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公開番号2025076784
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188643
出願日2023-11-02
発明の名称階段用界壁の施工方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04F 11/02 20060101AFI20250509BHJP(建築物)
要約【課題】一対の折り返し階段の間を仕切る界壁を構築する際の施工効率を向上させる。
【解決手段】多数階にわたる一対の折り返し階段10,20の間に複数のパネル体31を設置して、一対の折り返し階段10,20の間を仕切る階段用の界壁を構築する階段用界壁の施工方法において、一対の折り返し階段10,20の最下階から順に、対になる1階分の階段部分11,21を、それらの間に界壁設置空間Sを置いて対向するX字状に設置してX階段を構築するX階段構築工程が実施され、X階段構築工程の実施により、界壁設置空間Sのうち、界壁30が設置されていない界壁未設置空間Saが所定階数分に達するごとに、その段階で最下位になる界壁未設置空間Saに対して、1階分の界壁部分30Aを構築する所定数のパネル体31を、揚重して上階の界壁未設置空間Saから差し入れて設置するパネル体設置工程を実施する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
多数階にわたる一対の折り返し階段の間に複数のパネル体を設置して、前記一対の折り返し階段の間を仕切る階段用の界壁を構築する階段用界壁の施工方法であって、
前記一対の折り返し階段の最下階から順に、対になる1階分の階段部分を、それらの間に界壁設置空間を置いて対向するX字状に設置してX階段を構築するX階段構築工程が実施され、
前記X階段構築工程の実施により、前記界壁設置空間のうち、前記界壁が設置されていない界壁未設置空間が所定階数分に達するごとに、その段階で最下位になる前記界壁未設置空間に対して、1階分の界壁部分を構築する所定数の前記パネル体を、揚重して上階の前記界壁未設置空間から差し入れて設置するパネル体設置工程を実施する階段用界壁の施工方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記階段部分の前記界壁設置空間に面する内側面には、ブラケットを介した仮設手摺の取り付けを可能にする仮設手摺取付部が備えられ、
前記ブラケットには、当該ブラケットから階段部分側に跳ね出して、前記仮設手摺を前記階段部分の踏み面上に設置可能にする跳ね出し部が備えられ、
前記X階段構築工程にて前記X階段が構築されるごとに、前記ブラケットを使用して前記仮設手摺を前記階段部分の踏み面上に設置する仮設手摺設置工程を実施する請求項1に記載の階段用界壁の施工方法。
【請求項3】
前記ブラケットを前記仮設手摺取付部に取り付ける取付具を、前記ブラケットの外側部とともに当該ブラケットの外面側から覆う板状の緩衝部材が備えられ、
前記仮設手摺設置工程には、前記ブラケットが前記仮設手摺取付部に取り付けられるごとに、前記緩衝部材を前記ブラケットの外面側に取り付ける緩衝部材取り付け工程が含まれている請求項2に記載の階段用界壁の施工方法。
【請求項4】
1階分の前記界壁部分を構築する所定数の前記パネル体を、それらの下端部が一列に差し込まれる溝部を有して前記パネル体を支持する水平の支持部材に先組みして、面内方向の長さが、前記一対の折り返し階段における同一階の踊り場間の離隔距離と同じ又は略同じ長さになるパネルユニットを構築するパネルユニット先組み工程が含まれている請求項1~3のいずれか一項に記載の階段用界壁の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多数階にわたる一対の折り返し階段の間に複数のパネル体を設置して、前記一対の折り返し階段の間を仕切る階段用の界壁を構築する階段用界壁の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術としては、例えば、独身寮や複合ビルなどの多層建造物において、多数階にわたる一対の折り返し階段の間に、それらの間を仕切る階段用の界壁(隔壁)が構築されたものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-163843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような多層建造物において階段用の界壁を構築する場合には、例えば、界壁を構築する複数の石膏ボードなどを有するパネル体を受け止め支持する支持部材を、階段の側面に、階段の勾配に沿った斜め姿勢で設置することが一般的である。そのため、支持部材に受け止め支持される各パネル体の上辺及び下辺を、支持部材の設置姿勢に応じて斜めにカットする必要がある。又、足元が不安定になり易い階段上において、形状の異なる複数のパネル体を所定の手順に従って斜め姿勢の支持部材上に設置する必要がある。その結果、一対の折り返し階段の間を仕切る界壁を構築する際の施工効率が低下する不都合を招くようになっていた。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、一対の折り返し階段の間を仕切る界壁を構築する際の施工効率を向上させる点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、多数階にわたる一対の折り返し階段の間に複数のパネル体を設置して、前記一対の折り返し階段の間を仕切る階段用の界壁を構築する階段用界壁の施工方法であって、
前記一対の折り返し階段の最下階から順に、対になる1階分の階段部分を、それらの間に界壁設置空間を置いて対向するX字状に設置してX階段を構築するX階段構築工程が実施され、
前記X階段構築工程の実施により、前記界壁設置空間のうち、前記界壁が設置されていない界壁未設置空間が所定階数分に達するごとに、その段階で最下位になる前記界壁未設置空間に対して、1階分の界壁部分を構築する所定数の前記パネル体を、揚重して上階の前記界壁未設置空間から差し入れて設置するパネル体設置工程を実施する点にある。
【0007】
本構成によると、X階段構築工程にて形成されるX階段の界壁設置空間は、X階段を対角線とする四角形の空間であることから、パネル体設置工程を実施して、最下位の界壁未設置空間に対して、所定数のパネル体を揚重して上階の界壁未設置空間から差し入れて設置することにより、四角形の界壁未設置空間に対応する四角形の1階分の界壁部分を構築することができる。
これにより、例えば、1階分の界壁部分を構築する上において、パネル体を受け止め支持する支持部材を、階段の側面に、階段の勾配に沿った斜め姿勢で設置する場合に比較して、各パネル体の上辺及び下辺を、支持部材の設置姿勢に応じて斜めにカットする手間や、足元が不安定になり易い階段上において、形状の異なる複数のパネル体を所定の手順に従って斜め姿勢の支持部材上に設置する手間などを省くことができる。
その結果、一対の折り返し階段の間を仕切る界壁を構築する際の施工効率を向上させることができる。
【0008】
ところで、例えば、X階段構築工程にて界壁設置空間が形成されるごとに、その界壁設置空間に所定数のパネル体を設置すると、構築されたX階段を使用して、躯体の施工が完了した下階から躯体の施工が完了していない上階に型枠や鉄筋などを運び入れる際には、使用するX階段の界壁設置空間にパネル体が設置された状態になっている。そのため、X階段を使用して運び込む型枠や鉄筋などが界壁設置空間に設置されたパネル体に接触してパネル体を損傷させる不都合を招き易くなる。
【0009】
これに対し、本構成においては、X階段構築工程にて界壁未設置空間が所定階数分に達するごとに、その段階での最下位の界壁未設置空間に対してパネル体設置工程を実施することによる施工期間のズレが設けられている。
そして、その施工期間のズレを、例えば、最下位の界壁未設置空間を有する施工階での躯体の施工に要する期間とすれば、構築されたX階段を使用して、躯体の施工が完了した下階から躯体の施工が完了していない上階に型枠や鉄筋などを運び入れる際には、使用するX階段の界壁設置空間にはパネル体が設置されていない状態になる。
これにより、構築されたX階段を使用して、躯体の施工が完了した下階から躯体の施工が完了していない上階に型枠や鉄筋などを運び入れる際に、型枠や鉄筋などが界壁設置空間に設置したパネル体に接触してパネル体を損傷させる虞を回避することができる。
その結果、一対の折り返し階段の間を仕切る界壁を、型枠や鉄筋などとの接触による損傷を回避することができる好適な施工時期に構築することができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記階段部分の前記界壁設置空間に面する内側面には、ブラケットを介した仮設手摺の取り付けを可能にする仮設手摺取付部が備えられ、
前記ブラケットには、当該ブラケットから階段部分側に跳ね出して、前記仮設手摺を前記階段部分の踏み面上に設置可能にする跳ね出し部が備えられ、
前記X階段構築工程にて前記X階段が構築されるごとに、前記ブラケットを使用して前記仮設手摺を前記階段部分の踏み面上に設置する仮設手摺設置工程を実施する点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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