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公開番号2025074893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185996
出願日2023-10-30
発明の名称ミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 83/07 20060101AFI20250507BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】一次加硫のみでも圧縮永久ひずみが小さいシリコーンゴム硬化物となるミラブル型シリコーンゴム組成物を提供する。
【解決手段】(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を有する、重量平均重合度が1,000~100,000の直鎖状オルガノポリシロキサン、(B)BET法による比表面積が50m2/g以上の沈降シリカ、(C)下記組成式(1):
(R1O)3Si-(CH2)n-CH=CH2 (1)
(式中、R1は、独立して炭素数1~6のアルキル基であり、nは1~12の整数である。)
で表される、アルケニル基を有するトリアルコキシシラン、(D)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン;(A)成分中と(C)成分中のアルケニル基の合計量に対する(D)成分中のヒドロシリル基のモル比が0.5~10となる量、及び(E)ヒドロシリル化反応用触媒;触媒量、
を含有するものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴム組成物。
【選択図】なし



特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)~(E)成分;
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を有する、重量平均重合度が1,000~100,000の直鎖状オルガノポリシロキサン;100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m

/g以上の沈降シリカ;10~100質量部、
(C)下記組成式(1):
(R

O)

Si-(CH



-CH=CH

(1)
(式中、R

は、独立して炭素数1~6のアルキル基であり、nは1~12の整数である。)
で表される、アルケニル基を有するトリアルコキシシラン;0.1~10質量部、
(D)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン;(A)成分中と(C)成分中のアルケニル基の合計量に対する(D)成分中のヒドロシリル基のモル比が0.5~10となる量、及び、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒;触媒量、
を含有するものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴム組成物。
続きを表示(約 44 文字)【請求項2】
請求項1に記載のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
シリコーンゴム組成物の硬化条件としては、40~230℃で3秒間~160分間程度の加熱処理(一次加硫)条件を採用し得る。また更に、圧縮永久ひずみを低減するために、40~230℃で10分間~24時間程度の二次加硫(ポストキュア)を行っている。
【0003】
近年、カーボンニュートラルの観点から、電力使用の削減が望まれている。しかし、二次加硫を行わないと、圧縮永久ひずみが十分に小さくならないという問題がある。
また、二次加硫は、硬化物から接点障害などの原因となる低分子シロキサンを除去するという効果もある。
【0004】
特許文献1には、ベンゾトリアゾール誘導体で表面処理された補強性充填材を含有するシリコーンゴム硬化物は、圧縮永久ひずみが低くなるという記載がある。加硫特性の低下も抑制できるとの記載もあるが、いずれも実使用に耐え得るレベルには至っていない。
【0005】
特許文献2には、イオウ含有化合物を使用すると、一次加硫のみでも優れた圧縮永久ひずみ特性を有するシリコーンゴム硬化物が得られるという記載がある。しかし、イオウ含有化合物を使用すると、付加硬化阻害が起こり、加硫特性が悪化する場合がある。
また、上記特許文献には、圧縮永久ひずみ特性の観点からは、補強性充填材として湿式シリカが好ましいという記載がある
【0006】
特許文献3には、両末端にシラノール基やアルコキシ基を有する直鎖状オルガノポリシロキサンを湿式シリカの処理剤として配合すると言う記載がある。しかし、直鎖状オルガノポリシロキサンは、低分子シロキサン成分を多量に含むため、二次加硫をしないと接点障害などの問題が生ずる恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-165931号公報
特開2016-196591号公報
特開2005-146029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、一次加硫のみでも圧縮永久ひずみが小さいシリコーンゴム硬化物となるミラブル型シリコーンゴム組成物の開発が望まれていた。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、一次加硫のみでも圧縮永久ひずみが小さいシリコーンゴム硬化物となるミラブル型シリコーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、
下記(A)~(E)成分;
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を有する、重量平均重合度が1,000~100,000の直鎖状オルガノポリシロキサン;100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m

/g以上の沈降シリカ;10~100質量部、
(C)下記組成式(1):
(R

O)

Si-(CH



-CH=CH

(1)
(式中、R

は、独立して炭素数1~6のアルキル基であり、nは1~12の整数である。)
で表される、アルケニル基を有するトリアルコキシシラン;0.1~10質量部、
(D)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン;(A)成分中と(C)成分中のアルケニル基の合計量に対する(D)成分中のヒドロシリル基のモル比が0.5~10となる量、及び、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒;触媒量、
を含有するものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴム組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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