特許ウォッチ

公開番号2025081015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194486
出願日2023-11-15
発明の名称電動作業機
出願人株式会社マキタ
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20250520BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ユーザインタフェースの構成の複雑化を抑えつつ、ユーザインタフェースへの容易な操作に基づいて複数の機能を選択的に実行させることを可能とする。
【解決手段】電動作業機は、モータと、第1操作部と、第2操作部と、制御回路とを備える。制御回路は、第1操作部が駆動操作されていて且つ第2操作部が第1領域に移動されていることに基づいて、モータを第1の制御方式で回転させる。制御回路は、第1操作部が駆動操作されていない及び/または第2操作部が第2領域に移動されていることに基づいて、モータを停止させる。制御回路は、第1操作部が駆動操作されていて且つ第2操作部が第3領域に移動されていることに基づいて、モータを第2の制御方式で回転させる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
モータと、
手動により駆動操作されるように構成された第１操作部と、
手動により、第１領域、第２領域及び第３領域を含む移動範囲内を移動されるように構成された第２操作部と、
制御回路であって、
前記第１操作部が前記駆動操作されていて且つ前記第２操作部が前記第１領域に移動されていることに基づいて、前記モータを第１の制御方式で回転させ、
前記第１操作部が前記駆動操作されていない及び／または前記第２操作部が前記第２領域に移動されていることに基づいて、前記モータを停止させ、
前記第１操作部が前記駆動操作されていて且つ前記第２操作部が前記第３領域に移動されていることに基づいて、前記モータを、前記第１の制御方式とは異なる第２の制御方式で回転させる、
ように構成された制御回路と、
を備える電動作業機。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
請求項１に記載の電動作業機であって、
前記第２領域は、前記第２操作部が前記第１領域と前記第３領域との間を移動される際に前記第２領域を通過するように配置されている、
電動作業機。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載の電動作業機であって、
前記制御回路は、前記第２操作部が前記第１領域から前記第３領域へ直接または前記第２領域を介して移動された場合、前記モータを停止させるように構成されている、
電動作業機。
【請求項４】
請求項３に記載の電動作業機であって、
前記制御回路は、前記第２操作部が前記第１領域から前記第３領域へ移動されたことに応じて前記モータを停止させた後、前記第１操作部が特定操作された場合、前記モータを前記第２の制御方式で回転させるように構成されており、前記特定操作は、前記第１操作部への前記駆動操作を解除して再び前記第１操作部を前記駆動操作することを含む、
電動作業機。
【請求項５】
請求項１または請求項２に記載の電動作業機であって、
前記制御回路は、前記第２操作部が前記第３領域から前記第１領域へ直接または前記第２領域を介して移動された場合、前記モータを停止させるように構成されている、
電動作業機。
【請求項６】
請求項５に記載の電動作業機であって、
前記制御回路は、前記第２操作部が前記第３領域から前記第１領域へ移動されたことに応じて前記モータを停止させた後、前記第１操作部が特定操作された場合、前記モータを前記第１の制御方式で回転させるように構成されており、前記特定操作は、前記第１操作部への前記駆動操作を解除して再び前記第１操作部を前記駆動操作することを含む、
電動作業機。
【請求項７】
請求項１または請求項２に記載の電動作業機であって、
前記第１の制御方式は、
前記第１領域における前記第２操作部の位置に応じて目標回転速度を設定し、
設定されている前記目標回転速度で前記モータを回転させる、
ことを含む、
電動作業機。
【請求項８】
請求項２に記載の電動作業機であって、
前記第１の制御方式は、
前記第１領域において前記第２操作部が前記第２領域から離れるに従って大きくなるように目標回転速度を設定し、
設定されている前記目標回転速度で前記モータを回転させる、
ことを含む、
電動作業機。
【請求項９】
請求項１または請求項２に記載の電動作業機であって、
前記第２の制御方式は、
前記モータを回転させているときに前記モータが受ける負荷の大きさに応じて目標回転速度を設定し、
設定されている前記目標回転速度で前記モータを回転させる、
ことを含む、
電動作業機。
【請求項１０】
請求項９に記載の電動作業機であって、
前記第２の制御方式は、前記負荷の大きさが閾値未満の場合は前記目標回転速度を第１速度に設定し、前記負荷の大きさが前記閾値以上の場合は前記目標回転速度を第１速度よりも大きい第２速度に設定することを含む、
電動作業機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電動作業機におけるモータを制御する技術に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、トリガスイッチ及び操作入力部を備えた草刈機を開示している。トリガスイッチ及び操作入力部は、草刈機のユーザにより手動操作されるユーザインタフェースである。操作入力部は、主電源スイッチ、逆転スイッチなどを備える。ユーザは、操作入力部を操作することによって、モータの回転方向を切り替えたりモータの回転速度を切り替えたりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６３５７０８６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
草刈機が高機能化するほど、操作入力部の構成が複雑化したり、所望の機能を果たすために複雑な入力操作が要求される可能性がある。このような可能性は草刈機以外の各種の電動作業機においても生じ得る。
【０００５】
本開示の１つの局面は、ユーザインタフェースの構成の複雑化を抑えつつ、ユーザインタフェースへの容易な操作に基づいて複数の機能を選択的に実行させることが可能な電動作業機を提供するする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の１つの局面は、モータと、第１操作部と、第２操作部と、制御回路とを備える電動作業機を提供する。
第１操作部は、手動により駆動操作される。第２操作部は、手動により、第１領域、第２領域及び第３領域を含む移動範囲内を移動される。制御回路は、第１操作部が駆動操作されていて且つ第２操作部が第１領域に移動されていることに基づいて、モータを第１の制御方式で回転させる。制御回路は、第１操作部が駆動操作されていない及び／または第２操作部が第２領域に移動されていることに基づいて、モータを停止させる。制御回路は、第１操作部が駆動操作されていて且つ第２操作部が第３領域に移動されていることに基づいて、モータを第２の制御方式で回転させる。第２の制御方式は第１の制御方式とは異なる。
【０００７】
このように構成された電動作業機では、ユーザインタフェースとして第１，第２操作部を備える。そして、モータを第１の制御方式で回転させるか、モータを第２の制御方式で回転させるか、それともモータを停止させるかを、第２操作部の位置を手動で変化させることによって切り替えることができる。そのため、ユーザインタフェースの構成の複雑化を抑えつつ、ユーザインタフェースへの容易な操作に基づいて複数の機能を選択的に実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施形態の電動作業機の斜視図である。
右グリップ及び操作ユニットの斜視図である。
操作パネルの説明図である。
右グリップ及び操作ユニットの側面図である。
第１半割ハウジング及びレバーが省かれた状態の、右グリップ及び操作ユニットの側面図である。
レバー及、レバー支持部材及びスイッチボックスの斜視図である。
電動作業機の電気的構成を示す説明図である。
レバーの位置に応じた電動作業機の各種状態を示す説明図である。
主電源状態設定処理のフローチャートである。
モード切替検知処理のフローチャートである。
動作モード設定処理のフローチャートである。
モータ制御処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［１．実施形態の総括］
ある実施形態は、以下の特徴１～８のうちの少なくともいずれか１つを備えている電動作業機を提供してもよい。
・特徴１：モータ。
・特徴２：手動により駆動操作されるように構成された第１操作部。
・特徴３：手動により移動範囲内を移動されるように構成された第２操作部。
・特徴４：前記移動範囲は、第１領域、第２領域及び第３領域を含む。
・特徴５：制御回路。
・特徴６：前記制御回路は、前記第１操作部が前記駆動操作されていて且つ前記第２操作部が前記第１領域に移動されていることに基づいて、前記モータを第１の制御方式で回転させる。
・特徴７：前記制御回路は、前記第１操作部が前記駆動操作されていない及び／または前記第２操作部が前記第２領域に移動されていることに基づいて、前記モータを停止させる。
・特徴８：前記制御回路は、前記第１操作部が前記駆動操作されていて且つ前記第２操作部が前記第３領域に移動されていることに基づいて、前記モータを、前記第１の制御方式とは異なる第２の制御方式で回転させる。
【００１０】
少なくとも特徴１～８を備えている電動作業機は、ユーザインタフェースの構成の複雑化を抑えつつ、ユーザインタフェースへの容易な操作に基づいて複数の機能を選択的に実行させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許