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公開番号2025086084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199897
出願日2023-11-27
発明の名称電動車両の車体下部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250530BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】フロアパネルに段差が設けられる電動車両において、上下方向の荷重に対して、フロアパネルの剛性を確保する。
【解決手段】電動車両のリアフロアパネル10は、平面部12の後端から後方に向かうに従い上方に傾斜して延びる傾斜部16を有し、リアフロアパネル10の上面側で傾斜部16の前部には、フロアクロスメンバ20が配置され、リアフロアパネル10の下面側で傾斜部16の前部には、フロア下リンフォースメント30が配置される。フロア下リンフォースメント30の前端は、傾斜部16の前端よりも前方に配置され、フロア下リンフォースメント30の後端は、傾斜部16に配置され、フロア下リンフォースメント30及びフロアクロスメンバ20は、リアフロアパネル10を挟んで接合されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
フロアパネルの下面側にバッテリパックが配置され、前記フロアパネルには、前部よりも後部が上方に位置するように段差が設けられている、電動車両の車体下部構造であって、
前記フロアパネルは、平面部と、該平面部の後端から車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜して延びる傾斜部と、を有し、
前記フロアパネルの上面側で前記傾斜部の前部には、車幅方向に延びるクロスメンバが配置され、
前記フロアパネルの下面側で前記傾斜部の前部には、フロア下リンフォースメントが配置され、
前記フロア下リンフォースメントの前端は、前記傾斜部の前端よりも車両前方側に配置され、前記フロア下リンフォースメントの後端は、前記傾斜部に配置されており、
前記フロア下リンフォースメント及び前記クロスメンバは、前記フロアパネルを挟んだ状態で前記フロアパネルに接合されていることを特徴とする、電動車両の車体下部構造。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記クロスメンバは、前記クロスメンバの車幅方向中間部の前端から車両前方に延びる延長部を有し、
前記フロア下リンフォースメントは、車幅方向に延び、
前記延長部の少なくとも一部と、前記フロア下リンフォースメントの少なくとも一部は、車両上下方向で重なるように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の電動車両の車体下部構造。
【請求項3】
前記フロア下リンフォースメントの前端は、前記クロスメンバの前記延長部の前端よりも、車両前方側に配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電動車両の車体下部構造。
【請求項4】
前記フロアパネルの車幅方向中間部には、車両上方に膨出し車両前後方向に延びるトンネル部が設けられ、
前記トンネル部は、前記フロアパネルの主面よりも上方に位置する頂上部と、前記主面から前記頂上部に向かって延びる側壁部と、を有し、
前記側壁部は、前記延長部によって上方側から覆われ、前記フロア下リンフォースメントによって下方側から覆われており、前記延長部と前記フロア下リンフォースメントによって挟み込まれていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電動車両の車体下部構造。
【請求項5】
前記クロスメンバには、車両用シートの前部を支持するシートブラケットが取り付けられ、
車両前後方向で、前記シートブラケットは、前記延長部に対して並んで配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電動車両の車体下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の車体下部構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関を有する車両では、通常、車両のフロア部の下方側に燃料タンクが配置されている。例えば、燃料タンクを配置するスペースを確保するために、特許文献1に開示されているように、車両上下方向におけるフロア部の位置について、フロア部の前部に対して後部を上方側に配置させるような構造が知られている。フロア部の後部には、後部シートが設置されている。
【0003】
このようにフロア部の前部と後部との間に段差部が設けられることで、フロア部の後部に位置するフロアパネルの下方側に、燃料タンク等を配置するスペースを確保することができる。また、フロア部には、段差部を構成する車幅方向に延びる壁部が形成されることにより、フロア部の剛性を確保することが可能となる。
【0004】
一方、電動車両は、電動モータに電力を供給するバッテリパックを有している。上記例のように、フロア部に段差部を有する構造であっても、バッテリパックは、フロアパネルの下方側に配置されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-138631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように電動車両は、バッテリパックがフロアパネルの下方側に配置されるため、フロアパネルの下方側にバッテリパックを設置するスペースを確保する必要がある。また、電動車両に、上記例のように段差部が設けられるフロアパネルを有する構造を適用する場合には、バッテリパックを、フロア部の前部に位置するフロアパネルの下方側に配置する必要がある。
【0007】
この場合、フロア部の前部の位置は、上記例の構造に対して、上方に配置されることになる。このため、フロア部の前部と後部との車両上下方向における位置の差が、上記例の構造に対して小さくなる。これは、フロア部の剛性を確保する上で、改善の余地がある。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、フロアパネルに段差が設けられる電動車両において、上下方向の荷重に対して、フロアパネルの剛性を確保することが可能な電動車両の車体下部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る電動車両の車体下部構造は、フロアパネルの下面側にバッテリパックが配置され、前記フロアパネルには、前部よりも後部が上方に位置するように段差が設けられている。当該電動車両の車体下部構造において、前記フロアパネルは、平面部と、該平面部の後端から車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜して延びる傾斜部と、を有し、前記フロアパネルの上面側で前記傾斜部の前部には、車幅方向に延びるクロスメンバが配置され、前記フロアパネルの下面側で前記傾斜部の前部には、フロア下リンフォースメントが配置され、前記フロア下リンフォースメントの前端は、前記傾斜部の前端よりも車両前方側に配置され、前記フロア下リンフォースメントの後端は、前記傾斜部に配置されており、前記フロア下リンフォースメント及び前記クロスメンバは、前記フロアパネルを挟んだ状態で前記フロアパネルに接合されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、フロアパネルに段差が設けられる電動車両において、上下方向の荷重に対して、フロアパネルの剛性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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