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公開番号2025084357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198201
出願日2023-11-22
発明の名称吸着パッド
出願人株式会社スター精機
代理人個人,個人
主分類B25J 15/06 20060101AFI20250527BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ワークの変形を抑制することができる吸着パッドを提供すること。
【解決手段】ワークWを吸着する吸着パッドは、エア配管が連結され、エアによって負圧を発生させてワークWを吸着する吸着面76aを有する本体部70と、吸着面76aを囲むように環状に形成されたパッド部80と、パッド部80に比較して通気性が良く、少なくとも吸着面76aに形成された吸引口76bを塞ぐように吸着面76aを覆うカバー部78と、を備えた。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
ワークを吸着した状態で前記ワークを搬送するワーク搬送装置に用いられる吸着パッドであって、
エア配管が連結され、エアによって前記ワークを吸着する吸着面を有する本体部と、
前記吸着面を囲むように環状に形成されたパッド部と、
前記パッド部に比較して通気性が良く、少なくとも前記吸着面に形成された吸引口を塞ぐように前記吸着面を覆うカバー部と、を備えた吸着パッド。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記本体部は、一方の面に前記吸着面が形成された金属プレートを有し、
前記金属プレートには、その板厚方向に貫通する前記吸引口が複数形成されており、
前記カバー部は、前記金属プレートの前記吸着面を覆うようにして前記複数の吸引口を覆うものであり、
前記カバー部は、前記金属プレートよりも柔軟性の高い材料によって形成されている、請求項１に記載の吸着パッド。
【請求項３】
板厚方向において、前記本体部に対する前記金属プレートの位置は、前記パッド部の内側において、調整可能に構成されている、請求項２に記載の吸着パッド。
【請求項４】
前記金属プレートは、締結部品によって前記本体部に固定されるように構成されており、
前記カバー部には、前記締結部品を露出させる貫通孔又は切欠きが設けられている、請求項３に記載の吸着パッド。
【請求項５】
前記カバー部は、多孔質弾性体により形成されている、請求項１～４のうちいずれか１項に記載の吸着パッド。
【請求項６】
前記カバー部の前記ワークに対応する面は平坦面とされている、請求項１～４のうちいずれか１項に記載の吸着パッド。
【請求項７】
前記カバー部は、両面テープにより前記吸着面に対して着脱可能に設けられている、請求項１～４のうちいずれか１項に記載の吸着パッド。
【請求項８】
前記パッド部の内周面と、前記ワークの接触面との間の角部には、テーパ面又は曲面が設けられている、請求項１～４のうちいずれか１項に記載の吸着パッド。
【請求項９】
前記パッド部は、前記ワークに接触する接触部と、前記本体部に取り付けられ、弾性変形可能なクッション部材と、を有し、前記本体部と前記接触部の間に前記クッション部材が介在するように、それらが重ねられて構成されており、
前記クッション部材は、前記吸着面を囲む環状に構成されており、
前記クッション部材の外周部分は、前記本体部に固定されておらず、前記接触部側へ変形可能であり、
前記接触部は、環状に構成されており、前記クッション部材の外周部分に接着されている、請求項１～４のうちいずれか１項に記載の吸着パッド。
【請求項１０】
前記接触部の内周部分と、前記本体部又は前記クッション部材との間には、隙間が形成されている、請求項９に記載の吸着パッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ワーク搬送装置の吸着パッドに関するものである。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、パレタイジングロボットなどのワーク搬送装置を利用することによって、袋体などのデパレタイジング作業（又はパレタイジング作業、以下同じ）の自動化が実施されている。このようなデパレタイジング作業の自動化に用いるロボットハンドとしては、例えば特許文献１に記載されている吸着パッドが知られている。
【０００３】
特許文献１では、吸着パッドをデパレタイジングすべきワークに接触させたのちに、真空吸引力を作用させることにより、ワークを吸着パッドで吸着して吊り上げ、その吊り上げた状態で運んでいる。なお、このような吸着パッドを真空グリッパとも呼ぶ場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平６－８０３７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、米や穀物などを収容した袋体などのワークは、重量が重く、また、特定の実態がなく、変形し易いものである。このため、吸引する際、負圧又はエアの吸込みを大きくする必要があり、ワークの一部が内側に引き込まれていた。このように、負圧又はエアの吸込みを大きくして、吸着パッドの内部にワークが引き込まれると、エアが吸引される吸引口にワークが引き込まれて、ワークが変形する場合や、跡がついてしまう場合があった。
【０００６】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークの変形を抑制することができる吸着パッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するための手段は、ワークを吸着した状態で前記ワークを搬送するワーク搬送装置に用いられる吸着パッドであって、エア配管が連結され、エアによって前記ワークを吸着する吸着面を有する本体部と、前記吸着面を囲むように環状に形成されたパッド部と、前記パッド部に比較して通気性が良く、少なくとも前記吸着面に形成された吸引口を塞ぐように前記吸着面を覆うカバー部と、を備えた。
【０００８】
上記手段に示すように、カバー部で吸引口を覆うことにより、ワークが吸引口に引き込まれることを防止し、ワークが変形することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
ワーク搬送装置の斜視図。
吸着パッドの上方斜視図。
本体フレームとパッド部の斜視図。
Ａ－Ａ線断面図。
Ｂ－Ｂ線断面図。
吸着パッドの下方斜視図。
吸着パッドの下方斜視図。
吸着パッドの下方斜視図。
パッド部の分解斜視図。
吸着時におけるパッド部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明にかかる「吸着パッド」を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態及び変形例において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。また、実施形態及び変形例の説明において、明示している構成の組み合わせだけでなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、実施形態及び変形例を組み合わせることも可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

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