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公開番号
2025098844
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023215242
出願日
2023-12-20
発明の名称
印刷フィルムの製造方法及びその製造装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250625BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】 改質されたフィルムの表面にインクジェット方式にてインクを良好に付着させることができる印刷フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】 表面改質処理を行ったフィルム1に、インクジェット方式で紫外線硬化型インクを印刷して印刷フィルムを製造する方法において、ステージ部2と、横方向に移動可能な改質処理部3と、横方向に移動可能なインクジェットヘッド部4と、紫外線照射部5と、を有する装置Aを用い、前記ステージ部2上にフィルム1を固定する工程、前記改質処理部3を前記フィルム1の横方向に移動させて、前記フィルム1の表面のうち、横方向に沿った帯状領域に表面改質処理を行う改質工程、前記インクジェットヘッド部4を前記フィルム1の横方向に移動させて、前記改質済みの帯状領域B-1に横方向に沿って複数の表示Cを印刷する印刷工程、前記紫外線照射部5から前記帯状領域B-1に紫外線を照射する硬化工程、を有する。
【選択図】 図11
特許請求の範囲
【請求項1】
表面改質処理を行ったフィルムに、インクジェット方式で紫外線硬化型インクを印刷して印刷フィルムを製造する方法において、
ステージ部と、横方向に移動可能な改質処理部と、横方向に移動可能なインクジェットヘッド部と、紫外線照射部と、を有する装置を用い、
前記ステージ部上にフィルムを固定する工程、
前記改質処理部を前記フィルムの横方向に移動させて、前記フィルムの表面のうち、横方向に沿った帯状領域に表面改質処理を行う改質工程、
前記インクジェットヘッド部を前記フィルムの横方向に移動させて、前記改質済みの帯状領域に横方向に沿って複数の表示を印刷する印刷工程、
前記紫外線照射部から前記帯状領域に紫外線を照射する硬化工程、を有する、印刷フィルムの製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記改質工程が、
前記改質処理部を前記フィルムの横方向に移動させて、横方向に沿った帯状領域に表面改質処理を行う工程、
前記改質済みの帯状領域を基準にしてそれよりも縦方向にずれた位置で、前記改質処理部を前記フィルムの横方向に移動させて、横方向に沿った帯状領域に表面改質処理を行い、これを順に繰り返す工程、を有し、
前記改質済みの帯状領域を前記フィルムに複数形成した後に、前記印刷工程を行う、請求項1に記載の印刷フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記改質工程が、
前記改質処理部を前記フィルムの横方向第1端部から第2端部に移動させた後、前記フィルムの横方向第2端部から横方向第1端部に移動させることを含み、
前記改質処理部を前記フィルムの横方向第2端部に移動させた際に、前記改質処理部による表面改質処理を一時的に停止する、請求項1に記載の印刷フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記印刷工程が、
前記インクジェットヘッド部を前記フィルムの横方向に移動させて、改質済みの1つの帯状領域に複数の表示を印刷する工程、
前記表示が印刷された帯状領域を基準にしてそれよりも縦方向にずれた位置で、前記インクジェットヘッド部を前記フィルムの横方向に移動させて、次の改質済みの帯状領域に複数の表示を印刷し、これを順に繰り返す工程、を有する、請求項2に記載の印刷フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記硬化工程が、前記印刷工程によって全ての改質済みの帯状領域に表示を印刷した後に行われ、
前記硬化工程が、
前記印刷済みの帯状領域のうち、印刷済みの1つの帯状領域の全体に紫外線を照射する工程、
前記紫外線照射済みの帯状領域を基準にしてそれよりも縦方向にずれた位置で、印刷済みの1つの帯状領域の全体に紫外線を照射し、これを順に繰り返す工程、を有する、請求項4に記載の印刷フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記表面改質処理が、コロナ放電処理を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷フィルムの製造方法。
【請求項7】
フィルムに表面改質処理を行い、前記フィルムにインクジェット方式で紫外線硬化型インクを印刷する製造装置において、
前記フィルムを固定するためのステージ部であって横方向に並んで配置された複数のステージ部と、
横方向に移動可能な改質処理部と、
横方向に移動可能なインクジェットヘッド部と、
紫外線照射部と、を有し、
前記複数のステージ部が、互いに独立して縦方向に移動可能に構成されており、
前記改質処理部及びインクジェットヘッド部が、前記複数のステージ部を横断するように横方向に移動可能に構成されている、印刷フィルムの製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット方式でフィルムに所望の表示を印刷して印刷フィルムを製造する方法及び装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
フィルムに所望の表示を印刷する方法は、グラビア印刷などの有版印刷方式と、インクジェット印刷などの無版印刷方式と、に大別できる。無版印刷方式は、版を使用しないので、オンデマンドな印刷フィルムを作製できる点で優れている。無版印刷方式の中でもインクジェット方式は、設備が比較的安価である上、綺麗な表示を素早く印刷できる。
しかしながら、フィルムの材質によっては、フィルム表面のインクに対する濡れ性が悪いため、フィルムに表面改質処理を施すことが行われる。
例えば、特許文献1の[0051]には、印字ヘッド10aを有するヘッド部10の前後に紫外線照射装置16,16が設けられたヘッドキャリッジ6を移動させ、印字前のメディアに前方の紫外線照射装置16により紫外線を照射し、前記紫外線照射直後に、前記メディアに印字ヘッド10aからインクを吐出して印字を行った後、後方の紫外線照射装置16により紫外線を照射してインクを固定化する描写装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-110844号公報
【発明の概要】
【0004】
上記描写装置は、印字ヘッド及び紫外線照射装置を同時に移動させ、メディアの表面改質、印字、インク硬化を一連に行っている。
しかしながら、上記描写装置は、印字ヘッドと紫外線照射装置がヘッドキャリッジに一体的に設けられているため、紫外線照射時間が不十分になり、良好な改質処理を行えないおそれがある上、インクに対する紫外線照射時間が短く、インクが良好に硬化しない場合がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、フィルムの表面を改質し、改質されたフィルムの表面にインクジェット方式にてインクを良好に付着させ且つ良好に硬化させることができる印刷フィルムの製造方法及びその製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1形態に係る印刷フィルムの製造方法は、表面改質処理を行ったフィルムに、インクジェット方式で紫外線硬化型インクを印刷して印刷フィルムを製造する方法において、ステージ部と、横方向に移動可能な改質処理部と、横方向に移動可能なインクジェットヘッド部と、紫外線照射部と、を有する装置を用い、前記ステージ部上にフィルムを固定する工程、前記改質処理部を前記フィルムの横方向に移動させて、前記フィルムの表面のうち、横方向に沿った帯状領域に表面改質処理を行う改質工程、前記インクジェットヘッド部を前記フィルムの横方向に移動させて、前記改質済みの帯状領域に横方向に沿って複数の表示を印刷する印刷工程、前記紫外線照射部から前記帯状領域に紫外線を照射する硬化工程、を有する。
【0007】
第2形態に係る印刷フィルムの製造方法は、上記第1形態の製造方法において、前記改質工程が、前記改質処理部を前記フィルムの横方向に移動させて、横方向に沿った帯状領域に表面改質処理を行う工程、前記改質済みの帯状領域を基準にしてそれよりも縦方向にずれた位置で、前記改質処理部を前記フィルムの横方向に移動させて、横方向に沿った帯状領域に表面改質処理を行い、これを順に繰り返す工程、を有し、前記改質済みの帯状領域を前記フィルムに複数形成した後に、前記印刷工程を行う。
第3形態に係る印刷フィルムの製造方法は、上記第1又は第2形態のいずれかの製造方法において、前記改質工程が、前記改質処理部を前記フィルムの横方向第1端部から第2端部に移動させた後、前記フィルムの横方向第2端部から横方向第1端部に移動させることを含み、前記改質処理部を前記フィルムの横方向第2端部に移動させた際に、前記改質処理部による表面改質処理を一時的に停止する。
【0008】
第4形態に係る印刷フィルムの製造方法は、上記第1乃至第3形態のいずれかの製造方法において、前記印刷工程が、前記インクジェットヘッド部を前記フィルムの横方向に移動させて、改質済みの1つの帯状領域に複数の表示を印刷する工程、前記表示が印刷された帯状領域を基準にしてそれよりも縦方向にずれた位置で、前記インクジェットヘッド部を前記フィルムの横方向に移動させて、次の改質済みの帯状領域に複数の表示を印刷し、これを順に繰り返す工程、を有する。
第5形態に係る印刷フィルムの製造方法は、上記第1乃至第4形態のいずれかの製造方法において、前記硬化工程が、前記印刷工程によって全ての改質済みの帯状領域に表示を印刷した後に行われ、前記硬化工程が、前記印刷済みの帯状領域のうち、印刷済みの1つの帯状領域の全体に紫外線を照射する工程、前記紫外線照射済みの帯状領域を基準にしてそれよりも縦方向にずれた位置で、印刷済みの1つの帯状領域の全体に紫外線を照射し、これを順に繰り返す工程、を有する。
第6形態に係る印刷フィルムの製造方法は、上記第1乃至第5形態のいずれかの製造方法において、前記表面改質処理が、コロナ放電処理を含む。
【0009】
別の局面では、印刷フィルムの製造装置が提供される。
印刷フィルムの製造装置は、フィルムに表面改質処理を行い、前記フィルムにインクジェット方式で紫外線硬化型インクを印刷する製造装置において、前記フィルムを固定するためのステージ部であって横方向に並んで配置された複数のステージ部と、横方向に移動可能な改質処理部と、横方向に移動可能なインクジェットヘッド部と、紫外線照射部と、を有し、前記複数のステージ部が、互いに独立して縦方向に移動可能に構成されており、前記改質処理部及びインクジェットヘッド部が、前記複数のステージ部を横断するように横方向に移動可能に構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の製造方法及び製造装置によれば、フィルムの表面のうち帯状領域に対して表面改質処理を行った後、その改質済みの帯状領域にインクジェット方式にて紫外線硬化型インクを付着させて表示を印刷する。このように改質済みの帯状領域をフィルムに形成することにより、当該改質済みの帯状領域が安定し、インクを良好に付着させ且つ良好に硬化させることができ、綺麗な表示をフィルムに印刷できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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