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公開番号
2025100282
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2024061054
出願日
2024-04-04
発明の名称
ポリイソシアネート組成物、コーティング組成物及びコーティング基材
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
18/72 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】主剤と配合した際に分散性がよく、ポットライフが長く、耐擦り傷性に優れるポリイソシアネート組成物の提供。
【解決手段】ポリイソシアネート成分(I)と、ポリイソシアネート成分(II)とを含むポリイソシアネート組成物であって、前記ポリイソシアネート成分(I)は、脂肪族ジイソシアネート(a)と、親水性化合物(c)とから誘導された誘導体であり、前記ポリイソシアネート成分(II)とは、脂環族ジイソシアネート(b)から誘導された誘導体であり、前記ポリイソシアネート成分(I)と前記ポリイソシアネート成分(II)との質量比[(I)/(II)]が35/65以上65/35以下であり、前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する前記親水性化合物(c)の質量分率は、3.0質量%以上8.0質量%以下である、ポリイソシアネート組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリイソシアネート成分(I)と、ポリイソシアネート成分(II)とを含むポリイソシアネート組成物であって、
前記ポリイソシアネート成分(I)は、脂肪族ジイソシアネート(a)と、アニオン性化合物(c)とから誘導された誘導体であり、
前記ポリイソシアネート成分(II)は、脂環族ジイソシアネート(b)から誘導された誘導体であり、
前記ポリイソシアネート成分(I)と前記ポリイソシアネート成分(II)との質量比[(I)/(II)]が35/65以上65/35以下であり、
前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する前記アニオン性化合物(c)の質量分率は、3.0質量%以上8.0質量%以下である、ポリイソシアネート組成物。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記質量比[(I)/(II)]が40/60以上60/40以下である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項3】
前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する数平均分子量が600以下の成分の質量分率が30質量%以下である、請求項1または2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項4】
前記ポリイソシアネート成分(II)は、脂環族ジイソシアネート(b)及び任意にエチレンオキシド基を含有するポリエーテルアルコール(d)から誘導された誘導体である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項5】
前記ポリイソシアネート成分(II)に対する、前記ポリエーテルアルコール(d)の質量分率が15.0%以下である、請求項4に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項6】
前記ポリイソシアネート成分(I)はアルコールとの反応物を含む、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項7】
前記ポリイソシアネート成分(I)に対する前記アルコールの質量分率が4.5質量%以下である、請求項6に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項8】
前記アルコールが、一分子あたりの平均数が2.0以上3.5以下のヒドロキシル基を有し、数平均分子量が450以下である、請求項7に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項9】
前記アニオン性化合物(c)は、水酸基を含有するスルホン酸及びアミノ基を含有するスルホン酸からなる群より選ばれる1種以上のスルホン酸である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項10】
前記アニオン性化合物(c)のスルホン酸基が、無機塩基又は有機アミン化合物で中和されている、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイソシアネート組成物、コーティング組成物及びコーティング基材に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保護や労働安全衛生を向上させる等の観点から、有機溶剤の使用量を低減させるため、水系コーティング剤の開発が活発に行われている。水酸基を含有する主剤(いわゆる、ポリオール)と、硬化剤としてのポリイソシアネートと、からなる2成分型硬化樹脂組成物は、常温でも硬化が可能であり、かつ優れた機械的性能や耐薬品性、耐久性等の性能を発現することから、各種の塗料や粘接着剤等の用途において幅広く使用されている。
【0003】
ポリイソシアネートを硬化剤として用いる水系2成分型硬化樹脂組成物として用いるため、ポリアルキレンオキシドポリエーテルアルコール、あるいはアニオン性化合物により変性して親水性を付与した水分散性ポリイソシアネートが、これまでに数多く報告されている。
【0004】
例えば、特許文献1及び2は、脂肪族、脂環族ポリイソシアネートであって、エチレンオキシド繰り返し単位を含有することにより、水系主剤への配合性を付与した水系2成分型硬化樹脂用硬化剤を開示している。
特許文献3は、特定のアニオン構造、及び特定の粘度を有するポリイソシアネートを含有することにより、水系主剤への配合性を付与した水系2成分型硬化樹脂用硬化剤を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-085716号公報
特開平10-130353号公報
特許第4806511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1および2に開示されたポリアルキレンオキシドエーテルアルコールに由来する親水基を有するポリイソシアネート組成物は、塗膜乾燥性が低くなる傾向があり、更に、脂環族ジイソシアネートを含むことで耐食性などの塗膜物性が不足するという課題がある。また、特許文献3に開示された水系2成分型硬化樹脂用硬化剤は、アニオン構造を有することで分散性は向上するものの、ポットライフが短くなるという課題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、主剤と配合した際に分散性がよく、ポットライフが長く、耐擦り傷性に優れるポリイソシアネート組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1]ポリイソシアネート成分(I)と、ポリイソシアネート成分(II)とを含むポリイソシアネート組成物であって、前記ポリイソシアネート成分(I)は、脂肪族ジイソシアネート(a)と、アニオン性化合物(c)とから誘導された誘導体であり、前記ポリイソシアネート成分(II)は、脂環族ジイソシアネート(b)から誘導された誘導体であり、前記ポリイソシアネート成分(I)と前記ポリイソシアネート成分(II)との質量比[(I)/(II)]が35/65以上65/35以下であり、前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する前記アニオン性化合物(c)の質量分率は、3.0質量%以上8.0質量%以下である、ポリイソシアネート組成物。
[2]前記質量比[(I)/(II)]が40/60以上60/40以下である、[1]に記載のポリイソシアネート組成物。
[3]前記ポリイソシアネート組成物の総質量に対する数平均分子量が600以下の成分の質量分率が30質量%以下である、[1]又は[2]に記載のポリイソシアネート組成物。
[4]前記ポリイソシアネート成分(II)は、脂環族ジイソシアネート(b)及び任意にエチレンオキシド基を含有するポリエーテルアルコール(d)から誘導された誘導体である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[5]前記ポリイソシアネート成分(II)に対する、前記ポリエーテルアルコール(d)の質量分率が15.0質量%以下である、[4]に記載のポリイソシアネート組成物。
[6]前記ポリイソシアネート成分(I)はアルコールとの反応物を含む、[1]~[5]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[7]前記ポリイソシアネート成分(I)に対する前記アルコールの質量分率が4.5質量%以下である、[6]に記載のポリイソシアネート組成物。
[8]前記アルコールが、一分子あたりの平均数が2.0以上3.5以下のヒドロキシル基を有し、数平均分子量が450以下である、[7]に記載のポリイソシアネート組成物。
[9]前記アニオン性化合物(c)は、水酸基を含有するスルホン酸及びアミノ基を含有するスルホン酸からなる群より選ばれる1種以上のスルホン酸である、[1]~[8]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[10]前記アニオン性化合物(c)のスルホン酸基が、無機塩基又は有機アミン化合物で中和されている、[1]~[9]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[11]前記アニオン性化合物(c)が下記一般式(1)で表される化合物である、[1]~[10]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
TIFF
2025100282000001.tif
14
170
(一般式(1)中、R
11
は水酸基、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、及び、イミノ基からなる群より選ばれる少なくとも1つを含んでもよい炭素数1以上10以下の炭化水素基である。R
11
は環構造を含んでもよい。前記環構造は、芳香族環、窒素原子を2つ含む5員環若しくは6員環、又は、窒素原子と酸素原子とを含む5員環若しくは6員環である。)
[12]前記アニオン性化合物(c)が下記一般式(2)で表される化合物である、[1]~[11]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
TIFF
2025100282000002.tif
30
170
(一般式(2)中、R
21
及びR
22
は、互いに独立して、水素原子、又は、水酸基を含んでもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。R
22
及びR
23
のうち少なくとも1つは水素原子である。R
23
は、水酸基を含んでもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。
[13]有機溶剤を含み、前記有機溶剤の含有率が50質量%以下である、[1]~[12]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[14]前記有機溶剤がプロピレングリコールジアセテートを含む、[13]に記載のポリイソシアネート組成物。
[15][13]又は[14]に記載のポリイソシアネート組成物を含む、コーティング組成物。
[16][15]に記載のコーティング組成物によってコーティングされた、コーティング基材。
【発明の効果】
【0009】
上記態様のポリイソシアネート組成物によれば、主剤と配合した際に分散性がよく、ポットライフが長く、耐擦り傷性に優れるポリイソシアネート組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。
なお、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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