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公開番号2025162990
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-28
出願番号2025063220
出願日2025-04-07
発明の名称角栓除去用組成物及び洗浄料
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類A61K 8/45 20060101AFI20251021BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、処方の制限なく水系、非水系のいずれの洗浄料にも配合可能であり、角栓除去、タンパク質凝集抑制に有効な角栓除去用組成物及び前記角栓除去用組成物を含有する洗浄料を提供することを目的とする。
【解決手段】下記式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加物(A)を含有する角栓除去用組成物。
R-[N(PAO-H)2]c ・・・(1)
[式(1)中、Rはアミノ基を1~4個有する化合物からすべてのアミノ基を除いた残基であり、cは前記アミノ基の数と同じ1~4の数であり、cが2以上の場合cで括られる括弧内はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、PAOはそれぞれプロピレンオキシ基及びエチレンオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つのアルキレンオキシ基からなるポリ(アルキレンオキシ)基を表す]
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加物(A)を含有する角栓除去用組成物。
R-[N(PAO-H)



・・・(1)
[式(1)中、Rはアミノ基を1~4個有する化合物からすべてのアミノ基を除いた残基であり、cは前記アミノ基の数と同じ1~4の数であり、cが2以上の場合cで括られる括弧内はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、PAOはそれぞれプロピレンオキシ基及びエチレンオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つのアルキレンオキシ基からなるポリ(アルキレンオキシ)基を表し、アルキレンオキサイド付加物(A)に含まれるポリ(アルキレンオキシ)基を構成するアルキレンオキシ基の合計の平均モル数は、2以上80以下の数である]
続きを表示(約 41 文字)【請求項2】
請求項1に記載の角栓除去用組成物を含有する洗浄料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、角栓除去用組成物及び洗浄料に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
角栓は、鼻の周囲、頭皮など、皮脂の分泌量の多い部位の毛穴に見られ、毛穴を栓状に閉塞する物質である。角栓を除去することなく放置していると、肌にざらつきが生じるとともに、角栓が物理的に毛穴を押し広げているために毛穴の開きが大きくなりやすく、また角栓の表面では酸化による黒ずみも生じて、肌の美感が損なわれるおそれがある。このため、従来からこうした角栓を除去するための種々の技術が検討されてきた。
例えば、特許文献1には、非イオン性界面活性剤、30℃における粘度が15mPa・s以下である油剤、水酸基を有する化合物、水溶性ポリマー等を特定の配合で含む洗浄剤組成物が開示されている。また、特許文献2には2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール等の特定の成分、非イオン界面活性剤を含む角栓除去用組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5687848号広報
特許第7173910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の方法では、主に油剤の溶解性により角栓の一部が除去されるに留まり、また、特許文献2に記載の方法では、有効成分(2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール等)が油剤に溶解しにくく、配合可能な処方が制限されるという課題があった。
本発明は、処方の制限なく水系、非水系のいずれの洗浄料にも配合可能であり、角栓除去、タンパク質凝集抑制に有効な角栓除去用組成物及び前記角栓除去用組成物を含有する洗浄料を提供することを目的とする。
角栓除去用組成物を含有する洗浄料を使用して角栓を除去することで、毛穴の詰まりや毛穴の開きを顕著に抑制して、毛穴が目立つのを回避することができ、角栓の除去後の皮膚において、黒ずみのない明るく美しい肌を実感することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、下記式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加物(A)を含有する角栓除去用組成物;
R-[N(PAO-H)



・・・(1)
[式(1)中、Rはアミノ基を1~4個有する化合物からすべてのアミノ基を除いた残基であり、cは前記アミノ基の数と同じ1~4の数であり、cが2以上の場合cで括られる括弧内はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、PAOはそれぞれプロピレンオキシ基及びエチレンオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つのアルキレンオキシ基からなるポリ(アルキレンオキシ)基を表し、アルキレンオキサイド付加物(A)に含まれるポリ(アルキレンオキシ)基を構成するアルキレンオキシ基の合計の平均モル数は、2以上80以下の数である]及び前記角栓除去用組成物を含有する洗浄料である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の角栓除去用組成物は、処方の制限なく水系、非水系のいずれの洗浄料にも配合可能であり、角栓除去、タンパク質凝集抑制に対して優れた効果を有する。また、同じく本発明の前記角栓除去用組成物を含有する洗浄料も角栓除去、タンパク質凝集抑制に対して優れた効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳述する。
本発明の角栓除去用組成物は、角栓の除去を目的として用いられる。より具体的には、本発明の角栓除去用組成物は、角栓詰まりの改善を目的として用いることができる。
本発明の角栓除去用組成物が適用できる皮膚の場所としては、毛穴に角栓が形成されている場所であれば特に限定されず、鼻、頬、眉間、顎、及び頭皮等が挙げられる。
本発明の角栓除去用組成物の具体的な使用方法については、角栓が詰まっている毛穴が存在する皮膚表面と接触させて適用する限りにおいて、特に限定されない。
本明細書において、化合物の名称を日本化粧品工業連合会が作成する「化粧品表示名称リスト」に収載されている表示名称又は表示別名称で記載する場合がある。
【0008】
本発明は、下記式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加物(A)を含有する角栓除去用組成物である。
R-[N(PAO-H)



・・・(1)
なお、式(1)中、Rはアミノ基を1~4個有する化合物からすべてのアミノ基を除いた残基であり、cは前記アミノ基の数と同じ1~4の数であり、cが2以上の場合cで括られる括弧内はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、PAOはそれぞれプロピレンオキシ基及びエチレンオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つのアルキレンオキシ基からなるポリ(アルキレンオキシ)基を表し、アルキレンオキサイド付加物(A)に含まれるポリ(アルキレンオキシ)基を構成するアルキレンオキシ基の合計の平均モル数は、2以上80以下の数である。
【0009】
前記式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加物(A)は、アミノ基を1~4個有する化合物に対してプロピレンオキサイド(以下、POと表記する場合有り)及び/又はエチレンオキサイド(以下、EOと記載する場合有り)を付加してなる化合物である。
アミノ基を1個有する化合物としては、アルキルアミン(アルキル基の炭素数が1~18のもの(以下、C1~18のように記載する)、例えばモノメチルアミン、モノエチルアミン、モノプロピルアミン、モノブチルアミン、モノペンチルアミン、モノヘキシルアミン、モノデシルアミン、トリデシルアミン、ステアリルアミン等)、2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール等が挙げられる。
アミノ基を2個有する化合物としては、脂肪族ジアミン[C2~20、例えばエチレンジアミン、1,4-ジアミノブタン、1,6-ジアミノヘキサン、2-メチルペンタメチレンジアミン、2,2,4-トリメチル-1,6-ジアミノヘキサン、2,5-ジアミノ-2,5-ジメチルヘキサン、1,11-ジアミノウンデカンまたは1,12-ジアミノドデカン]、脂環含有ジアミン[C6~20、例えばイソホロンジアミン(IPDA)、4,4’-ジアミノジシクロヘキシルメタン、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノジシクロヘキシルメタン]、芳香環含有ジアミン[C6~20、例えばフェニレンジアミン]等が挙げられる。
アミノ基を3個有する化合物としては、ジエチレントリアミン等が挙げられる。
アミノ基を4個有する化合物としては、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等が挙げられる。
アミノ基を1~4個有する化合物として、角栓除去の観点より、好ましくはエチレンジアミン、プロピルアミン、ジエチレントリアミン、及びトリエチレンテトラミン等である。
【0010】
式(1)中の、PAOはそれぞれプロピレンオキシ基及びエチレンオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つのアルキレンオキシ基からなるポリ(アルキレンオキシ)基を表し、アルキレンオキサイド付加物(A)に含まれるポリ(アルキレンオキシ)基を構成するアルキレンオキシ基の合計の平均モル数は、2以上80以下の数である。
アルキレンオキサイド付加物(A)に含まれるポリ(アルキレンオキシ)基を構成するアルキレンオキシ基の合計の平均モル数が2未満であると、角栓除去率及び非水系洗浄剤との混ざり性が悪化し、80を超えると角栓除去率及び使用感が悪化する。角栓除去率及び非水系洗浄剤との混ざり性の観点から、アルキレンオキサイド付加物(A)に含まれるポリ(アルキレンオキシ)基を構成するアルキレンオキシ基の合計の平均モル数は、30以下が好ましく、20以下がより好ましく、10以下がさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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