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公開番号2025117163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011881
出願日2024-01-30
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類B60R 11/02 20060101AFI20250804BHJP(車両一般)
要約【課題】警告や通知の種類に応じた音の出力検査を容易に実行できるようにした電子制御装置を提供する。
【解決手段】音出力部30は、SoC20とスピーカ31との間を接続する。音入力部40は、SoC20とマイク41との間を接続する。SoC20は、運転者への警告段階又は車種に基づいて定められた音パターンを非可聴領域に変換した状態で音出力部30を通じてスピーカ31から音出力し、音入力部40を通じてマイク41からの受信の動作確認を実施する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
制御部(20)と、
前記制御部とスピーカとの間を接続する音出力部(30)と、
前記制御部とマイクとの間を接続する音入力部(40)と、を備え、
前記制御部は、運転者への警告段階又は車種に基づいて定められた音パターンを非可聴領域に変換した状態で前記音出力部を通じて前記スピーカから音出力し、前記音入力部を通じて前記マイクからの受信の動作確認を実施する電子制御装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記制御部は、動作確認を実施する際の音パターンとして、運転者への各警告段階又は車種に基づいて予め定められた音量及び周波数特性の音パターン、又は、この音パターンを複合した音パターンを適用する請求項1記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、動作確認を実施する際に前記音パターンを一つずつ順番に出力する請求項1記載の電子制御装置。
【請求項4】
全車種共通で使用可能な音量及び周波数特性の音パターンを複合、又は、全車種の音パターンを個別に記憶する記憶部(20a)を備え、
前記制御部は、動作確認を実施する際の音パターンとして前記車種に応じた音パターンを出力する請求項1記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、運転者や車両の状況に応じて運転中でも検査実施可能なタイミングを判定し、当該判定されたタイミングにおいて前記音パターンを用いて動作確認を実施する請求項1記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両内には多くのECUが搭載されており、当該ECUが連携して車内の各種制御を実行している。ECUは、Electronic Control Unit の略であり電子制御装置を意味する。近年では各種機能を統合した統合ECUを用いることが検討されている。他方、車両にはADAS機能が設けられる。ADASとは、Advanced Driving Assistant System の略であり先進運転支援システムを示す。ADAS機能の自動運転の最中には、何らかの故障や一時的な自動運転の停止状態を生じると、システムから運転者へ運転権限を確実に委譲する必要がある。このとき、視覚又は音による警告、案内を行い、運転者へ手動運転を実行する旨を伝える。とりわけ、通知方法として拡散性の高い性質を備える音による警告は重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-2381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
乗員への通知音、警告音は、軽微な警告から重篤な警告にかけて様々な警告の種類があり、また、車種によっても様々異なる。例えば、背景技術欄に例示したように、乗員に警告音が確実に伝わらないと適切な運転権限の委譲がなされない可能性が生じる。このため、通知音や警告音を発する前に警告や通知の種類に応じた音の出力検査を実行するとよい。とはいえ、検査用の音パターンを何度も吹鳴すると、乗員が混乱をきたし、また乗員が煩わしさを感じる虞がある。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、警告や通知の種類に応じた音の出力検査を容易に実行できるようにした電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、制御部と、音出力部と、音入力部とを備える。音出力部は、制御部とスピーカとの間を接続する。音入力部は、制御部とマイクとの間を接続する。制御部は、運転者への警告段階又は車種に基づいて定められた音パターンを非可聴領域に変換した状態で音出力部を通じてスピーカから音出力し、音入力部を通じてマイクからの受信の動作確認を実施する。制御部は、運転者への警告段階又は車種に基づいて定められた音パターンを非可聴領域に変換した状態で音出力部、音入力部を通じて音の検査を実施している。このため、警告や通知の種類に応じた音の出力検査を容易に実行できる。音パターンを非可聴領域に変換した状態で検査しているため、乗員が煩わしさを感じることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一実施形態における電子制御装置の電気的構成図
処理動作を概略的に説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、電子制御装置の一実施形態を説明する。図1は電子制御装置10の構成を示すブロック図である。電子制御装置10は統合ECUを構成するものでHMI機能とADAS機能とを統合した電子制御装置10である。HMIはHuman Machine Interface の略であり、操作入力又は画像出力や音の入出力を実行する機能を示す。ADASは、Advanced Driving Assistant System の略であり先進運転支援システムの機能を示し、警告や運転の制御による運転支援機能を示す。運転支援機能としては、例えば、自動ブレーキ、レーンキープアシスト、車線逸脱警告、自動運転などの各種の運転支援機能を挙げることができる。
【0009】
電子制御装置10には、SoC20、音出力部30、音入力部40が搭載されている。SoCはSystem On Chipの略である。SoC20はマイクロプロセッサやメモリ20aなどを統合して構成されている。メモリ20aは、不揮発性/揮発性のメモリであり非遷移的実体的記録媒体として構成されている。メモリ20aにはSoC20が実行するプログラムが記憶されており、SoC20がプログラムを実行することで各種の機能を実現する。またメモリ20aには、検査用の音パターンが不揮発的に記憶されている。ここでいう音パターンは、電子制御装置10を用いる全車種共通に使用可能な音量及び周波数特性を有する通知音や警告音の音パターン、又は、この音パターンを複合した音パターンである。メモリ20aにはこれらの音パターンがデジタルデータとして記憶されている。
【0010】
音出力部30は、SoC20と車両内に設置されたスピーカ31との間を接続するインタフェース回路である。音出力部30は、スピーカ31の駆動制御回路を含んでいる。音入力部40は、SoC20と車両内に設置されたマイク41との間を接続するインタフェース回路である。音入力部40はマイク41の信号入力回路及び判断回路を含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)

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