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公開番号2025107156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024230267
出願日2024-12-26
発明の名称加工助剤、マスターバッチ、熱可塑性樹脂組成物及び成形体、並びに、これらの製造方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250710BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】熱可塑性樹脂の加工性を改善できる加工助剤及びマスターバッチ、これらを用いた熱可塑性樹脂組成物及び成形体、並びに、これらの製造方法を提供する。
【解決手段】表面自由エネルギーが28.5mN/m以上であり、フッ素を実質的に含まない加工助剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
表面自由エネルギーが28.5mN/m以上であり、フッ素を実質的に含まない加工助剤。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
表面自由エネルギーが29.0~55.0mN/mである請求項1記載の加工助剤。
【請求項3】
下記式1で表される構造単位を含む請求項1又は2記載の加工助剤。
-X-(CR





-Y-(CR





-Z- (式1)
(式1中、Xは、単結合又は官能基を有していてもよい2価の基であり、
Y及びZは、それぞれ独立して、単結合、-O-、-C(=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)O-、-C(=NR’)-、-C(=NR’)O-、-OC(=NR’)O-、-S-、-S(=O)-、-S(=O)O-、-OS(=O)O-、-S(=O)

-、-S(=O)

O-、-OS(=O)

O-、-P(=O)-、-P(=O)O-、-OP(=O)O-、-P(=O)

-、-P(=O)

O-、-OP(=O)

O-、-NR’-、及び、-C(OR’)R’-(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基である。)からなる群より選択される少なくとも1種で構成される基であり、


、R

、R

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基であり、
n及びmは、それぞれ独立して、0~10の整数であり、
X、Y及びZの少なくとも一つが、-C(=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)O-又は-C(OR’)R’-である。)
【請求項4】
前記式1中、Xが、X

及びX

からなる群より選択される少なくとも1種で構成される2価の基であり、


は、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S(=O)

-、-NR’-、-CR’R’-、及び、-C(OR’)R’-(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基である。)からなる群より選択される少なくとも1種で構成される基であり、


は、置換基を有してもよい炭素数1~12の芳香族炭化水素基である請求項3記載の加工助剤。
【請求項5】
前記式1中、Xが、-C(=O)-、-CR’R’-、及び、-C(OR’)R’-(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基である。)からなる群より選択される少なくとも1種を含む2価の基である請求項4記載の加工助剤。
【請求項6】
前記式1中、Y及びZが、それぞれ独立して、単結合、-O-、-C(=O)-、-C(=O)O-、-C(=NR’)-、-C(=NR’)O-、-S-、-S(=O)

-、-S(=O)

O-、-NR’-、及び-C(OR’)R’-(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基である。)からなる群より選択される少なくとも1種で構成される基である請求項3記載の加工助剤。
【請求項7】
前記式1中、Y及びZが、それぞれ独立して、単結合、-O-、-C(=O)-、-C(=O)O-からなる群より選択される少なくとも1種で構成される基である請求項6記載の加工助剤。
【請求項8】
190℃、荷重2.16kgfでのメルトフローレートが0.001~100g/10分である請求項1又は2記載の加工助剤。
【請求項9】
ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネート、ポリ乳酸及びエチレンビニルアルコール共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1又は2記載の加工助剤。
【請求項10】
請求項1記載の加工助剤と、熱可塑性樹脂(A)とを含むマスターバッチ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加工助剤、マスターバッチ、熱可塑性樹脂組成物及び成形体、並びに、これらの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
溶融加工可能な熱可塑性樹脂の加工において、生産性の向上及び低コスト化を実現するためには速い速度で押出する必要がある。しかしながら、溶融加工可能な熱可塑性樹脂組成物には必ず臨界剪断速度があり、この速度を上回るとメルトフラクチャーと呼ばれる表面が粗くなる状態が発生し、良好な成形品が得られなくなる。
【0003】
熱可塑性樹脂の加工性を改善する手法として、例えば、特許文献1では、エチレンビニルアルコールを含む手法が提案されており、特許文献2では、界面活性剤とポリエチレングリコールを含む手法が提案されている。しかしながら、その効果は十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平1-215840号公報
米国特許出願公開第2023/0031000号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、熱可塑性樹脂の加工性を改善できる加工助剤及びマスターバッチ、これらを用いた熱可塑性樹脂組成物及び成形体、並びに、これらの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示(1)は、表面自由エネルギーが28.5mN/m以上であり、フッ素を実質的に含まない加工助剤である。
【0007】
本開示(2)は、表面自由エネルギーが29.0~55.0mN/mである本開示(1)記載の加工助剤である。
【0008】
本開示(3)は、下記式1で表される構造単位を含む本開示(1)又は(2)記載の加工助剤である。
-X-(CR





-Y-(CR





-Z- (式1)
(式1中、Xは、単結合又は官能基を有していてもよい2価の基であり、
Y及びZは、それぞれ独立して、単結合、-O-、-C(=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)O-、-C(=NR’)-、-C(=NR’)O-、-OC(=NR’)O-、-S-、-S(=O)-、-S(=O)O-、-OS(=O)O-、-S(=O)

-、-S(=O)

O-、-OS(=O)

O-、-P(=O)-、-P(=O)O-、-OP(=O)O-、-P(=O)

-、-P(=O)

O-、-OP(=O)

O-、-NR’-、及び、-C(OR’)R’-(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基である。)からなる群より選択される少なくとも1種で構成される基であり、


、R

、R

及びR

は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基であり、
n及びmは、それぞれ独立して、0~10の整数であり、
X、Y及びZの少なくとも一つが、-C(=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)O-又は-C(OR’)R’-である。)
【0009】
本開示(4)は、前記式1中、Xが、X

及びX

からなる群より選択される少なくとも1種で構成される2価の基であり、


は、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S(=O)

-、-NR’-、-CR’R’-、及び、-C(OR’)R’-(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基である。)からなる群より選択される少なくとも1種で構成される基であり、


は、置換基を有してもよい炭素数1~12の芳香族炭化水素基である本開示(3)記載の加工助剤である。
【0010】
本開示(5)は、前記式1中、Xが、-C(=O)-、-CR’R’-、及び、-C(OR’)R’-(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~10の炭化水素基である。)からなる群より選択される少なくとも1種を含む2価の基である本開示(4)記載の加工助剤である。
(【0011】以降は省略されています)

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