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公開番号2025033193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138749
出願日2023-08-29
発明の名称抗PEG抗体結合材料及び抗PEG抗体の検出方法
出願人国立大学法人東京科学大学,第一工業製薬株式会社
代理人弁理士法人蔦田特許事務所
主分類G01N 33/531 20060101AFI20250306BHJP(測定;試験)
要約【課題】抗PEG抗体を検出可能な抗PEG抗体結合材料を提供する。
【解決手段】実施形態に係る抗PEG抗体結合材料は、一般式(1)で表されるセルロースオリゴマーを含む。式(1)中、nは6~16の数を表し、mは3以上の数を表し、Aはセルロースオリゴマーの還元末端のアノマー炭素に結合した酸素原子とポリエチレングリコール鎖とをつなぐ二価の有機基であって、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される少なくとも1種のヘテロ原子を含む炭素原子数が1~24の二価の有機基を表す。
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【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(1):
JPEG
2025033193000015.jpg
37
167
で表されるセルロースオリゴマーを含み、
式(1)中のnは平均重合度であって6~16の数を表し、mは平均重合度であって3以上の数を表し、Aはセルロースオリゴマーの還元末端のアノマー炭素に結合した酸素原子とポリエチレングリコール鎖とをつなぐ二価の有機基であって、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される少なくとも1種のヘテロ原子を含む炭素原子数が1~24の二価の有機基を表す、
抗PEG抗体結合材料。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記式(1)中のAが、トリアゾール基、アミド基、及びチオエーテル基からなる群から選択される少なくとも1種を含む炭素原子数が2~10の二価の有機基を表す、請求項1に記載の抗PEG抗体結合材料。
【請求項3】
前記式(1)中のAが、
JPEG
2025033193000016.jpg
61
167
を表し、ここで、R

は炭素原子数が1~10の炭化水素基を表し、R

は単結合又は炭素原子数が1~10の炭化水素基を表す、請求項1に記載の抗PEG抗体結合材料。
【請求項4】
前記式(1)中のmが10以上の数を表す、請求項1に記載の抗PEG抗体結合材料。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の抗PEG抗体結合材料を含むバイオセンサ。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の抗PEG抗体結合材料を含む吸着剤。
【請求項7】
一般式(1):
JPEG
2025033193000017.jpg
37
167
で表され、式(1)中のnは平均重合度であって6~16の数を表し、mは平均重合度であって3以上の数を表し、Aはセルロースオリゴマーの還元末端のアノマー炭素に結合した酸素原子とポリエチレングリコール鎖とをつなぐ二価の有機基であって、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される少なくとも1種のヘテロ原子を含む炭素原子数が1~24の二価の有機基を表す、セルロースオリゴマーを、抗PEG抗体との結合を可能にする条件下で、前記抗PEG抗体を含むことが疑われる被検体とインキュベートすること、
前記被検体とのインキュベート後の前記セルロースオリゴマーを、前記抗PEG抗体に対する二次抗体の結合を可能にする条件下で、前記二次抗体を含む試料とインキュベートすること、及び、
前記試料とのインキュベート後の前記セルロースオリゴマーを用いて、プローブとしての前記二次抗体により、前記被検体に含まれる前記抗PEG抗体を検出すること、
を含む、抗PEG抗体の検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗PEG抗体結合材料、及びそれを用いた抗PEG抗体の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
タンパク質、リポソーム、ミセルなどの表面をPEG(ポリエチレングリコール)で修飾することにより、被修飾体の血中滞留性が向上し、免疫原性が低下する。そのため、現在、数多くのPEG修飾医薬品が臨床応用されている。
【0003】
しかしながら、PEG修飾によってPEGに対する抗体(抗PEG抗体)が分泌誘導されることが明らかになった。抗PEG抗体が血中に存在している間にPEG修飾医薬品が投与されると、PEG修飾医薬品が血中から除去される現象(ABC現象)が起こり、血中滞留性が低下したり、副作用が生じたりすることがある。そのため、抗PEG抗体の誘導やPEG修飾医薬品の治療効果に与える影響を評価するために、血中に存在する抗PEG抗体を高感度に検出することが求められている。
【0004】
抗PEG抗体としては、バックボーン選択的抗PEG抗体と、メトキシ末端PEG選択的抗PEG抗体が挙げられる。バックボーン選択的抗PEG抗体は、PEG構造のバックボーンであるオキシエチレンの繰り返し構造を認識して当該PEG鎖に特異的に結合する抗体である。メトキシ末端PEG選択的抗PEG抗体は、メトキシ末端PEGに高い選択性を持つ抗体であり、すなわち末端にメトキシ基を持つPEG鎖に特異的に結合する。
【0005】
PEG鎖を含むバイオセンサに関する技術として、例えば特許文献1には、金属(酸化物)微粒子又は半導体微粒子に2本以上のPEG鎖を介して官能基又は機能性部分を設けたPEG修飾ナノ粒子を含むバイオセンサが開示されている。
【0006】
また、特許文献2及び3には、水不溶性粒子と、その表面上に配置されたポリシロキサンを含むプライマー層と、プライマー層上に配置された親水性ポリマー層を含み、該親水性ポリマー層を、抗体が結合されたPEG鎖と、不活性基が結合されたPEG鎖とで構成した親水性粒子を含むバイオセンサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-180921号公報
特開2020-143964号公報
特開2021-012089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、血中に存在する抗PEG抗体を高感度に検出することを目指し、研究していくなかで、PEG鎖を持つ特定のセルロースオリゴマーが抗PEG抗体に特異的に結合することを見い出した。
【0009】
本発明の実施形態は、以上の点に鑑みてなされたものであり、抗PEG抗体に結合可能な抗PEG抗体結合材料、及び、それを用いた抗PEG抗体の検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は以下に示される実施形態を含む。
[1] 一般式(1)で表されるセルロースオリゴマーを含む、抗PEG抗体結合材料。
JPEG
2025033193000002.jpg
37
167
(式(1)中のnは平均重合度であって6~16の数を表し、mは平均重合度であって3以上の数を表し、Aはセルロースオリゴマーの還元末端のアノマー炭素に結合した酸素原子とポリエチレングリコール鎖とをつなぐ二価の有機基であって、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される少なくとも1種のヘテロ原子を含む炭素原子数が1~24の二価の有機基を表す。)
[2] 前記式(1)中のAが、トリアゾール基、アミド基、及びチオエーテル基からなる群から選択される少なくとも1種を含む炭素原子数が2~10の二価の有機基を表す、[1]に記載の抗PEG抗体結合材料。
[3] 前記式(1)中のAが、
JPEG
2025033193000003.jpg
61
167
を表し、ここで、R

は炭素原子数が1~10の炭化水素基を表し、R

は単結合又は炭素原子数が1~10の炭化水素基を表す、[1]又は[2]に記載の抗PEG抗体結合材料。
[4] 前記式(1)中のmが10以上の数を表す、[1]~[3]のいずれか1項に記載の抗PEG抗体結合材料。
(【0011】以降は省略されています)

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