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公開番号2025158263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024060636
出願日2024-04-04
発明の名称非磁性一成分トナー及び画像形成装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20251009BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】多数枚印刷した場合でも、画像濃度が高く、薄層スジ及びカブリが少ない画像を形成できる非磁性一成分トナーを提供する。
【解決手段】非磁性一成分トナーが含むトナー粒子が備える外添剤は、アルミナ粒子と、フッ素含有粒子とを含む。アルミナ粒子は、基体と導電層とを備え、粉体比抵抗は、50Ω・cm以下である。所定印刷において、所定印刷前のトナー粒子におけるアルミナ粒子の含有率Al0と、所定印刷後の現像部内のトナー粒子におけるアルミナ粒子の含有率Al1000Dとが、式(1)「1.0≦Al1000D/Al0≦1.5」を満たす。所定印刷前のトナー粒子におけるフッ素含有粒子の含有率F0と、所定印刷後の現像部内のトナー粒子におけるフッ素含有粒子の含有率F1000Dとが、式(2)「1.0≦F1000D/F0≦1.5」を満たす。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トナー粒子を含む非磁性一成分トナーであって、
前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備え、
前記外添剤は、アルミナ粒子と、フッ素含有粒子とを含み、
前記アルミナ粒子は、アルミナを含有する基体と、前記基体を被覆する導電層とを備え、
前記アルミナ粒子の粉体比抵抗は、50Ω・cm以下であり、
ISO19752で規定される標準テストページ画像を1000枚の記録媒体に印刷する所定印刷において、
前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
0
と、前記所定印刷後の現像部内の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
1000D
とが、下記式(1)を満たし、
前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
0
と、前記所定印刷後の前記現像部内の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
1000D
とが、下記式(2)を満たす、非磁性一成分トナー。
1.0≦Al
1000D
/Al
0
≦1.5 ・・・(1)
1.0≦F
1000D
/F
0
≦1.5 ・・・(2)
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記所定印刷前の前記トナー母粒子100.0質量部に対する前記フッ素含有粒子の含有量は、0.3質量部以上1.0質量部以下である、請求項1に記載の非磁性一成分トナー。
【請求項3】
前記所定印刷前の前記トナー母粒子100.0質量部に対する前記アルミナ粒子の含有量は、0.4質量部以上1.0質量部以下である、請求項1又は2に記載の非磁性一成分トナー。
【請求項4】
前記所定印刷前の前記トナー母粒子100.0質量部に対する前記フッ素含有粒子の含有量WFと、前記所定印刷前の前記トナー母粒子100.0質量部に対する前記アルミナ粒子の含有量WAlとの比率WAl/WFは、0.6以上2.0以下である、請求項1又は2に記載の非磁性一成分トナー。
【請求項5】
前記アルミナ粒子が備える前記導電層は、アンチモンドープ酸化スズを含有する、請求項1又は2に記載の非磁性一成分トナー。
【請求項6】
前記アルミナ粒子は、前記導電層を被覆する表面処理層を更に備え、
前記表面処理層は、チタネートカップリング剤処理層である、請求項1又は2に記載の非磁性一成分トナー。
【請求項7】
像担持体と、
前記像担持体の表面に形成された静電潜像に非磁性一成分トナーを供給する現像部とを備える、画像形成装置であって、
前記非磁性一成分トナーは、トナー粒子を含み、
前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備え、
前記外添剤は、アルミナ粒子と、フッ素含有粒子とを含み、
前記アルミナ粒子は、アルミナを含有する基体と、前記基体を被覆する導電層とを備え、
前記アルミナ粒子の粉体比抵抗は、50Ω・cm以下であり、
ISO19752で規定される標準テストページ画像を1000枚の記録媒体に印刷する所定印刷において、
前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
0
と、前記所定印刷後の前記現像部内の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
1000D
とが、下記式(1)を満たし、
前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
0
と、前記所定印刷後の前記現像部内の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
1000D
とが、下記式(2)を満たす、画像形成装置。
1.0≦Al
1000D
/Al
0
≦1.5 ・・・(1)
1.0≦F
1000D
/F
0
≦1.5 ・・・(2)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非磁性一成分トナー及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
乾式現像方式には、二成分現像方式、及び一成分現像方式がある。二成分現像方式には、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤が用いられる。一成分現像方式には、トナーを含みキャリアを含まない一成分現像剤が用いられる。キャリアを用いないため、一成分現像方式には、キャリアの劣化、及びトナーとキャリアとの混合比の変動が発生しないという利点がある。また、一成分現像方式には、画像形成装置の維持管理の容易性及びコンパクト化といった利点もある。そのため、一成分現像方式に用いる一成分現像剤が種々検討されている。特許文献1に記載の非磁性一成分現像用正帯電性トナーのトナー母粒子には、外添剤が外添されている。この外添剤は、平均粒子径が200nm~1000nmであり電気抵抗率が1×10
15
Ω・cm以下の負帯電性樹脂微粒子、平均粒子径が50nm~300nmのシリカ、平均粒子径が5nm以上50nm未満のシリカ、及び平均粒子径が100nm~1000nmのポリテトラフルオロエチレン微粒子を含有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-180910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多数枚印刷を通して、画像形成装置内のトナー粒子が有する外添剤の量は、徐々に変化していく。特許文献1に記載の非磁性一成分現像用正帯電性トナーは、この外添剤の量の変化について考慮されておらず、多数枚印刷した場合に高画質な画像を安定的に形成する点で不十分である。具体的には、特許文献1に記載のトナーは、多数枚印刷した場合に、画像濃度が高く、薄層スジ及びカブリの少ない画像を形成する点で不十分である。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多数枚印刷した場合でも、画像濃度が高く、薄層スジ及びカブリの少ない画像を形成できる非磁性一成分トナー及び画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る非磁性一成分トナーは、トナー粒子を含む。前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備える。前記外添剤は、アルミナ粒子と、フッ素含有粒子とを含む。前記アルミナ粒子は、アルミナを含有する基体と、前記基体を被覆する導電層とを備える。前記アルミナ粒子の粉体比抵抗は、50Ω・cm以下である。ISO19752で規定される標準テストページ画像を1000枚の記録媒体に印刷する所定印刷において、前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
0
と、前記所定印刷後の現像部内の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
1000D
とが、下記式(1)を満たす。前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
0
と、前記所定印刷後の前記現像部内の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
1000D
とが、下記式(2)を満たす。
1.0≦Al
1000D
/Al
0
≦1.5 ・・・(1)
1.0≦F
1000D
/F
0
≦1.5 ・・・(2)
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体の表面に形成された静電潜像に非磁性一成分トナーを供給する現像部とを備える。前記非磁性一成分トナーは、トナー粒子を含む。前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備える。前記外添剤は、アルミナ粒子と、フッ素含有粒子とを含む。前記アルミナ粒子は、アルミナを含有する基体と、前記基体を被覆する導電層とを備える。前記アルミナ粒子の粉体比抵抗は、50Ω・cm以下である。ISO19752で規定される標準テストページ画像を1000枚の記録媒体に印刷する所定印刷において、前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
0
と、前記所定印刷後の前記現像部内の前記トナー粒子における前記アルミナ粒子の含有率Al
1000D
とが、下記式(1)を満たす。前記所定印刷前の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
0
と、前記所定印刷後の前記現像部内の前記トナー粒子における前記フッ素含有粒子の含有率F
1000D
とが、下記式(2)を満たす。
1.0≦Al
1000D
/Al
0
≦1.5 ・・・(1)
1.0≦F
1000D
/F
0
≦1.5 ・・・(2)
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る非磁性一成分トナー及び画像形成装置は、多数枚印刷した場合でも、画像濃度が高く、薄層スジ及びカブリの少ない画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第2実施形態に係る画像形成装置を示す図である。
図1に示す像担持体と現像部とを拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。まず、本明細書で用いられる用語について説明する。非磁性一成分トナーは、トナー粒子の集合体(例えば粉体)である。外添剤は、外添剤粒子の集合体(例えば粉体)である。粉体(例えば、トナー粒子の粉体、及び外添剤粒子の粉体)に関する評価結果(例えば、形状及び物性を示す値)は、何ら規定していなければ、粉体から粒子を相当数選び取って、それら粒子の各々について測定した値の個数平均である。軟化点(Tm)は、何ら規定していなければ、高化式フローテスター(株式会社島津製作所製「CFT-500D」)を用いて測定した値である。粉体の体積中位径(D
50
)は、何ら規定していなければ、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、ベックマンコールター社製「Multisizer 3」)を用いて測定されたメディアン径である。粉体の個数平均一次粒子径は、何ら規定していなければ、走査型電子顕微鏡を用いて測定した一次粒子の円相当径(ヘイウッド径:一次粒子の投影面積と同じ面積を有する円の直径)の個数平均である。材料の「主成分」は、何ら規定していなければ、質量基準で、その材料に最も多く含まれる成分を意味する。疎水性の強さは、例えば水滴の接触角(水の濡れ易さ)で表すことができる。水滴の接触角が大きいほど疎水性が強い。本明細書に記載の各成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。以上、本明細書で用いられる用語について説明した。
(【0011】以降は省略されています)

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