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公開番号
2025119329
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014175
出願日
2024-02-01
発明の名称
樹脂ペレットの風送装置、風送方法および製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B29C
31/00 20060101AFI20250806BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】樹脂ペレットを気流搬送する際に、輸送配管内でフロス、スネークスキン、ストリーマ、エンジェルヘア等の異形物の発生を確実に抑制できる樹脂ペレットの風送装置、風送方法および製造方法を提供する。
【解決手段】樹脂ペレット風送配管の曲がり管部に、一端が閉じた円筒管に、樹脂ペレットおよび気流を供給する導入管が円筒管の円周方向に取り付けられ、円筒管のもう一端が樹脂ペレットおよび気流の排出口であり、円筒管の直径が、導入管の直径より大きい構造を有する風送管装置を設けた風送装置。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂ペレットを風送する風送装置であって、ペレット風送配管の曲がり管部に、一端が閉じた円筒管に、樹脂ペレットおよび気流を供給する導入管が円筒管の円周方向に取り付けられ、円筒管のもう一端が樹脂ペレットおよび気流の排出口であり、円筒管の直径が、導入管の直径より大きい構造を有する風送管装置を設けた風送装置。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
導入管の中心線と、円筒管の中心線のなす角αが、60°~120°の範囲にある、請求項1に記載の風送装置。
【請求項3】
導入管および/または円筒管が略水平に設置されている、請求項1に記載の風送装置。
【請求項4】
導入管の直径をD1としたときに、円筒管の直径が1.5D1~5D1の範囲にある、請求項1に記載の風送装置。
【請求項5】
円筒管が、円筒管の直径より小さい直径を有する排出口に連結するためのテーパ部を具備している、請求項1に記載の風送装置。
【請求項6】
テーパ部の角度βが、円筒管の軸方向に対して20°~80°の範囲にある、請求項5に記載の風送装置。
【請求項7】
導入管の直径をD1としたときに、円筒管の直管部の長さが、1.5D1~5D1の範囲にある、請求項1に記載の風送装置。
【請求項8】
円筒管内面にナーリング加工が施されている、請求項1に記載の風送装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の風送装置を使用して樹脂ペレットを風送する風送方法。
【請求項10】
樹脂ペレットを風送する気体が、空気または不活性ガスである、請求項9に記載の風送方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、押出機から吐出され、冷却・カッティング工程等を経て製造された樹脂ペレットを風送する風送装置、風送方法およびそれを用いた樹脂ペレットの製造方法に関し、さらに詳しくは、風送による配管内での異形物(フロス、スネークスキン、ストリーマ等)に起因する異物の発生を抑制可能なの樹脂ペレットの風送装置、風送方法および製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に樹脂ペレットは、押出機内で加熱溶融された樹脂組成物を該押出機に取り付けられたダイスから繊維状のストランドとして吐出し、このストランドをペレタイザーにて切断してペレット形状の製品や中間製品とする。ここで得られた樹脂ペレットは通常、気流搬送用配管を通して移送されて貯蔵サイロに貯蔵され、出荷時に包装袋やコンテナにペレットを充填するため払出用サイロに風送される。樹脂ペレットの気流搬送手段としては、設備の簡便さから気流速度の大きい中低圧圧送式気流輸送設備が主に使用されるが、樹脂ペレット相互または配管内壁との接触摩擦によって樹脂ペレットが粉化したり、配管内壁へ溶着した樹脂ペレットが剥離して、フロス、スネークスキン、ストリーマ、エンジェルヘア等と呼ばれる異形物が発生する可能性がある。これらの異形物は、とくに気流搬送用配管の曲がり管部に多く発生したり、曲がり管内面に付着、堆積したりする可能性が高い。また、これらの異形物は、製品中に残留されると製品の品質を低下させるので、最終的に取り除く必要があるため、通常、異物除去・分離のためにサイクロン等の付帯設備によって分離・低減されるが、完全に除去することはできないという問題があった。
【0003】
かかる問題を解決する手段として、輸送用空気またはプラスチック粒体に輸送量の1~20重量%の水分を添加してプラスチック粒体表面に水膜を形成することでペレット相互間およびチップ相互間あるいは輸送管内壁との接触摩擦による異形物の発生を抑制できると共に、圧損を低下できるプラスチック粒体の空気輸送方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ポリエチレン樹脂ペレット粒子、及び該ポリエチレン樹脂ペレット粒子を流通気流に同伴させて搬送するポリエチレン樹脂ペレットのペレット粒子の扁平度が1.5を超えるようにすることで、気流搬送時の異形物発生量を抑制しうるポリエチレン樹脂ペレット粒子、及びポリエチレン樹脂ペレット粒子の気流搬送方法についても知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、押出機を用いて溶融、押出し、得られた樹脂ペレットを特定条件でカッティングすることにより樹脂ペレットの1粒当たりの平均重量を特定の範囲とすることで、スネークスキン等の生成に起因する異形物の発生のない樹脂ペレットを製造するための樹脂ペレットの製造方法についても知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
特許文献4には、粉粒体を含む気流を供給する導入管と、粉粒体を含む気流の排出口である円筒管を具備する気流混合装置であって、導入管より大きい直径を有する円筒管の円周の接線方向に導入管が取り付けられた気流混合装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平10-147433号公報
特開2008-239752号公報
特開2004-268505号公報
特開2008-238074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では風送時に水分を添加することで、配管内にペレットが張り付き、風送効率が低下する可能性がある。また、製品に含まれる水分率が多くなると、ユーザーで射出成形等を行う際に、溶融樹脂の発泡等で加工上のトラブルが発生したり、物性低下につながる可能性がある。
【0009】
また、特許文献2では扁平度が高くなると、押出機から吐出した樹脂ストランドの強度が低下し、押出によるペレットの生産性が低下したり、樹脂ペレットの風送時に、樹脂ペレット相互間あるいは輸送管内壁に衝突する衝撃で、樹脂ペレットが粉化してしまう問題がある。
【0010】
また、特許文献3では樹脂ペレットの1粒当たりの平均重量を特定の範囲にするために、樹脂ペレットをカッティングする長さを調整するが、樹脂ペレットが短くなるよう調整すると、粉末のような小さな粒子となり、ユーザーで射出成形する際に取り扱いが難しかったり、射出成形の風送ライン内および工程を汚染する原因となる。樹脂ペレットが長くなるように調整すると、樹脂ストランドをカッティングした後に異形物を分離するための篩設備で、不良品として排除されてしまい、生産効率が低下する。また、樹脂ペレットが長いと、ユーザーで射出成形する際に計量性が安定せず成形不良に繋がる問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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