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公開番号
2025146482
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024047298
出願日
2024-03-22
発明の名称
金属管支柱
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
弁理士法人山名国際特許事務所
主分類
E04H
12/08 20060101AFI20250926BHJP(建築物)
要約
【課題】根入れ部に設けるテーパー金属管の耐久性を、高価格化、長納期化を招くことなく向上させることができる、経済性に優れた金属管支柱を提供する。さらには、根入れ部に係る金属の自然電位(差)を考慮し、電位差腐食を防止又は抑制することで耐久性をより向上させることができる、品質性に優れた金属管支柱を提供する。
【解決手段】複数のテーパー金属管10を継ぎ合わせることにより構成された金属管支柱1であって、前記各テーパー金属管10は、下方に向けてテーパー状に拡径され、上段のテーパー金属管10に下段のテーパー金属管10が挿入されることで、前記上段のテーパー金属管10の内側面と前記下段のテーパー金属管10の外側面とが面接触で保持される構造で、根入れ部に設けるテーパー金属管10Nは、ステンレス製、又はチタン製である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のテーパー金属管を継ぎ合わせることにより構成された金属管支柱であって、
前記各テーパー金属管は、下方に向けてテーパー状に拡径され、上段のテーパー金属管に下段のテーパー金属管が挿入されることで、前記上段のテーパー金属管の内側面と前記下段のテーパー金属管の外側面とが面接触で保持される構造で、
根入れ部に設けるテーパー金属管は、ステンレス製、又はチタン製であることを特徴とする、金属管支柱。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記ステンレス製、又はチタン製の下段のテーパー金属管と当該テーパー金属管とは異なる材質の上段のテーパー金属管との接触面に電気絶縁塗料を塗装する等の電気絶縁手段が施されていることを特徴とする、請求項1に記載した金属管支柱。
【請求項3】
前記電気絶縁塗料が、エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗装、及び、ナイロン樹脂塗料のうちのいずれか1つ又は2つ以上の組み合わせからなることを特徴とする、請求項2に記載した金属管支柱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のテーパー金属管を継ぎ合わせて1本の柱に組み立てて地上に設置される金属管支柱(鋼製組立柱)の技術分野に属し、さらに云えば、下部を根入れして立設し、電柱、照明柱、防災行政無線柱等に利用される金属管支柱に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
下部を根入れして立設し、電柱、照明柱、防災行政無線柱等に利用される金属管支柱は、何れも相当の高さが求められ、全重量も大きくなる。そのため、金属管支柱を複数のテーパー金属管に分割した上でこれらを現場まで搬送することで搬送作業を容易に行い、現場にてこれらを継ぎ合わせて1本の金属管支柱を構成する場合が多い(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
前記特許文献1に係る金属管支柱は、複数のテーパー金属管を継ぎ合わせることにより構成された金属管支柱であり、前記各テーパー金属管は、下方に向けてテーパー状に拡径され、上段のテーパー金属管に下段のテーパー金属管が挿入されることにより、前記上段のテーパー金属管の内側面と、前記下段のテーパー金属管の外側面とが面接触で保持される構造を呈する(請求項1等の記載参照)。
前記した複数のテーパー金属管を継ぎ合わせることにより構成された金属管支柱は、鉄鋼製、アルミニウム製等の金属製の管体であり、鉄鋼製で構成する場合、表面に溶融亜鉛めっき等が施されており(同文献1の段落[0022]参照)、根入れ部にはエポキシ系塗装により防蝕を行っていることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-191213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記した根入れ部の防蝕手段たるエポキシ系塗装は、塗装の耐久性が10年程度であり、地中部の水分や地際部の腐食により根入れ部の部材のみが腐食し、地震や台風等の震動で倒壊に至る場合があった。1000μmを超えるようなポリウレタン樹脂厚膜塗装を施すことにより、耐久性を向上させることもできるが、塗装工場が限られるため、工場間の横持ち(輸送)等により高価格化、長納期化を招くという課題があった。
【0006】
したがって、本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、根入れ部に設けるテーパー金属管の耐久性を、高価格化、長納期化を招くことなく向上させることができる、経済性に優れた金属管支柱を提供することにある。
さらには、根入れ部に係る金属の自然電位(差)を考慮し、電位差腐食を防止又は抑制することで耐久性をより向上させることができる、品質性に優れた金属管支柱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した金属管支柱は、複数のテーパー金属管を継ぎ合わせることにより構成された金属管支柱であって、
前記各テーパー金属管は、下方に向けてテーパー状に拡径され、上段のテーパー金属管に下段のテーパー金属管が挿入されることで、前記上段のテーパー金属管の内側面と前記下段のテーパー金属管の外側面とが面接触で保持される構造で、
根入れ部に設けるテーパー金属管は、ステンレス製、又はチタン製であることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した金属管支柱において、前記ステンレス製、又はチタン製の下段のテーパー金属管と当該テーパー金属管とは異なる材質の上段のテーパー金属管との接触面に電気絶縁塗料を塗装する等の電気絶縁手段が施されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した金属管支柱において、前記電気絶縁塗料が、エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗装、及び、ナイロン樹脂塗料のうちのいずれか1つ又は2つ以上の組み合わせからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る金属管支柱によれば、以下の効果を奏する。
(1)金属管支柱のうち、根入れ部に設けるテーパー金属管をステンレス製、又はチタン製とすることで、コストの上昇を抑えながら地際部および根入れ部の腐食を防ぐことができる、耐腐食性に優れたテーパー金属管を実現することができる。ひいては、金属管支柱の長寿命化を実現することができる。
(2)また、根入れ部に設けるテーパー金属管をステンレス製、又はチタン製とすることで、従来行っていた溶融亜鉛めっき等の塗装工程、製品の横持ちが不要となり、製造工程を短縮することができる。よって、経済性に優れたテーパー金属管、ひいては金属管支柱を実現することができる。
(3)さらに、前記ステンレス製、又はチタン製の下段のテーパー金属管と当該テーパー金属管とは異なる材質の上段のテーパー金属管との接触面に電気絶縁塗料を塗装する等の電気絶縁手段を施すことで、溶融亜鉛めっき等を施された前記上段のテーパー金属管の電位差腐食(部材内面からの腐食)を防止又は抑制することで、耐久性及び品質性に優れた金属管支柱を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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