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公開番号2025101870
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023218943
出願日2023-12-26
発明の名称ガラス溶解槽の収容物を評価するための器具、及びガラス溶解槽の収容物の評価方法
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類C03B 5/16 20060101AFI20250701BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス溶解槽の収容物をより正確に評価できる技術を提供する。
【解決手段】ガラス溶解槽の収容物を評価するための器具であって、前記ガラス溶解槽には、ガラス原料が溶解されてなる溶融ガラスと、前記溶融ガラスの上部を覆うガラス原料の層と、が収容され、前記ガラス原料の層を通して前記溶融ガラスに差し入れる棒状本体を備え、前記棒状本体の周面に、前記溶融ガラスをトラップするトラップ部が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス溶解槽の収容物を評価するための器具であって、
前記ガラス溶解槽には、ガラス原料が溶解されてなる溶融ガラスと、前記溶融ガラスの上部を覆うガラス原料の層と、が収容され、
前記ガラス原料の層を通して前記溶融ガラスに差し入れる棒状本体を備え、
前記棒状本体の周面に、前記溶融ガラスをトラップするトラップ部が設けられている、器具。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記トラップ部は、前記棒状本体の軸方向に沿って離隔して複数形成されている、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記トラップ部の前記軸方向の長さは、10mm以上150mm以下である、請求項2に記載の器具。
【請求項4】
前記トラップ部の前記軸方向に直交する横方向の長さは、5mm以上30mm以下である、請求項2に記載の器具。
【請求項5】
前記棒状本体は中空体であり、
前記トラップ部は、前記中空体の壁部を貫通する穴である、請求項1に記載の器具。
【請求項6】
前記棒状本体は中実であり、
前記トラップ部は、ラジアル方向に凹む凹部である、請求項1に記載の器具。
【請求項7】
前記棒状本体は中実であり、
前記トラップ部は、周方向に沿って連続する溝である、請求項1に記載査器具。
【請求項8】
前記溝は螺旋溝である、請求項7に記載の器具。
【請求項9】
前記溝の幅は、1mm以上10mm以下である、請求項8に記載の器具。
【請求項10】
前記溶融ガラスの粘度は、10^1.5dPa・s以上10^4dPa・s以下である、請求項1に記載の器具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラス溶解槽の収容物を評価するための器具、及びガラス溶解槽の収容物の評価方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス溶解装置において、ガラス溶解槽に収容された収容物の状態を評価する技術が知られている。例えば、特許文献1には、コールドトップ方式のガラス溶解槽において、ガラス原料が供給される溶融ガラスの素地面の範囲を上から定期的に撮影して画像を得て、その画像の階調値に基づき、コールドトップ(バッチブランケット)の状態を評価することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-37338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、コールドトップの厚さを評価することも記載されているが、その評価は具体的には、領域による厚さの違い、厚さの経時的な変化等の評価に留まる。特許文献1に記載の技術では、例えばコールドトップの実際の厚さ(厚さの絶対的な値)の測定はできない。
【0005】
また、ガラス溶解槽の収容物を評価するための別の方法として、収容物の上から棒状の器具を差し入れて、ガラス溶解槽内の溶融ガラスを付着させ、引き抜く方法も考えられる。棒状器具における溶融ガラス付着物の最上位置は、コールドトップの下端(コールドトップと溶融ガラスとの境界位置)に対応するので、器具を差し入れた状態でのコールドトップの上端に対応する位置を併せて記録しておけば、コールドトップの厚さを測定できる。しかしながら、棒状の器具を上方に引き抜く際、器具は、粉状又は粒状のガラス原料の層であるコールドトップ内を通過する必要がある。そのため、溶融ガラス付着物の器具への付着力が弱い場合等には、器具が上方へ移動する際に、溶融ガラス付着物がコールドトップのガラス原料に捕捉され、器具の周面から離脱したり、当初付着した位置から下方にずれたりすることがある。その場合、コールドトップの厚み測定等ができない又は正確にできない。よって、ガラス溶解槽の収容物の評価、例えばコールドトップの厚さ測定を、より正確に行うことができる技術が求められている。
【0006】
本開示の一態様は、ガラス溶解槽の収容物をより正確に評価できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、ガラス溶解槽の収容物を評価するための器具であって、前記ガラス溶解槽には、ガラス原料が溶解されてなる溶融ガラスと、前記溶融ガラスの上部を覆うガラス原料の層と、が収容され、前記ガラス原料の層を通して前記溶融ガラスに差し入れる棒状本体を備え、前記棒状本体の周面に、前記溶融ガラスをトラップするトラップ部が設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、ガラス溶解槽の収容物をより正確に評価できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態による器具の使用について説明するための図である。
図2(a)は図1の器具の部分拡大図であり、図2(b)は図2(a)の部分Iの拡大図である。
図3(a)は図2(a)のII矢視図、図3(b)は図2(a)のIII-III線断面図、図3(c)は図2(a)のIV-IV線断面図である。
図4(a)は、器具に溶融ガラスが付着した状態の例を示す図であり、図4(b)は、図4(a)のIIIg-IIIg線断面図である。
図5(a)は別の実施形態による器具の部分拡大図であり、図5(b)は図5(a)の部分I'の拡大図である。
図6(a)は図5(a)のII'矢視図、図6(b)は図5(a)のIII'-III'線断面図、図6(c)は図5(a)のIV'-IV'線断面図である。
図7(a)はさらに別の実施形態による器具の部分拡大図であり、図7(b)は図7(a)の部分I''の拡大図である。
図7に示す実施形態の変形例による棒状本体の、図7(b)に対応する部分拡大図である。
図1に示す器具の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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