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公開番号
2025099003
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2025041653,2021080905
出願日
2025-03-14,2021-05-12
発明の名称
光学シート、バックライトユニット、液晶表示装置及び情報機器
出願人
恵和株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
G02B
5/02 20060101AFI20250625BHJP(光学)
要約
【課題】表示画面でのぎらつきの発生を抑制できる光学シートを提供する。
【解決手段】光学シート5は、少なくとも第1面に凹凸形状を有する光学シートである。前記第1面のJIS C 1006:2019に準拠して測定されるぎらつきコントラストが4%以下である。前記第1面のJIS B 0601:2001に準拠(但し評価長さは290μmに設定)して測定される算術平均粗さRaが0.6μm以下である。前記第1面のJIS B 0601:2001に準拠(但し評価長さは290μmに設定)して測定されるピークカウントRPcが16以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも第1面に凹凸形状を有する光学シートであって、
前記第1面のJIS C 1006:2019に準拠して測定されるぎらつきコントラストが4%以下であり、
前記第1面のJIS B 0601:2001に準拠(但し評価長さは290μmに設定)して測定される算術平均粗さRaが0.6μm以下であり、
前記第1面のJIS B 0601:2001に準拠(但し評価長さは290μmに設定)して測定されるピークカウントRPcが16以上であり、
前記光学シートは、基材層と、前記基材層上に形成され且つ前記第1面を有する光拡散層とを備え、
前記光拡散層となる樹脂マトリックス中に樹脂ビーズを分散することによって、前記凹凸形状が形成され、
前記樹脂ビーズは、平均粒径5μm以上の第1ビーズと、平均粒径2μm以下の第2ビーズとを含み、
前記光拡散層における前記第2ビーズの含有質量は、前記第1ビーズの含有質量以上である、
光学シート。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
ヘーズ値が40%以上70%以下である、
請求項1に記載の光学シート。
【請求項3】
前記算術平均粗さRaが0.5μm以下であり、
前記ピークカウントRPcが18以上である、
請求項1又は2に記載の光学シート。
【請求項4】
前記第1面のJIS B 0601:1994に準拠(但し評価長さは290μmに設定)して測定される凹凸の平均間隔Smが20μm以下である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の光学シート。
【請求項5】
前記樹脂マトリックスと前記樹脂ビーズとの屈折率差は、0.05以下である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の光学シート。
【請求項6】
液晶表示装置のバックライトユニットにおけるプリズムシートの表面側に配設される、
請求項1~5のいずれか1項に記載の光学シート。
【請求項7】
光源と、
前記光源からの光が導入されるプリズムシートと、
前記プリズムシートの出光面側に形成される光学シートとを備え、
前記光学シートは、請求項1~6のいずれか1項に記載の光学シートである、
液晶表示装置のバックライトユニット。
【請求項8】
請求項7に記載のバックライトユニットと、
液晶表示パネルとを備える、
液晶表示装置。
【請求項9】
請求項8に記載の液晶表示装置を備える、
情報機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学シート、バックライトユニット、液晶表示装置及び情報機器に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末などの各種情報機器の表示装置として、液晶表示装置(以下、LCD(液晶ディスプレイ)ということもある。)が広く利用されている。LCDのバックライトユニット(以下、BLUということもある)としては、光源が液晶パネルの背面に配置される直下型方式、又は、光源が液晶パネルの側面の近傍に配置されるエッジライト方式が主流となっている。
【0003】
図12に示す従来のエッジライト型BLU101は、光源102と、光源102に端部が沿うように配置される方形板状の導光板103と、導光板103の表面側に重ねて配設される複数枚の光学シート104と、導光板103の裏面側に配設される反射シート105とを備える。導光板103は、一般的には合成樹脂製で、ポリカーボネート、アクリル樹脂等が導光板103の主成分として用いられる。光源102としては、LED(発光ダイオード)や冷陰極管等が使用されるが、小型化及び省エネルギー化等の観点から現在ではLEDが広く用いられる。光学シート104としては、(1)導光板103の表面側に重畳され、主に光拡散機能を有する下用光拡散シート106、(2)下用光拡散シート106の表面側に重畳され、法線方向側への屈折機能を有するプリズムシート107、(3)プリズムシート107の表面側に重畳され、光線をわずかに拡散することでプリズムシート107のプリズム部の形状等に起因する輝度ムラを抑制する上用光拡散シート108が用いられる(特許文献1参照)。上用光拡散シート108としては、一般に、基材層と、基材層の表面側に積層され且つ樹脂マトリックス及び樹脂ビーズを有する光拡散層とを備えるものが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-77448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
LCDの表示画面において、BLUに用いられる光学シートと液晶パネルとの干渉によって、ぎらつきと呼ばれる(「ササムラ」、「グレア」、「スパークル」、「細かい輝度ムラ」などとも呼ばれる)表示品位を悪くする現象が発生することが知られている。ぎらつきは、BLUの最上面を構成する上用光拡散シートの表面凹凸と、液晶パネルのセル(画素)の配列とが干渉することによって、発生していると考えられている。また、近年の液晶パネルの高精細化の進展に伴いセルの配列ピッチが小さくなることによって、ぎらつきがより発生しやすくなっている。同様の問題は、LCDの表示画面に限定されず、他の各種表示装置でも指摘されている。
【0006】
そこで、本開示は、表示画面でのぎらつきの発生を抑制できる光学シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するために、本願発明者らが鋭意検討したところ、LCDにおいては上用光拡散シートの光拡散層に含有させる拡散剤の粒子径を7μm程度よりも小さくすると共に当該粒子径をなるべく均一にすることによって、従来品と比較してぎらつきを低減できることが分かった。また、拡散剤(樹脂ビーズ)の粒子径を小さくした場合であっても、ビーズが凝集した領域と、ビーズがあまり存在しない疎な領域とが生じている状態(海島と呼ばれる状態)では、上用光拡散シートの表面の凹凸(表面粗さ等)が大きくなり、ぎらつきが十分に低減されないことが分かった。
【0008】
そこで、本願発明者は、例えば2μm程度以下というさらに細かい樹脂ビーズを敷き詰めることにより、ビーズの凝集(海島)の無い光学シート、つまり、ビーズが均一に配置された光学シートを準備し、当該光学シートをLCD(BLU)の上用光拡散シートに適用したところ、ぎらつきを安定的に低減することができた。具体的には、JIS C 1006:2019に準拠して測定されるぎらつきコントラストを4%程度以下まで抑制することができた。さらに、安定的にぎらつき低減効果が得られる凹凸形状を持つ光学シートは、樹脂マトリックス中に樹脂ビーズを分散して形成したものに限定されず、モールドやレーザープリンタなどを用いても形成できることが分かった。
【0009】
本開示に係る光学シートは、以上の知見に基づきなされたものであって、具体的には、少なくとも第1面に凹凸形状を有する光学シートであって、前記第1面のJIS C 1006:2019に準拠して測定されるぎらつきコントラストが4%以下である。尚、本開示に係る光学シートにおいて、ヘーズ値は、40%以上70%以下であってもよい。
【0010】
本開示に係る光学シートにおいて、前記第1面のJIS B 0601:2001に準拠(但し評価長さは290μmに設定)して測定される算術平均粗さRaが0.6μm以下であり、前記第1面のJIS B 0601:2001に準拠(但し評価長さは290μmに設定)して測定されるピークカウントRPcが16以上であってもよい。このようにすると、光学シートの第1面は、微小な凹凸が緻密且つ均一に設けられた形状を有する。従って、本開示に係る光学シートを各種表示装置の表面材として用いると、表示画面でのぎらつきの発生を安定的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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