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公開番号2025154548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057608
出願日2024-03-29
発明の名称外面防食鉄管
出願人株式会社栗本鐵工所,大日本塗料株式会社,名神株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類F16L 58/10 20060101AFI20251002BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】良好な防食性を維持しつつ良好な耐候性を備えた外面防食鉄管を提供する。
【解決手段】管外面に、金属溶射皮膜層、封孔処理剤による塗膜層およびポリエステル樹脂粉体塗料による塗膜層を有する外面防食鉄管であって、前記ポリエステル樹脂粉体塗料が、その塗装膜をキセノンウェザーメーター試験に付した場合、300時間後の光沢保持率が65%以上となる粉体塗料である外面防食鉄管。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
管外面に、金属溶射皮膜層、封孔処理剤による塗膜層およびポリエステル樹脂粉体塗料による塗膜層を有する外面防食鉄管であって、
前記ポリエステル樹脂粉体塗料が、その塗装膜をキセノンウェザーメーター試験に付した場合、300時間後の光沢保持率が65%以上となる粉体塗料である
外面防食鉄管。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記金属溶射皮膜層が、亜鉛溶射皮膜層であり、かつ200~400g/m
2
の塗布量である、請求項1記載の外面防食鉄管。
【請求項3】
前記封孔処理剤が、エポキシ樹脂を含有する溶剤系封孔処理剤である、請求項1または2記載の外面防食鉄管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外面に防食が施された鉄管、特に耐候性を高めた所定のポリエステル樹脂粉体塗料を外面の上塗り塗料として用いる外面防食鉄管に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ダクタイル鉄管は上水道の配管材料として用いられており、多くは地中に埋設されて配管されているが、地上に露出されて配管されることもある。
【0003】
ダクタイル鉄管自体は腐食しやすいため、管外面に亜鉛系溶射やジンクリッチペイントなどの亜鉛系プライマーと、その上塗り塗料として合成樹脂塗料による塗膜が形成することにより防食が施されている。しかしながら、強い腐食性環境に配管される場合には、さらに防食性の高い外面塗装が必要となる。
【0004】
特許文献1には、上塗りの合成樹脂塗料を防食性の高い粉体塗料に置き換え、鉄管外面に亜鉛系溶射皮膜層、封孔処理剤による塗膜層および粉体塗料による塗膜層を含む耐食層を形成することで高い防食性を有する鉄管が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-148283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されている、亜鉛系溶射皮膜層、封孔処理剤による塗膜層および粉体塗料による塗膜層を含む耐食層を外面に有する鉄管は、高い防食性を有しているが、例えば粉体塗料として一般的なポリエステル樹脂粉体塗料を用いる場合、地上に露出して配管される場合に問題となる耐候性については、なお改善の余地がある。一般に、ポリエステル樹脂粉体塗料においては、耐候性と耐食性(防食性)とがトレードオフの関係にあると考えられている。
【0007】
そこで、本発明は、良好な防食性を維持しつつ良好な耐候性を備えた外面防食鉄管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、従来鋳鉄管の上塗りに使用していた例えば特許文献1に記載のポリエステル系樹脂粉体塗料と比較して耐候性を高めた所定の高耐候ポリエステル系粉体塗料を、金属溶射皮膜層および封孔処理剤による塗膜層と組み合わせて使用することにより、防食性(耐食性)に悪影響を及ぼすことなく、耐候性を向上させることができることを見出し、本発明を完成した。これは、一般に、ポリエステル樹脂粉体塗料においては、耐候性と防食性とがトレードオフの関係にあり、実際、後述する参考例1および2に記載されるように、耐候性を高めた所定の高耐候ポリエステル樹脂粉体塗料が、単独では従来の上塗りに使用していたポリエステル樹脂と比較して、鋳鉄管に塗布した場合に防食性が劣る、という事実を考慮すれば驚くべきことである。
【0009】
すなわち、本発明の一態様は、管外面に、金属溶射皮膜層、封孔処理剤による塗膜層および高耐候性のポリエステル樹脂粉体塗料による塗膜層を有する外面防食鉄管であって、前記ポリエステル樹脂粉体塗料が、その塗装膜をキセノンウェザーメーター試験に付した場合、300時間後の光沢保持率が65%以上となる粉体塗料である
外面防食鉄管に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、耐候性を高めた所定のポリエステル樹脂粉体塗料を、金属溶射皮膜層および封孔処理剤による塗膜層と組み合わせて鉄管の外面防食に用いることにより、良好な防食性を維持しつつ良好な耐候性を備えた外面防食鉄管を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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