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公開番号2025106985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000647
出願日2024-01-05
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E06B 3/62 20060101AFI20250710BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】樹脂成形部が変形したり脱落することなく断熱性を向上させる。
【解決手段】下枠12の金属枠部40には、パネル14の表面14aに対向する下内方パネル支持部44が設けられ、下内方パネル支持部44には、シール部材80が装着される下シール装着部44bが設けられ、パネル14は、下内方パネル支持部44に装着されたシール部材80を介して下枠12に支持され、下枠12の樹脂枠部50は、下内方パネル支持部44において下シール装着部44bよりも内周側となる部分に下カバー部52を有し、シール部材80は、下カバー部52とパネル14との間に介在するとともにヒレ部83a,83bを介してパネル14に当接する内周シール部83と、金属枠部40とパネル14との間に介在するとともに突条部82aを介してパネル14に当接する外周シール部82とを有するように構成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂によって成形された樹脂成形部及び金属によって成形された金属成形部を有した形材と、前記形材によって支持されたパネルとを備え、
前記金属成形部には、前記パネルの一方の表面に対向するパネル支持部が設けられ、
前記パネル支持部には、シール部材が装着されるシール装着部が設けられ、
前記パネルは、前記パネル支持部に装着された前記シール部材を介して前記形材に支持され、
前記樹脂成形部は、前記パネル支持部において前記シール装着部よりも内周側となる部分にカバー部を有し、
前記シール部材は、前記カバー部と前記パネルとの間に介在するとともにヒレ部を介して前記パネルに当接する内周シール部と、前記金属成形部と前記パネルとの間に介在するとともに突条部を介して前記パネルに当接する外周シール部とを有するように構成されていることを特徴とする建具。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記シール装着部は、前記パネルに向けて突出した内周係合片及び外周係合片の間に構成され、
前記突条部は、前記内周係合片の突出延長上となる部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記内周シール部には、内周側の第1ヒレ部と、外周側の第2ヒレ部とが設けられ、
前記第1ヒレ部及び前記第2ヒレ部は、前記パネルに向けて相互間隔が漸次広がるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項4】
前記第2ヒレ部は、前記第1ヒレ部よりも長く延在されていることを特徴とする請求項3に記載の建具。
【請求項5】
前記パネル支持部は、前記パネルの室内に臨む表面に対向するように設けられ、
前記金属成形部には、前記パネルの室外に臨む表面に対向する外方パネル支持部が設けられ、
前記外方パネル支持部と前記パネルとの間には、シール材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項6】
前記金属成形部には、室外側となる部分に押縁装着部が設けられ、
前記外方パネル支持部は、前記押縁装着部に押縁を装着することによって構成されていることを特徴とする請求項5に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱性を考慮した建具に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
FIX窓や障子においては、枠材や框材等の形材にパネル支持部を設けるとともに、パネル支持部にシール部材を装着し、ガラス等のパネルの表面にシール部材を当接させた状態で形材にパネルが支持されている。シール部材としては、水密性や気密性を確保するためのヒレ状を成すヒレ部と、耐風圧性を確保するための突条部とを有したものが適用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-143307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、断熱性を考慮した建具では、形材として樹脂によって成形された樹脂成形部と、金属によって成形された金属成形部とを有したものが適用されている。上述した建具においても、金属によって成形された形材のパネル支持部及び室内に露出する部分を樹脂成形部によって覆うように構成すれば、断熱性の向上を図ることが可能となる。しかしながら、パネルに加えられた風圧が突条部を介して樹脂成形部に作用すると、変形したり金属成形部から脱落する事態を招来する懸念がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、樹脂成形部が変形したり脱落することなく断熱性を向上させることのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、樹脂によって成形された樹脂成形部及び金属によって成形された金属成形部を有した形材と、前記形材によって支持されたパネルとを備え、前記金属成形部には、前記パネルの一方の表面に対向するパネル支持部が設けられ、前記パネル支持部には、シール部材が装着されるシール装着部が設けられ、前記パネルは、前記パネル支持部に装着された前記シール部材を介して前記形材に支持され、前記樹脂成形部は、前記パネル支持部において前記シール装着部よりも内周側となる部分にカバー部を有し、前記シール部材は、前記カバー部と前記パネルとの間に介在するとともにヒレ部を介して前記パネルに当接する内周シール部と、前記金属成形部と前記パネルとの間に介在するとともに突条部を介して前記パネルに当接する外周シール部とを有するように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、金属成形部とパネルとの間に介在するように突条部が設けられているため、パネルに加えられた風圧が突条部を介して金属成形部に作用することになる。これにより、樹脂成形部が変形したり金属成形部から脱落する事態を招来することなく断熱性の向上を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である建具を室内側から見た姿図である。
図1に示した建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の上枠部分を拡大して示すもので、(a)はパネルを取り外した状態の縦断面図、(b)はパネルを取り付けた状態の縦断面図である。
図1に示した建具の下枠部分を拡大して示すもので、(a)はパネルを取り外した状態の縦断面図、(b)はパネルを取り付けた状態の縦断面図である。
図1に示した建具の縦枠部分を拡大して示すもので、(a)はパネルを取り外した状態の横断面図、(b)はパネルを取り付けた状態の横断面図である。
図1に示した建具の縦枠部分を拡大して示すもので、(a)はシール部材を取り外した状態の縦断面図、(b)はシール部材を取り付けた状態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1~図3は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、上枠(形材)11、下枠(形材)12及び左右の縦枠(形材)13を四周組することによって構成した枠体10と、枠体10の内部に配設した複層ガラス等のパネル14とを備えたFIX窓と称されるものである。枠体10を構成する上枠11、下枠12及び左右の縦枠13(以下、総称する場合には枠材11,12,13と称する場合がある)は、いずれも金属枠部(金属成形部)及び樹脂枠部(樹脂成形部)を有して構成したものである。金属枠部は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれ長手に沿った全長にわたってほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。樹脂枠部は、樹脂によって成形した押し出し形材であり、それぞれ長手に沿った全長にわたってほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。以下、それぞれの枠材11,12,13の構成について詳述する。なお、縦枠13については、左右で対称形状となるものを適用しているため、一方の縦枠13についてのみ説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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