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公開番号2025085226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198944
出願日2023-11-24
発明の名称煙感知器
出願人能美防災株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G08B 17/107 20060101AFI20250529BHJP(信号)
要約【課題】水分に起因して非火災報が生じてしまうことを抑制することができる煙感知器を得る。
【解決手段】火災監視環境に設置され、煙検出用発光素子から出射された第1の光の受光量から火災監視環境内で煙が発生したか否かを判定し、煙が発生したと判定した場合には煙検出信号を出力する制御部を備えた煙感知器であって、水分に吸収される波長を有する第2の光を出射する水分検出用発光素子をさらに備え、制御部は、水分検出用発光素子から出射された第2の光の受光量から、火災監視環境における水分含有量を推定する水分量推定機能を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
火災監視環境に設置され、煙検出用発光素子から出射された第1の光の受光量から前記火災監視環境内で煙が発生したか否かを判定し、煙が発生したと判定した場合には煙検出信号を出力する制御部を備えた煙感知器であって、
水分に吸収される波長を有する第2の光を出射する水分検出用発光素子をさらに備え、
前記制御部は、前記水分検出用発光素子から出射された前記第2の光の受光量から、前記火災監視環境における水分含有量を推定する水分量推定機能を備える
煙感知器。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記制御部は、推定した前記水分含有量と、前記火災監視環境に応じてあらかじめ設定した閾値または前記火災監視環境に応じて動的に設定した閾値との比較結果から、あるいは、前記第1の光の受光量と前記第2の光の受光量との比較結果から、前記火災監視環境内において湯気あるいは結露の少なくともいずれかが発生したと判断した場合には、前記煙検出信号の出力を実行しない
請求項1に記載の煙感知器。
【請求項3】
前記制御部は、前記煙検出用発光素子による前記第1の光を出射ことに伴う受光量から煙が発生したと判定した場合には、前記水分検出用発光素子による前記第2の光を出射することで前記水分量推定機能を実行し、前記水分量推定機能を実行した結果、前記火災監視環境内において前記湯気および前記結露のいずれも発生していないと判断した場合には、前記煙検出信号を出力する
請求項2に記載の煙感知器。
【請求項4】
前記制御部は、前記煙検出用発光素子による前記第1の光の発光タイミングと、前記水分検出用発光素子による前記第2の光の発光タイミングとを、重複しないように調整する
請求項1から3のいずれか1項に記載の煙感知器。
【請求項5】
前記制御部は、前記煙検出用発光素子による前記第1の光と、前記水分検出用発光素子による前記第2の光とを、共通の受光素子を介した受光量として取得する
請求項4に記載の煙感知器。
【請求項6】
前記水分検出用発光素子は、前記第2の光が感知器本体内で反射して受光素子に入射するように配置されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の煙感知器。
【請求項7】
水分に吸収される波長を有する前記第2の光の波長は、1400nm~1600nmの範囲に含まれる波長であり、
煙が発生したか否かを判定する前記第1の光の波長は、600nm~1050nmの範囲に含まれる波長である
請求項1から3のいずれか1項に記載の煙感知器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、火災監視環境内で発生した煙を光学的に感知する煙感知器に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、浴室に近い場所等、湯気の発生源に近い場所に煙感知器を設置すると、煙感知器の内部に侵入した湯気が検煙部に達し、非火災報が生じるおそれがあった。そこで、湯気に起因した誤報を抑制する構成を備えた煙感知器がある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
特許文献1、2に開示された煙感知器は、検煙部と煙導入部が上下に分かれた二段式遮光構造を有している。特許文献1に係る煙感知器は、導煙経路を上下方向に長くすることで、湯気や埃による誤感知を防ぎ、非火災報を低減している。
【0004】
また、特許文献2係る煙感知器は、下方から検煙部へ向かって突出する丘状部を煙導入部の中心に設け、煙導入部の内部に取り込まれた外気を一方向に回転させつつ上昇させて、検煙部の内部に設けた検煙室へ導入する構成を備えている。この結果、浴室等の湯気や、倉庫等の埃によって非火災報が発生することを防止しつつ、狭い空間でも場所を取らない、上下方向に短い薄型の煙感知器を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-67067号公報
特開2020-135780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2に開示された煙感知器では、いずれも、湯気が検煙部に導入されることを抑制するために、二段式遮光構造が採用されている。しかしながら、二段式遮光構造を備えていたとしても、湯気が大量に発生する設置環境などにおいて、湯気が検煙部まで到達してしまった場合には、非火災報が生じるおそれがある。
【0007】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、水分に起因して非火災報が生じてしまうことを抑制することができる煙感知器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る煙感知器は、火災監視環境に設置され、煙検出用発光素子から出射された第1の光の受光量から火災監視環境内で煙が発生したか否かを判定し、煙が発生したと判定した場合には煙検出信号を出力する制御部を備えた煙感知器であって、水分に吸収される波長を有する第2の光を出射する水分検出用発光素子をさらに備え、制御部は、水分検出用発光素子から出射された第2の光の受光量から、火災監視環境における水分含有量を推定する水分量推定機能を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、水分に起因して非火災報が生じてしまうことを抑制することができる煙感知器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施の形態1に係る煙感知器の機能ブロック図である。
本開示の実施の形態1に係る受光素子103による受光量を、通常時、煙発生時、水分発生時のそれぞれについて示した説明図である。
本開示の実施の形態1に係る煙感知器で使用される各素子の第1の配置例を示した説明図である。
本開示の実施の形態1に係る煙感知器で使用される各素子の第2の配置例を示した説明図である。
本開示の実施の形態1に係る煙感知器で使用される各素子の第3の配置例を示した説明図である。
本開示の実施の形態1に係る煙感知器において、結露が発生した際の作用に関する説明図である。
本開示の実施の形態1に係る煙検出用発光素子および水分検出用発光素子の発光タイミングに関する説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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