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公開番号2025102259
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219596
出願日2023-12-26
発明の名称吊金車
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類H02G 1/02 20060101AFI20250701BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】難着雪リングが取り付けられた架空配線上を移動する際に難着雪リングの取付位置がずれるのを防ぐことができ、しかも、運搬がし易くて、さらには、主要部分を保護可能な吊金車を提供する。
【解決手段】吊金車1は、架空地線10に吊り下げ可能に構成され、架空地線10の延長方向に並設された4つのローラ4と、各ローラ4を回転自在に支持する支持フレーム5と、各ローラ4に巻き掛けられたクローラ6と、を備える。支持フレーム5には、一端にパイロットロープを取付可能なフック3Aを有するカバーフレーム3が回動可能に軸支され、カバーフレーム3は、一方に回動させると各ローラ4の並設方向と交差する方向に延びてパイロットロープによる操作可能な第1状態P1になる一方、他方に回動させると各ローラ4の並設方向に延びる姿勢になって各ローラ4、支持フレーム5及びクローラ6が内側に位置する第2状態になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
架空配線に吊設可能な吊金車であって、
前記架空配線の延長方向に並設された複数のローラと、
前記各ローラを回転自在に支持する支持フレームと、
前記各ローラに巻き掛けられ、当該各ローラの回転動作により前記架空配線の上を周回移動可能なクローラと、
前記支持フレームに回動可能に軸支され、且つ、一端にロープの取付部を有し、一方に回動させると前記各ローラの並設方向と交差する方向に延びて前記ロープによる操作可能な第1状態になる一方、他方に回動させると前記各ローラの並設方向に延びる姿勢になって前記クローラ、前記各ローラ及び前記支持フレームが内側に位置する第2状態になるカバーフレームと、を備えていることを特徴とする吊金車。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吊金車において、
前記カバーフレームは、環状をなしており、前記第2状態になった際、前記クローラ、前記各ローラ及び前記支持フレームを内側に収容するように構成されていることを特徴とする吊金車。
【請求項3】
請求項2に記載の吊金車において、
前記カバーフレームは、同方向に平行に延び、且つ、中途部が前記各支持フレームにそれぞれ軸支された一対の帯板状の第1フレームと、該各第1フレームの一端縁部同士と他端縁部同士とをそれぞれ橋絡する一対の板状の第2フレームと、を備え、
前記第1フレーム及び前記第2フレームの幅寸法は、前記第2状態において前記カバーフレームの両開口部分から前記クローラ及び前記各ローラが飛び出さない寸法に設定されていることを特徴とする吊金車。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の吊金車において、
前記カバーフレームの他端には、把持可能な把手が取り付けられていることを特徴とする吊金車。
【請求項5】
請求項1に記載の吊金車において、
前記各ローラは、前記支持フレームの各端部に支持された一対の第1ローラと、当該両第1ローラの間に配設された第2ローラと、で構成され、
前記第2ローラの下端は、前記両第1ローラを水平方向に並ぶ姿勢にした状態で当該両第1ローラの下端よりも下方に位置するように設定されていることを特徴とする吊金車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、架空配線に難着雪リングを取り付ける際に使用する吊金車に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、架空配線に雪が付着して固まるのを防ぐために、これら架空配線に所定の間隔をあけて多数の難着雪リングを取り付けることが知られている。架空配線への難着雪リングの取付作業は、作業者がその架空配線に乗り出して行うのが一般的であるが、径が小さい架空地線の場合、それに作業者が乗り出して難着雪リングの取付作業を行うのが危険であるため、作業者が作業時に乗り出すためのフィリストランロープを鉄塔間に張った後、難着雪リングの取付作業が行われる。具体的には、まず、架空地線に吊り下げた吊金車にパイロットロープを取り付けるとともに、当該パイロットロープを自走車で一方の鉄塔から他方の鉄塔まで架け渡す。その後、パイロットロープにフィリストランロープを接続するとともに、他方の鉄塔側からさらにパイロットロープを引っ張って両鉄塔間にフィリストランロープを架け渡して固定し、しかる後、作業者は、フィリストランロープに乗り出して架空地線に各難着雪リングを取り付ける。架空地線への難着雪リングの取付作業が終了すると、両鉄塔に対するフィリストランロープの固定を解除し、その後、架空地線に吊金車が吊り下げられた状態で一方の鉄塔側からフィリストランロープを引っ張ることにより、吊金車を架空地線に沿って移動させながらフィリストランロープ、パイロットロープ及び吊金車を回収して架空地線への難着雪リングの取付作業を終了する。
【0003】
ところで、架空地線への難着雪リングの取付作業を終了する際、回収される吊金車は、難着雪リングが取り付けられた後の架空地線上を当該架空地線の下方に位置するパイロットロープに引っ張られながら移動するので、吊金車のローラ部分が難着雪リングを乗り越える際に架空地線の延びる方向において難着雪リングに対して集中的に力を加えてしまう。特に、鉄塔間の架空地線は弛みがあるため、吊金車が架空地線上を下る方向に移動する回収作業前半よりも架空地線上を上る方向に移動する回収作業後半の際に難着雪リングに対して架空地線が延びる方向に大きな力を加えてしまい、最悪の場合、難着雪リングの架空地線に対する取付位置が所望の位置からずれてしまって雪の付着を防止できなくなるおそれがある。
【0004】
これを回避するために、例えば、架空地線への難着雪リングの取付作業時においては、特許文献1や特許文献2の如きクローラタイプの吊金車を採用し、取付後の難着雪リングを吊金車が乗り越える際にローラ部分が直接的に難着雪リングに接触するのではなく、クローラ部分が難着雪リングに接触するようにすることで、吊金車における難着雪リングを乗り越える際の当該難着雪リングとの接触領域を広くなるようにして難着雪リングに加わる力を分散させることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-50239号公報
実開平3-14905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、架空地線への難着雪リングの取付作業時に使用する吊金車として、特許文献1や特許文献2の如きクローラタイプのものを採用すると、吊金車全体が大型化してしまうので、持ち運び難くなって鉄塔における作業場所への吊金車の運搬に大きな労力を費やさなければならなくなってしまう。また、吊金車全体が大型化すると、その吊金車を作業場所まで運搬する際にその周囲にある物に接触させ易くなってしまい、その接触によって、例えば、吊金車の主要部分を故障させてしまうおそれもある。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、難着雪リングが取り付けられた架空配線上を移動する際に難着雪リングの取付位置がずれるのを防ぐことができ、しかも、運搬がし易くて、さらには、主要部分を保護可能な吊金車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明では、吊金車の主要部分をカバー可能なカバーフレームを備えるようにするとともに、そのカバーフレームが吊金車の主要部分をカバーする状態と、架空配線上を走行可能な状態と、に切替可能な構造にしたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、架空配線に吊設可能な吊金車を対象とし、次のような対策を講じた。
すなわち、第1の発明に係る吊金車では、前記架空配線の延長方向に並設された複数のローラと、前記各ローラを回転自在に支持する支持フレームと、前記各ローラに巻き掛けられ、当該各ローラの回転動作により前記架空配線の上を周回移動可能なクローラと、前記支持フレームに回動可能に軸支され、且つ、一端にロープの取付部を有し、一方に回動させると前記各ローラの並設方向と交差する方向に延びて前記ロープによる操作可能な第1状態になる一方、他方に回動させると前記各ローラの並設方向に延びる姿勢になって前記クローラ、前記各ローラ及び前記支持フレームが内側に位置する第2状態になるカバーフレームと、を備えていることを特徴とする。
このように構成される吊金車では、カバーフレームを第1状態にすると、取付部にロープを取り付けた状態で吊金車を架空配線に吊り下げて使用可能となるように作用する一方、カバーフレームを第2状態にすると、吊金車が各ローラの並設方向に対して直角に延びる方向で、且つ、各ローラの軸心方向に対して直角に延びる方向においてコンパクトな外形になるとともに、カバーフレームがクローラ、各ローラ及び支持フレームの多くの領域を囲うように作用する。
【0010】
第2の発明の吊金車では、第1の発明において、前記カバーフレームは、環状をなしており、前記第2状態になった際、前記クローラ、前記各ローラ及び前記支持フレームを内側に収容するように構成されていることを特徴とする。
このように構成される吊金車では、カバーフレームが第2状態になった際、カバーフレームがクローラ、各ローラ及び支持フレームを切れ目無く環状に囲うように作用する。
(【0011】以降は省略されています)

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