TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025088198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202741
出願日2023-11-30
発明の名称作業機
出願人工機ホールディングス株式会社
代理人個人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20250604BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】小型化に寄与する、または耐久性向上に寄与する。
【解決手段】マルチツール10の偏心部50では、偏心部50の外周面が、前後一対の延在外周面54D及び動力伝達面54Cによって構成されている。偏心部50の縦断面において、延在外周面54Dが前後方向に延在されており、動力伝達面54Cが、延在外周面54Dよりも偏心部50の径方向外側へ突出すると共に、偏心部50の径方向外側へ凸となる円弧状に形成されている。これにより、円弧状の動力伝達面54Cによって、偏心部50からスイングアーム60への動力伝達を円滑に行うことができる。また、偏心部50の外周面が、動力伝達面54Cに加えて延在外周面54Dによっても構成されているため、コネクティングピース54において、延在部54Bが、動力伝達部54Aから前後方向両側へ延出して、動力伝達部54Aを補強する。よって、偏心部50の耐久性向上に寄与できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
モータと、
前記モータの駆動によって所定方向に沿って延在された所定軸線を中心に偏心回転する偏心部と、
前記偏心部からの動力が伝達されて駆動する出力軸と、
を備え、
前記出力軸は前記所定方向と交差する交差方向を軸とした揺動動作が可能に構成され、
前記偏心部は、
前記所定方向に延びる偏心軸と、
前記偏心軸に保持される介在部と、
を有し、
前記介在部は、曲面として構成されて前記出力軸に前記モータの動力を伝達する動力伝達面を外周に有する動力伝達部と、前記所定方向で前記動力伝達部と接続されて前記所定方向に延在する延在部と、を有し、
前記介在部は、前記動力伝達部と前記延在部の両方から前記モータの動力を受け、前記動力伝達部によって前記出力軸に動力を伝達するように構成される作業機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記介在部は、前記所定方向を軸方向とする筒状に形成され、
前記偏心軸と前記介在部との間には、前記介在部を支持する転動部材を有する軸受部が設けられ、
前記所定方向と直交する方向で、前記軸受部の少なくとも一部が前記延在部と前記偏心部の間に位置する請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記出力軸には、中継部材が一体回転可能に設けられており、
前記中継部材は、前記出力軸に固定された本体部と、前記本体部から前記所定方向の他方側へ延出されたアーム部と、を含んで構成され、
前記アーム部は、前記動力伝達面から動力が伝達される被伝達部を有しており、
前記延在部の少なくとも一部が、前記被伝達部よりも前記所定方向の一方側に設けられている請求項2に記載の作業機。
【請求項4】
前記出力軸は、前記中継部材から動力が伝達されることで、自身の軸線回りに往復回転し、
前記アーム部は、逃げ部を有しており、
前記逃げ部は、前記延在部に対して前記偏心部の径方向外側に離間して配置されており、前記被伝達部が、前記逃げ部に対して前記偏心部の径方向内側へ突出している請求項3に記載の作業機。
【請求項5】
前記動力伝達面は、径方向の外側に凸となるような曲面となっており、
前記偏心軸の軸線を含む縦断面において、中心点が前記偏心部の軸線上に位置する架空円の一部と、前記動力伝達面と、が一致しており、前記延在部の少なくとも一部が前記架空円の外側に位置している請求項1に記載の作業機。
【請求項6】
前記動力伝達面は、径方向の内側に凹むような曲面となっており、
前記偏心軸の軸線を含む縦断面において、一部が前記動力伝達面と一致する架空円よりも前記偏心軸側に前記延在部が位置している請求項1に記載の作業機。
【請求項7】
前記偏心部の外周面には、溝部が前記偏心部の周方向に沿って形成されており、前記溝部には、潤滑剤が保持されている請求項1に記載の作業機。
【請求項8】
前記溝部が前記動力伝達面に対して前記所定方向に隣接して配置されている請求項7に記載の作業機。
【請求項9】
前記溝部が前記動力伝達部に設けられる請求項8に記載の作業機。
【請求項10】
前記出力軸には、中継部材が一体回転可能に連結され、
前記中継部材は、前記出力軸に固定された本体部と、前記本体部から前記所定方向の他方側へ延出されたアーム部と、を含んで構成され、
前記アーム部は、前記動力伝達部から動力が伝達される被伝達部を有しており、被伝達部の一部が、前記溝部に対して前記偏心部の径方向外側に位置している請求項8に記載の作業機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1の作業機では、偏心軸が、前後方向に延在する軸線を中心に偏心回転する。偏心軸には、ベアリングが組付けられており、ベアリングの左右方向外側には、スイングアームのアーム部が隣接配置されている。スイングアームは、出力軸に一体回転可能に連結されている。これにより、ベアリングが偏心軸と共に偏心回転すると、スイングアームが出力軸の軸回りに揺動すると共に、出力軸部に取付けられた先端工具が揺動して、加工材に対して切削加工等を施すことができる。ここで、ベアリングのスイングアームへの動力伝達では、比較的大きな負荷がベアリングに作用する。
【0003】
また、特許文献2に記載の作業機では、ニードルベアリングが偏心軸に組付けられており、ニードルベアリングの外輪の外周面が球面状に形成されている。そして、スイングアームのニードルベアリングとの係合部が凹曲面とされている。この球面(曲面)形状により、揺動するスイングアームの動作に好適に対応することができる。また、ニードル(針状コロ)を使用することで、球状のコロよりも径方向の荷重に対する耐久性を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-70100号公報
米国特許出願公開第2003/0220058
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献2の作業機のように、偏心部の外周面を球面状にすると、偏心部が大型化するという問題がある。これに対して、偏心部における転動部材を小型化すると、偏心部の耐久性が低下する可能性がある。また、偏心部の外周面を全体的に球面状にすると、外輪(コロの外側の部品)の端部に薄肉の部分が発生し、ここから摩耗や破損等が発生する恐れがある。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、小型化に寄与することができる、または耐久性向上に寄与することができる作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、モータと、前記モータの駆動によって所定方向に沿って延在された所定軸線を中心に偏心回転する偏心部と、前記偏心部からの動力が伝達されて駆動する出力軸と、を備え、前記出力軸は前記所定方向と交差する交差方向を軸とした揺動動作が可能に構成され、前記偏心部は、前記所定方向に延びる偏心軸と、前記偏心軸に保持される介在部と、を有し、前記介在部は、曲面として構成されて前記出力軸に前記モータの動力を伝達する動力伝達面を外周に有する動力伝達部と、前記所定方向で前記動力伝達部と接続されて前記所定方向に延在する延在部と、を有し、前記介在部は、前記動力伝達部と前記延在部の両方から前記モータの動力を受け、前記動力伝達部によって前記出力軸に動力を伝達するように構成される作業機である。
【0008】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記介在部は、前記所定方向を軸方向とする筒状に形成され、前記偏心軸と前記介在部との間には、前記介在部を支持する転動部材を有する軸受部が設けられ、前記所定方向と直交する方向で、前記軸受部の少なくとも一部が前記延在部と前記偏心部の間に位置する作業機である。
【0009】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記出力軸には、中継部材が一体回転可能に設けられており、前記中継部材は、前記出力軸に固定された本体部と、前記本体部から前記所定方向の他方側へ延出されたアーム部と、を含んで構成され、前記アーム部は、前記動力伝達面から動力が伝達される被伝達部を有しており、前記延在部の少なくとも一部が、前記被伝達部よりも前記所定方向の一方側に設けられている作業機である。
【0010】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記出力軸は、前記中継部材から動力が伝達されることで、自身の軸線回りに往復回転し、前記アーム部は、逃げ部を有しており、前記逃げ部は、前記延在部に対して前記偏心部の径方向外側に離間して配置されており、前記被伝達部が、前記逃げ部に対して前記偏心部の径方向内側へ突出している作業機である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東精工株式会社
電動ドライバ
10日前
株式会社クレスコ
補助吸着具
1か月前
株式会社不二越
ロボット
1か月前
トヨタ自動車株式会社
関節機構
15日前
株式会社ダイヘン
移動体
13日前
東京都公立大学法人
対象物把持装置
24日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1日前
株式会社スター精機
吸着パッド
9日前
学校法人五島育英会
アーム機構
15日前
株式会社スター精機
吸着パッド
9日前
株式会社PILLAR
チューブ保持治具
20日前
住友重機械工業株式会社
ロボット
1か月前
庄内機械株式会社
釘打装置
28日前
川崎重工業株式会社
制動システム
1か月前
株式会社イノウ
給油口キャップ用開閉具
1か月前
株式会社アイエイアイ
グリッパー
1か月前
オークラ輸送機株式会社
ハンド装置
23日前
株式会社スター精機
産業用ロボット
7日前
株式会社不二越
垂直多関節ロボット
1か月前
芝浦機械株式会社
双腕ロボット
1か月前
株式会社マキタ
電動作業機
16日前
アイホン株式会社
ネジ締めカウントシステム
1か月前
トヨタ自動車東日本株式会社
搬送治具
28日前
株式会社リコー
多関節ロボット
14日前
株式会社マキタ
電動作業機
16日前
株式会社安川電機
ロボット
7日前
株式会社安川電機
ロボット
7日前
株式会社安川電機
ロボット
7日前
株式会社ジャノメ
ロボット
3日前
トヨタ自動車株式会社
荷姿影響緩和方法
1か月前
株式会社ダイヘン
ロボット制御システム
13日前
小倉クラッチ株式会社
ロボット用ツール交換装置
9日前
パナソニック株式会社
工具
1か月前
パナソニック株式会社
工具
1か月前
続きを見る