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公開番号2025069784
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179726
出願日2023-10-18
発明の名称光分解性基を有するオルガノポリシロキサン
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 77/14 20060101AFI20250423BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】光分解性基を有し、光照射によってエチレン性不飽和基を生成するオルガノポリシロキサンの提供。
【解決手段】式(2)で示される光分解性基及び該基と結合手の位置が異なる基のうち1種以上を有するオルガノポリシロキサン。
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(式中、R1は、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基であり、R2は、独立に、水素原子、アルキル基、又はアリール基である。波線を付した線は結合手を表す。)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)及び(2)で示される光分解性基のうち1種以上を有することを特徴とするオルガノポリシロキサン。
TIFF
2025069784000014.tif
46
78
TIFF
2025069784000015.tif
45
71
(式中、R

は、置換又は非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基であり、R
2
は、独立に、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、又は置換もしくは非置換のアリール基である。波線を付した線は結合手を表す。)
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】


が、置換または非置換のアリール基であることを特徴とする請求項1に記載のオルガノポリシロキサン。
【請求項3】


が、水素原子であることを特徴とする請求項1に記載のオルガノポリシロキサン。
【請求項4】
前記光分解性基の含有量が100gあたり0.2モル以下であることを特徴とする請求項1に記載のオルガノポリシロキサン。
【請求項5】
前記光分解性基を1分子中に平均2個以上有することを特徴とする請求項1に記載のオルガノポリシロキサン。
【請求項6】
更に、ケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に2個以上有することを特徴とする請求項5に記載のオルガノポリシロキサン。
【請求項7】
請求項5に記載のオルガノポリシロキサン、ケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び白金族金属触媒を含有することを特徴とする光硬化性シリコーン組成物。
【請求項8】
請求項6に記載のオルガノポリシロキサン及び白金族金属触媒を含有することを特徴とする光硬化性シリコーン組成物。
【請求項9】
請求項7または8に記載の光硬化性シリコーン組成物を硬化してなることを特徴とするシリコーン硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光分解性基を有するオルガノポリシロキサンに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
オルガノポリシロキサンよりなるシリコーン組成物は、耐熱性・耐候性その他優れた特性によりポッティング材や接着剤などとして幅広い分野で利用されている。シリコーン組成物の硬化方法としては加熱によるものや空気中の水分との反応によるもの、光照射によるものなどが知られているが、省エネルギー・脱炭素などの要請から加熱を要さず迅速に硬化する光硬化型の組成物が注目されている。光硬化の方法としては、光ラジカル重合を用いる方法(特許文献1)、光カチオン重合を用いる方法(特許文献2)、光活性型白金錯体を用いる方法(特許文献3)などが提案されており、各々の特性により使い分けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3894873号公報
特許第5000538号公報
特許第5342830号公報
【非特許文献】
【0004】
P.S.Mariano,et al., J.Org.Chem. 1996, 61, 3304-3314
Oh, Sun Wha, Journal of Photoscience (2005), 12(1), 47-50
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光活性型白金錯体を用いる方法は、アルケニル基とSi-H基の付加反応(ヒドロシリル化反応)を利用したもので、光照射により白金錯体が活性化することにより付加反応が開始し、硬化するものである。このように光照射によって触媒を活性化させる方法については多数報告されているが、光照射によりアルケニル基やSi-H基などの反応性置換基自体を発生させることで付加反応を開始させる例は知られていない。非特許文献1及び2ではトリメチルシリル基を有する特定の化合物において光照射によるビニルシランの生成が報告されているが、オルガノポリシロキサンやその硬化への応用については何らの示唆を与えていない。光活性型白金錯体は一般に高価であることから、光照射により反応性基を発生させることができれば、光硬化型シリコーン組成物においてコストの低減などの効果が期待される。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、光分解性基を有し、光照射によってエチレン性不飽和基を生成するオルガノポリシロキサンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、下記一般式(1)及び(2)で示される光分解性基のうち1種以上を有するオルガノポリシロキサンを提供する。
TIFF
2025069784000002.tif
46
78
TIFF
2025069784000003.tif
45
71
(式中、R

は、置換又は非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基であり、R
2
は、独立に、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、又は置換もしくは非置換のアリール基である。波線を付した線は結合手を表す。)
【0008】
このようなオルガノポリシロキサンであれば、光分解性基が紫外線を吸収することによりノリッシュII型反応を起こして分解し、エチレン性不飽和結合含有基を生成するため、Si-H基とのヒドロシリル化反応における基質として使用することができる。
【0009】
本発明のオルガノポリシロキサンでは、上記光分解性基の一般式(1)及び(2)のR

が、置換または非置換のアリール基であることが好ましい。
【0010】
このような光分解性基であれば、光吸収性が向上し、より効率よく光分解反応が進行することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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