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公開番号2025099059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215419
出願日2023-12-21
発明の名称給湯システム
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類F24D 17/00 20220101AFI20250626BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】サブ給湯器を運転オフにする際に出湯温度制御が適切に実行されなくなることに起因する高温出湯を適切に防止または抑制することが可能な給湯システムを提供する。
【解決手段】給湯システムSYは、サブ給湯器Abが運転オン状態の際に補完要求が無しとなることに基づき、熱交換器流量調整弁Vbおよびバイパス流量調整弁Vaが弁閉動作を開始した後において、出湯温度が目標出湯温度よりも高温の所定温度を超える特定状態が生じるときには、バイパス流量調整弁Vaは、それ迄に実行していた弁閉動作を中止し、出湯温度を目標出湯温度に近付ける流量調整を開始する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
給湯先に繋がった共有の給湯経路への出湯が可能な複数の給湯器を備えており、
これら複数の給湯器として、給湯開始時に最初に運転が開始されるメイン給湯器と、このメイン給湯器の運転時における所定の補完要求の有無に対応して運転のオン・オフ切り替えがなされるサブ給湯器と、に区分されており、
前記サブ給湯器は、外部から供給された湯水を熱交換器に導く入水路、前記熱交換器に流入した湯水を加熱可能なバーナ、前記熱交換器において加熱された湯水を前記給湯経路に繋がった出湯口に導く出湯路、前記入水路の湯水の一部を前記出湯路の湯水に混合させて前記出湯口における出湯温度を制御可能なバイパス流路、ならびに前記熱交換器および前記バイパス流路の湯水流量をそれぞれ調整可能な熱交換器流量調整弁およびバイパス流量調整弁を備えており、
前記サブ給湯器が運転オン状態にあり、前記熱交換器に湯水が流通しつつ前記バーナが駆動燃焼している状態において、前記補完要求が無しとなって運転オフ状態となるときには、前記熱交換器流量調整弁および前記バイパス流量調整弁が弁閉動作を行なうように構成されている、給湯システムであって、
前記サブ給湯器が前記運転オン状態の際に前記補完要求が無しとなることに基づき、前記熱交換器流量調整弁および前記バイパス流量調整弁が弁閉動作を開始した後において、前記出湯温度が目標出湯温度よりも高温の所定温度を超える特定状態が生じるときには、前記バイパス流量調整弁は、弁閉動作を中止し、かつ前記出湯温度を前記目標出湯温度に近付ける流量調整を行なう構成とされていることを特徴とする、給湯システム。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に記載の給湯システムであって、
前記熱交換器の出口側の湯水流量ならびに出口側温度、および前記バイパス流路におけるバイパス流量ならびにその湯水温度に基づいて算出される理論出湯温度を算出するデータ処理手段を、さらに備えており、
前記出湯温度として、前記理論出湯温度が採用されている、給湯システム。
【請求項3】
請求項1に記載の給湯システムであって、
前記出湯温度は、温度センサを用いた計測値である、給湯システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の給湯システムであって、
前記バイパス流量調整弁は、前記特定状態が生じることに基づき弁閉動作を中止し、かつ前記出湯温度を前記目標出湯温度に近付ける流量調整を行なっている期間中に、前記熱交換器流量調整弁の弁閉動作が完了したときには、弁閉動作を再開するように構成されている、給湯システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の給湯器を組み合わせたタイプの給湯システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
給湯システムの具体例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の給湯システムは、給湯先に繋がった共有の給湯経路への出湯が可能な複数の給湯器を備えている。これら複数の給湯器は、給湯開始時に最初に運転が開始されるメイン給湯器と、このメイン給湯器の運転時における所定の補完要求の有無に対応して運転のオン・オフがなされるサブ給湯器とに区分されている。メイン給湯器およびサブ給湯器のハード構成自体のそれぞれは、たとえば一般的なガス給湯器と同様である。
すなわち、各給湯器は、外部から供給された湯水を、入水路を介して熱交換器に導いてからバーナにより加熱可能である。この加熱された湯水は、出湯路を通過して出湯口に導かれるが、出湯路と入水路とはバイパス流路を介して接続されており、入水路の非加熱の湯水の一部が、出湯路の加熱湯水に混入可能である。出湯路の熱交換器の出口近傍(バイパス流路の接続箇所よりも上流部分)、およびバイパス流路には、熱交換器流量調整弁(一般的に缶体流量調整弁とよく称される)およびバイパス流量調整弁がそれぞれ設けられている。このような構成によれば、熱交換器を通過した加熱湯水と、バイパス流路を通過した非加熱の湯水との混合比を制御し、出湯温度を所望の目標出湯温度に近づけることが可能である。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、メイン給湯器およびサブ給湯器がともに駆動燃焼している際に、サブ給湯器への補完要求が無くなると、サブ給湯器においては、運転オフ状態とされるべく、熱交換器流量調整弁の弁閉動作が開始される。ここで、熱交換器流量調整弁は、たとえばステッピングモータなどを用いた電動弁であるのが一般的であり、全開またはこれに近い弁開度の状態から全閉になるには、ある程度の時間(たとえば、数秒またはそれ以上の時間)を要する。一方、熱交換器流量調整弁が弁閉動作を開始し、熱交換器流量が所定以下に減少すると、バーナの駆動燃焼は停止される結果、バイパス流量調整弁も弁閉動作を開始し、出湯温度の制御が行なわれなくなる。このため、熱交換器流量調整弁が未だ全閉になっていない際に、バイパス流量調整弁の弁閉動作が開始され、出湯温度制御が適切に実行されない事態を生じる結果、目標出湯温度よりもかなり高温の出湯(高温出湯)を生じる虞がある。このようなことは適切に解消することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公平8-30607号公報
特許第4475170号公報
特許第2677884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、サブ給湯器を運転オフにする際に出湯温度制御が適切に実行されなくなることに起因する高温出湯を適切に防止または抑制することが可能な給湯システムを提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明により提供される給湯システムは、給湯先に繋がった共有の給湯経路への出湯が可能な複数の給湯器を備えており、これら複数の給湯器として、給湯開始時に最初に運転が開始されるメイン給湯器と、このメイン給湯器の運転時における所定の補完要求の有無に対応して運転のオン・オフ切り替えがなされるサブ給湯器と、に区分されており、前記サブ給湯器は、外部から供給された湯水を熱交換器に導く入水路、前記熱交換器に流入した湯水を加熱可能なバーナ、前記熱交換器において加熱された湯水を前記給湯経路に繋がった出湯口に導く出湯路、前記入水路の湯水の一部を前記出湯路の湯水に混合させて前記出湯口における出湯温度を制御可能なバイパス流路、ならびに前記熱交換器および前記バイパス流路の湯水流量をそれぞれ調整可能な熱交換器流量調整弁およびバイパス流量調整弁を備えており、前記サブ給湯器が運転オン状態にあり、前記熱交換器に湯水が流通しつつ前記バーナが駆動燃焼している状態において、前記補完要求が無しとなって運転オフ状態となるときには、前記熱交換器流量調整弁および前記バイパス流量調整弁が弁閉動作を行なうように構成されている、給湯システムであって、前記サブ給湯器が前記運転オン状態の際に前記補完要求が無しとなることに基づき、前記熱交換器流量調整弁および前記バイパス流量調整弁が弁閉動作を開始した後において、前記出湯温度が目標出湯温度よりも高温の所定温度を超える特定状態が生じるときには、前記バイパス流量調整弁は、弁閉動作を中止し、かつ前記出湯温度を前記目標出湯温度に近付ける流量調整を行なう構成とされていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、サブ給湯器の運転オン状態時に補完要求が無しとなり、熱交換器流量調整弁およびバイパス流量調整弁がそれぞれ弁閉動作を開始した後には、出湯温度制御が実質的に終了した状態となるため、出湯温度が目標出湯温度よりも高温の所定温度を超える特定状態が生じる場合がある。この場合、バイパス流量調整弁は、弁閉動作を中止し、出湯温度を目標出湯温度に近づける流量調整を行なう。したがって、出湯温度が所定温度を超える高温状態のままになることは迅速に解消され、サブ給湯器の運転オフ時における高温出湯を適切に防止または抑制することが可能となる。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記熱交換器の出口側の湯水流量ならびに出口側温度、および前記バイパス流路におけるバイパス流量ならびにその湯水温度に基づいて算出される理論出湯温度を算出するデータ処理手段を、さらに備えており、前記出湯温度として、前記理論出湯温度が採用されている。
(【0011】以降は省略されています)

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