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公開番号2025142855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024042446
出願日2024-03-18
発明の名称水酸化マグネシウムの製造方法
出願人セトラスホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C01F 5/22 20060101AFI20250924BHJP(無機化学)
要約【課題】本開示は、天然由来の原料を用い、重金属等の金属由来の不純物が低減された水酸化マグネシウムの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】水酸化マグネシウムの製造方法であって、
卵殻を加熱処理して、酸化カルシウムを調製する加熱工程、
前記酸化カルシウムを水と反応させて、水酸化カルシウムを合成する水酸化カルシウム
合成工程、及び、
前記水酸化カルシウムと、水溶性マグネシウム塩とを反応させて、水酸化マグネシウムを合成する水酸化マグネシウム合成工程、を含む、水酸化マグネシウムの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水酸化マグネシウムの製造方法であって、
卵殻を加熱処理して、酸化カルシウムを調製する加熱工程、
前記酸化カルシウムを水と反応させて、水酸化カルシウムを合成する水酸化カルシウム合成工程、及び、
前記水酸化カルシウムと、水溶性マグネシウム塩とを反応させて、水酸化マグネシウムを合成する水酸化マグネシウム合成工程、を含む、水酸化マグネシウムの製造方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記加熱工程において、卵殻を、900℃以上1,300℃以上で加熱する、請求項1に記載の水酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項3】
前記加熱工程の前に、
卵殻を、200℃以上300℃以下で加熱する予備加熱工程をさらに含む、請求項1に記載の水酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項4】
前記加熱工程の前に、
卵殻を粉砕する粉砕工程をさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の水酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項5】
前記水溶性マグネシウム塩は、塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムから選ばれる1種又は2種以上を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の水酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項6】
前記水酸化カルシウムと前記水溶性マグネシウム塩との反応は、前記水酸化カルシウムとマグネシウム塩とを含む混合物を、水熱処理することにより実施される、請求項1~3のいずれか1項に記載の水酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項7】
前記水熱処理は、100℃以上200℃以下で実施される、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記水酸化マグネシウムにおける鉄の濃度が、50質量ppm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の水酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項9】
前記水酸化マグネシウムにおけるカルシウムの濃度が、酸化物換算で、0.6質量%以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の水酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項10】
鉄の濃度が50質量ppm以下であり、
カルシウムの濃度が、酸化物換算で、0.6質量%以上である、水酸化マグネシウム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水酸化マグネシウムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
水酸化マグネシウムを製造する方法として、特許文献1には、塩化マグネシウムとアルカリ物質とを水性媒体中で反応させて水酸化マグネシウム粒子を製造する方法が記載されている。
【0003】
特許文献2には、天然産マグネサイトを焼成、粉砕して得られ、少なくとも90%の酸化マグネシウムと0.5~2重量%の酸化カルシウムとを含有し、かつ粒度が大きくとも75μmである軽焼マグネシアと、水とを混合し、得られる混合物の液性を中性~pH11.0未満の範囲内にし、高くとも85℃に加熱する、高活性水酸化マグネシウムの製造方法が記載されている。
【0004】
特許文献3には、天然産のマグネサイトを焼成した軽焼マグネシアを5~30ミクロンの超微粉に粉砕し、水に強アルカリ剤を添加し、液のpHを11以上とし、撹拌しながら上記軽焼マグネシアを投入し、混合液を100℃以上に加温する、天然産軽焼マグネシアの消和方法が記載されている。
【0005】
非特許文献1には、脱硫苦汁と生石灰を消化して調製したCa(OH)

としての石灰乳とを原料として、連続的に水酸化マグネシウムの製造を行ったことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-200300号公報
特開平08-067515号公報
特開平01-294520号公報
【非特許文献】
【0007】
上原実、杉山幹雄、「水酸化マグネシウムの製造について」日本塩学会誌、第10巻第6号(1956)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来から知られる方法、例えば、水酸化ナトリウムを用いる方法では、製造条件によって、pHが高くなるため、特別な製造設備が必要になる。水酸化ナトリウムを用いず、石灰岩や砂岩等を原料として用いる場合、得られた水酸化マグネシウムにおいて、重金属(鉄、マンガン)等の金属由来の不純物が多く存在することとなる。これらの不純物は、かかる水酸化マグネシウムを樹脂に添加した場合、樹脂の着色原因になり得、また、樹脂の熱安定性を低下させ得る。しかしながら、鉄、マンガン等の重金属を水酸化マグネシウムから除去するためには、煩雑な工程が必要であった。
【0009】
本開示は、天然由来の原料を用い、重金属等の金属由来の不純物が低減された水酸化マグネシウムの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の第1実施形態は、水酸化マグネシウムの製造方法であって、卵殻を加熱処理して、酸化カルシウムを調製する加熱工程、上記酸化カルシウムを水と反応させて、水酸化カルシウムを合成する水酸化カルシウム合成工程、及び、上記水酸化カルシウムと、水溶性マグネシウム塩とを反応させて、水酸化マグネシウムを合成する水酸化マグネシウム合成工程、を含む、水酸化マグネシウムの製造方法を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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