物。
[9] 前記[7]又は[8]に記載の複合材組成物を成形してなる、放熱部材。
[10] 前記[9]に記載の放熱部材を備える、半導体デバイス。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高密度と高円形度を両立することで、複合材組成物とした際に高熱伝導率化が期待できる窒化ホウ素凝集粉末が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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