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公開番号
2025143524
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2025120765,2023178726
出願日
2025-07-17,2019-08-01
発明の名称
含フッ素アニリン誘導体
出願人
日産化学株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
C07C
211/56 20060101AFI20250924BHJP(有機化学)
要約
【課題】 有機EL素子をはじめとした電子素子用の電荷輸送性薄膜形成用材料として好適に利用できる含フッ素アニリン誘導体を提供すること。
【解決手段】 例えば、下記式(H1)や(H2)で表されるような含フッ素アニリン誘導体。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025143524000076.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">28</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">145</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(T1)で表される含フッ素アニリン誘導体(但し、下記式[1]および[2]で表される化合物を除く。)。
TIFF
2025143524000070.tif
11
62
〔式中、X
211
は、下記式(A02-1)で表される2価の基であり、
TIFF
2025143524000071.tif
33
43
(式中、a
21
およびa
23
は、芳香環に置換するフッ素原子の数を表し、それぞれ独立して1~4の整数であり、
a
22
およびa
24
は、芳香環に置換するZ
02
の数を表し、それぞれ0である。)
Y
211
およびY
212
は、ともに同一であり、式(B01)~(B21)のいずれかで表される1価の基を表す。
TIFF
2025143524000072.tif
60
152
TIFF
2025143524000073.tif
93
158
TIFF
2025143524000074.tif
71
161
(式中、L
11
は、-S-、-O-、-CO-、-CH
2
-、-(CH
2
)
2
-、-C(CH
3
)
2
-、-CF
2
-、-(CF
2
)
2
-、-C(CF
3
)
2
-、フルオレン-9,9-ジイル基、-NH-または-NZ
100
-を表し、
L
12
は、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
L
13
およびL
14
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
Z
100
は、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
Z
101
~Z
107
およびZ
109
~Z
121
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
Z
108
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基もしくは炭素数6~20のアリール基を表すが、異なるベンゼン環上に存在するZ
108
同士が結合して環を形成していてもよく、
Ar
1
は、それぞれ独立して、炭素数6~20のアリール基を表し、
Ar
2
は、単結合または炭素数6~20のアリーレン基を表す。)〕
TIFF
2025143524000075.tif
20
84
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、含フッ素アニリン誘導体に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
パラジウム触媒を用いたアミンとハロゲン化物や擬ハロゲン化物とをクロスカップリングさせてC-N結合を形成させる反応は、芳香族アミンの合成やヘテロ環の形成に有用である。このクロスカップリングは、医薬分野、材料分野等といった多くの分野で重要な技術となっており(非特許文献1)、この反応に用いられる触媒や、反応プロセスについての研究が幅広く展開されている。
【0003】
一方、フッ素は、電気陰性度が全元素中最大であるため、それを分子内に導入することで分子全体の電子状態を大きく変えることができるという特徴だけでなく、その原子半径が水素原子と同程度であるため、水素原子に代えてフッ素原子を分子内に導入したとしても、その他の原子や置換基を導入した場合と比べて、分子サイズの変化を抑えられるという特徴を有している。
このため、フッ化物に関する研究が盛んに行われ、医薬や電子材料用のフッ化物の報告が多数なされている。例えば、電子材料の分野では、分子内にフッ素原子を有するアミン化合物が電荷輸送性物質として好適なことが報告されている(特許文献1)。
【0004】
このような状況の下、アミノ基を有するフルオロアリール化合物の合成法として、酢酸銅を触媒とした芳香族アミンとパーフルオロアリールボロン酸との反応(非特許文献2)、水酸化リチウム存在下でのホルムアニリドとパーフルオロベンゼンとの反応(非特許文献3)、t-BuONa存在下でのアニリンとパーフルオロベンゼンとの反応(非特許文献4)などが報告されているが、これらの反応では、いずれも反応部位であるアミノ基は、カップリング反応に供される2つの原料のうち、フッ素原子を有しない芳香族化合物側に存在している。
【0005】
フッ素原子およびアミノ基を有するフルオロアリールアミン化合物と、ハロアリール化合物とのカップリング反応の報告例は少なく、例えば、非特許文献5には、特殊なパラジウムカルベン錯体を触媒として用い、フルオロアリールアミン化合物とハロアリール化合物とをカップリングさせる手法が報告されているものの、触媒が高価であるうえ、目的物の収率が低いという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2008/032617号
【非特許文献】
【0007】
Chem. Rev. 2016, 116, 12564-12649
Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 53, 3223
Journal of Fluorine Chemistry, 74(2), 177-9; 1995
RSC Advances, 5(10), 7035-7048; 2015
Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 53, 3223
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、有機EL素子をはじめとした電子素子用の電荷輸送性薄膜形成用材料として好適な含フッ素アニリン誘導体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、所定のパラジウム触媒、所定の配位子および塩基の存在下で、フッ化芳香族アミン化合物のアミノ基と、塩素化、臭素化もしくはヨウ素化芳香族炭化水素または擬ハロゲン化芳香族炭化水素の塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子または擬ハロゲン基とのカップリング反応が効率的に進行し、分子内にフルオロアリール部位を有する第二級アミン化合物が選択的に収率よく得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
すなわち、本発明は、
1. 式(T1)で表される含フッ素アニリン誘導体(但し、下記式[1]および[2]で表される化合物を除く。)、
TIFF
2025143524000001.tif
11
62
〔式中、X
211
は、下記式(A02-1)で表される2価の基であり、
TIFF
2025143524000002.tif
33
43
(式中、a
21
およびa
23
は、芳香環に置換するフッ素原子の数を表し、それぞれ独立して1~4の整数であり、
a
22
およびa
24
は、芳香環に置換するZ
02
の数を表し、それぞれ0である。)
Y
211
およびY
212
は、ともに同一であり、式(B01)~(B21)のいずれかで表される1価の基を表す。
TIFF
2025143524000003.tif
60
152
TIFF
2025143524000004.tif
93
158
TIFF
2025143524000005.tif
71
161
(式中、L
11
は、-S-、-O-、-CO-、-CH
2
-、-(CH
2
)
2
-、-C(CH
3
)
2
-、-CF
2
-、-(CF
2
)
2
-、-C(CF
3
)
2
-、フルオレン-9,9-ジイル基、-NH-または-NZ
100
-を表し、
L
12
は、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
L
13
およびL
14
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
Z
100
は、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
Z
101
~Z
107
およびZ
109
~Z
121
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基または炭素数6~20のアリール基を表し、
Z
108
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基もしくは炭素数6~20のアリール基を表すが、異なるベンゼン環上に存在するZ
108
同士が結合して環を形成していてもよく、
Ar
1
は、それぞれ独立して、炭素数6~20のアリール基を表し、
Ar
2
は、単結合または炭素数6~20のアリーレン基を表す。)〕
TIFF
2025143524000006.tif
20
84
2. 前記a
21
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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