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公開番号2025100390
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024208489
出願日2024-11-29
発明の名称水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20250626BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】固着回復性に優れるとともに、ブロンズ現象の抑制が可能なインクジェット用の水性インクを提供する。
【解決手段】顔料を含有するインクジェット用の水性インクである。顔料が、キナクリドン顔料である第1顔料、及び分子内に縮合環を有しないモノアゾ顔料である第2顔料を含み、380~780nmの波長範囲の最大吸収波長の吸光度が1となるように水で希釈して得た希釈液の色相角が、330°以上345°以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料を含有するインクジェット用の水性インクであって、
前記顔料が、キナクリドン顔料である第1顔料、及び分子内に縮合環を有しないモノアゾ顔料である第2顔料を含み、
380~780nmの波長範囲の最大吸収波長の吸光度が1となるように水で希釈して得た希釈液の色相角が、330°以上345°以下であることを特徴とする水性インク。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記第2顔料の含有量(質量%)が、前記第1顔料の含有量(質量%)に対する質量比率で、0.005倍以上0.040倍以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項3】
寿命時間10ミリ秒における動的表面張力γ
10
が、35.0mN/m以上50.0mN/m以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項4】
前記第1顔料が、キナクリドン顔料の固溶体である請求項1に記載の水性インク。
【請求項5】
前記第1顔料が、C.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントバイオレット19の固溶体である請求項1に記載の水性インク。
【請求項6】
前記第2顔料の色相角が、85°以上115°以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項7】
前記第2顔料が、下記式(1)で表される化合物で構成される顔料である請求項1に記載の水性インク。
TIFF
2025100390000011.tif
30
170
(前記一般式(1)中、R

及びR

はそれぞれ独立に、置換又は無置換のベンゼン環を表す)
【請求項8】
前記第2顔料が、C.I.ピグメントイエロー74である請求項1に記載の水性インク。
【請求項9】
前記第1顔料の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として、0.05質量%以上14.50質量%以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項10】
前記第2顔料の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として、0.01質量%以上0.50質量%以下である請求項1に記載の水性インク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット記録方法により、銀塩写真やオフセット記録で実現されているような高精細で発色性に優れた画像を記録することが可能となっている。インクに用いられる色材としては、染料や顔料がある。なかでも、耐ガス性、耐光性、及び耐水性などの堅牢性に優れた画像を記録しうる観点から、色材として顔料が広く使用されている。
【0003】
インクジェット記録方法では、通常、シアン、マゼンタ、及びイエローの基本3原色にブラックを加えた4色のインクで画像を記録する。従来、マゼンタインクに用いられるマゼンタ系の顔料(以下、「マゼンタ顔料」とも記す)としては、堅牢性に優れるキナクリドン顔料が広く用いられてきた。しかし、キナクリドン顔料を用いたマゼンタインクは、固着回復性が低下しやすいという課題があり、性能の向上が望まれていた。固着回復性とは、インクを記録ヘッドに充填して長期間放置した後であっても、回復機構を作動させることで、インク流路や吐出口におけるインクの固着を解消し、インクが正常に吐出される状態へと回復させうる性能をいう。
【0004】
このような課題を解決すべく、これまでも様々な提案がなされている。例えば、キナクリドン顔料とともにアゾ顔料を用いることで、キナクリドン顔料の固着を抑制し、吐出性を良好に保つことを可能にしたインクが提案されている(特許文献1)。また、マゼンタ系顔料とイエロー顔料を含有するインクが提案されている(特許文献2及び3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-022134号公報
特開2003-313480号公報
特開2012-188502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、特許文献1~3で提案された各種のインクのうち、キナクリドン顔料とともにアゾ顔料を含有するインクについて検討した。その結果、固着回復性は良好であったものの、画像を観察する角度によって、マゼンタ顔料本来の色とは異なる色の光が観察される、いわゆるブロンズ現象が顕著に生ずることが判明した。
【0007】
したがって、本発明の目的は、固着回復性に優れるとともに、ブロンズ現象の抑制が可能なインクジェット用の水性インクを提供することにある。また、本発明の別の目的は、この水性インクを用いたインクカートリッジ、及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明によれば、顔料を含有するインクジェット用の水性インクであって、前記顔料が、キナクリドン顔料である第1顔料、及び分子内に縮合環を有しないモノアゾ顔料である第2顔料を含み、380~780nmの波長範囲の最大吸収波長の吸光度が1となるように水で希釈して得た希釈液の色相角が、330°以上345°以下であることを特徴とする水性インクが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、固着回復性に優れるとともに、ブロンズ現象の抑制が可能なインクジェット用の水性インクを提供することができる。また、本発明によれば、この水性インクを用いたインクカートリッジ、及びインクジェット記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のインクカートリッジの一実施形態を模式的に示す断面図である。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置の一例を模式的に示す図であり、(a)はインクジェット記録装置の主要部の斜視図、(b)はヘッドカートリッジの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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