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公開番号2025097648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213964
出願日2023-12-19
発明の名称画像処理装置、画像処理方法、プログラム
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類H04N 1/393 20060101AFI20250624BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像データに対する前処理の処理時間を低減すること。
【解決手段】本発明は、画像データの複数の変倍参照領域ごとに変倍処理を行う画像処理装置であって、画像データを2値化する2値画像生成部15と、前記2値画像生成部が2値化した前記画像データのブロックごとに平坦又は非平坦の情報を作成し、前記平坦又は非平坦の情報に基づいて余白部を除去する余白処理部16と、前記変倍参照領域に対応する1つ以上の前記ブロックの前記平坦又は非平坦の情報に応じて前記変倍参照領域ごとに変倍方法を決定し、決定した前記変倍方法で前記画像データの変倍画像を生成する変倍画像生成部18と、を有することを特徴とする画像処理装置20を提供する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
画像データの複数の変倍参照領域ごとに変倍処理を行う画像処理装置であって、
前記画像データを2値化する2値画像生成部と、
前記2値画像生成部が2値化した前記画像データのブロックごとに平坦又は非平坦の情報を作成し、前記平坦又は非平坦の情報に基づいて余白部を除去する余白処理部と、
前記変倍参照領域に対応する1つ以上の前記ブロックの前記平坦又は非平坦の情報に応じて前記変倍参照領域ごとに変倍方法を決定し、決定した前記変倍方法で前記画像データの変倍画像を生成する変倍画像生成部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記余白処理部は、2値化した前記画像データのブロックごとにヒストグラムを作成して、前記ヒストグラムに基づいて前記ブロックごとに前記平坦又は非平坦の情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記変倍参照領域に対応する前記ブロックが平坦だった場合、前記変倍画像生成部は、前記変倍参照領域に対応する前記ブロックのヒストグラムの値に基づいて変倍後の画素値を算出し、
前記変倍参照領域に対応する前記ブロックが非平坦だった場合、前記変倍画像生成部は、前記変倍参照領域に含まれる画素値の平均より変倍後の画素値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記変倍参照領域に対応する全ての前記ブロックに、白で平坦な前記ブロックと黒で平坦な前記ブロックが混在する場合、
前記変倍画像生成部は、前記変倍参照領域に対応する全ての前記ブロックの数に対し、白の前記ブロックの数又は黒の前記ブロックの数の割合に基づいて変倍後の画素値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記変倍画像生成部は、前記変倍参照領域と一部でも重なる前記ブロックを、前記変倍参照領域に対応する前記ブロックと判断する請求項1~4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記変倍画像生成部は、前記変倍参照領域に全体が含まれる前記ブロックを、前記変倍参照領域に対応する前記ブロックと判断する請求項1~4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記変倍参照領域のサイズは前記ブロックのサイズよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記変倍参照領域のサイズは前記ブロックのサイズよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像データの複数の変倍参照領域ごとに画像処理装置が変倍処理を行う画像処理方法であって、
2値画像生成部が、画像データを2値化する処理と、
余白処理部が、前記2値画像生成部が2値化した前記画像データのブロックごとに平坦又は非平坦の情報を作成し、前記平坦又は非平坦の情報に基づいて余白部を除去する処理と、
変倍画像生成部が、前記変倍参照領域に対応する1つ以上の前記ブロックの前記平坦又は非平坦の情報に応じて前記変倍参照領域ごとに変倍方法を決定し、決定した前記変倍方法で前記画像データの変倍画像を生成する処理と、
を行う画像処理方法。
【請求項10】
画像データの複数の変倍参照領域ごとに変倍処理を行う画像処理装置を、
画像データを2値化する2値画像生成部と、
前記2値画像生成部が2値化した前記画像データのブロックごとに平坦又は非平坦の情報を作成し、前記平坦又は非平坦の情報に基づいて余白部を除去する余白処理部と、
前記変倍参照領域に対応する1つ以上の前記ブロックの前記平坦又は非平坦の情報に応じて前記変倍参照領域ごとに変倍方法を決定し、決定した前記変倍方法で前記画像データの変倍画像を生成する変倍画像生成部、
として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
画像処理の分野では様々なタスクにAI(Artificial Intelligence)が利用されている。AIで何らかの推論を行う機能をモデルというが、モデルに入力される画像は、好ましい結果を効率的に得られるように画像や推論に適した前処理が実施される。例えば、前処理の1つに画像を縮小変倍(リサイズ)する処理がある。
【0003】
画像の縮小変倍後も、2値画像の画像要素の形状を維持する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、2値画像に変倍を適用し、多値画像として出力して、縮小後の画像に適した条件で再度2値化し2値画像を生成する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、画像データに対する前処理の処理時間が画像サイズに応じて大きくなるという問題がある。例えば、従来技術は、縮小後に画像データを再度2値化する。また、従来技術は、変倍の処理時間を短縮するような構成も採用していないため、前処理の処理時間は変倍前の画像サイズ(画素数)に依存する。このような前処理の処理時間の増大は、推論を含む全体の処理時間のボトルネックになってしまう。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑み、画像データに対する前処理の処理時間を低減する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑み、本発明は、画像データの複数の変倍参照領域ごとに変倍処理を行う画像処理装置であって、画像データを2値化する2値画像生成部と、前記2値画像生成部が2値化した前記画像データのブロックごとに平坦又は非平坦の情報を作成し、前記平坦又は非平坦の情報に基づいて余白部を決定する余白処理部と、前記変倍参照領域に対応する1つ以上の前記ブロックの前記平坦又は非平坦の情報に応じて前記変倍参照領域ごとに変倍方法を決定し、決定した前記変倍方法で前記画像データの変倍画像を生成する変倍画像生成部と、を有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、画像データに対する前処理の処理時間を低減する技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像の前処理とモデルによる推論を説明する図である。
画像の縮小変倍による情報の欠落の一例を説明する図である。
面積平均法を説明する図である。
3×3の変倍参照領域に設定した画像データを示す図である。
本実施形態における縮小変倍方法の概略を模式的に説明する図である。
前処理を行う装置又はシステムの一例の構成図である。
画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータの一例のハードウェア構成図である。
画像処理装置の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。
前処理部の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。
画像データがヒストグラム算出ブロックに分割された分割例を示す図である。
任意のヒストグラム算出ブロックで算出されたヒストグラムの一例を示す図である。
2値画像に対し設定された変倍参照領域とヒストグラム算出ブロックの一例を示す図である。
図13(a)の場合の、ヒストグラム算出ブロックごとの「白」「黒」「白黒」の分類結果を示す図の一例である。
図13(b)の場合の、ヒストグラム算出ブロックごとの「白」「黒」「白黒」の分類結果を示す図の一例である。
変倍参照領域の画素値の決定方法を説明する図である。
画像処理装置が前処理として2値画像に縮小変倍処理を行うフローチャート図の一例である。
余白処理部による余白の除去について説明する図である。
2値画像、及び、余白処理部が余白を除去した2値画像を示す図の一例である。
図19(b)の2値画像のヒストグラム算出ブロックに符号を振った図の一例である。
変倍参照領域とヒストグラム算出ブロック、及び、変倍参照領域ごとの変倍方法を示す図の一例である。
図14の変倍参照領域R4を拡大して示す図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の一例として、画像処理装置及び画像処理装置が行う画像処理方法について図面を参照しながら説明する。
【0010】
<用語について>
2値化とは、多階調の画像を白と黒の2色(0,1)に変換する処理をいう。2色であれば、0,1は白と黒でなく別の色に割り当てられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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