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公開番号2025107258
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025074400,2021554940
出願日2025-04-28,2020-11-02
発明の名称熱硬化性組成物及び熱硬化性インクジェットインク
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類C09D 11/30 20140101AFI20250710BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明の課題は、高温での保存安定性と高温高湿下での硬化膜表面の熱硬化性に優れた熱硬化性組成物及びそれを用いた熱硬化性インクジェットインクを提供することである。
【解決手段】本発明の熱硬化性組成物は、ブロックイソシアネート(A)を含有する熱硬化性組成物であって、前記ブロックイソシアネート(A)と水素結合しうる官能基を有する化合物(B)と、ブロックイソシアネートと反応しうる官能基を有しない(メタ)アクリロイル基含有モノマー(C)とを含有し、前記(メタ)アクリロイル基含有モノマー(C)100質量部に対して、前記化合物(B)を0.1~20質量部の範囲内で含有し、かつ、前記ブロックイソシアネート(A)を1~10質量部の範囲内で含有し、前記化合物(B)がヒドロキシ基を有する多官能(メタ)アクリロイル基含有モノマーであることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ブロックイソシアネート(A)を含有する熱硬化性組成物であって、
前記ブロックイソシアネート(A)と水素結合しうる官能基を有する化合物(B)と、ブロックイソシアネートと反応しうる官能基を有しない(メタ)アクリロイル基含有モノマー(C)とを含有し、
前記(メタ)アクリロイル基含有モノマー(C)100質量部に対して、前記化合物(B)を0.1~20質量部の範囲内で含有し、かつ、前記ブロックイソシアネート(A)を1~10質量部の範囲内で含有し、
前記化合物(B)がヒドロキシ基を有する多官能(メタ)アクリロイル基含有モノマーである
ことを特徴とする熱硬化性組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記化合物(B)が、2-ヒドロキシ-3-アクリロイロキシプロピルメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド付加ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバルアルデヒド変性ジメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ソルビトールトリ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラ(メタ)アクリレート、ソルビトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、又はヘキサヒドロジフタル酸グリシジルジエステルのアクリル変性体であることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性組成物。
【請求項3】
前記化合物(B)が、脂環式カルボン酸系エポキシアクリレートであることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性組成物。
【請求項4】
光重合開始剤を含有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の熱硬化性組成物。
【請求項5】
前記(メタ)アクリロイル基含有モノマー(C)100質量部に対して、前記化合物(B)を1~10質量部の範囲内で含有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の熱硬化性組成物。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の熱硬化性組成物を含有することを特徴とする熱硬化性インクジェットインク。
【請求項7】
ゲル化剤を含有し、温度によりゾル・ゲル相転移することを特徴とする請求項6に記載の熱硬化性インクジェットインク。
【請求項8】
温度25℃における粘度が、1~1×10

Pa・sの範囲内であり、温度40℃以上100℃未満の範囲内で前記ゾル・ゲル相転移することを特徴とする請求項7に記載の熱硬化性インクジェットインク。
【請求項9】
前記ゲル化剤が、下記一般式(G1)又は一般式(G2)で表される構造を有する化合物であることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の熱硬化性インクジェットインク。
一般式(G1):R

-CO-R

一般式(G2):R

-COO-R

(式中、R

~R

は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を持ち、かつ分岐を有しても良いアルキル鎖を表す。)
【請求項10】
プリント回路基板に用いられるソルダーレジストパターン形成用の熱硬化性インクジェットインクであることを特徴とする請求項6から請求項9までのいずれか一項に記載の熱硬化性インクジェットインク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は熱硬化性組成物及び熱硬化性インクジェットインクに関し、より詳しくは、高温での保存安定性と高温高湿下での硬化膜表面の熱硬化性に優れた熱硬化性組成物及びそれを用いた熱硬化性インクジェットインクに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポリ(メタ)アクリレート樹脂(以下「アクリル樹脂」ともいう。)は、高い透明性・耐衝撃性があり、熱可塑形成・着色が容易なことから、無機ガラスの代用品として建築物や乗物の窓材等に用いられる他、電気・電子機器、日用品、事務用品等における部品として種々の用途に適用されている。
【0003】
アクリル樹脂は、(メタ)アクリレートに、紫外線又は電子線等の活性エネルギー線を照射することによりラジカルを発生するラジカル発生剤を添加して、ラジカル重合(架橋反応)に付すことによって製造することできる。また、(メタ)アクリレートに過酸化物を添加して加熱することによるラジカル重合によっても、製造することができる。
【0004】
例えば、特許文献1には、イソシアネートの存在下で(メタ)アクリレートを有するモノマーを重合させることによりポリ(メタ)アクリレートを製造する方法に用いられる硬化性組成物が記載されている。
特許文献2にはイソシアネートと反応する官能基を有するアクリレートを含むポリウレタン組成物が報告されている。
【0005】
また、これらの熱硬化性組成物や光硬化性組成物を用いて、フォトリソ現像法やスクリーン印刷法にて塗膜を形成し、プリント回路基板のエッチングレジスト、ソルダーレジスト及びマーキングの形成を行うことが知られている。
【0006】
インクジェットプリンターを用いたプリント回路基板の製造方法としては、プリント配線板用銅張積層板にインクジェットプリンターを用いて導体回路パターンを描くことによりエッチングレジストを形成し、エッチング処理を行うことが既に提案されている(例えば、特許文献3参照。)。この方法は、フォトマスクを必要とするフォトリソ現像法や、スクリーン版を必要とするレジストインクやマーキングインクを用いるスクリーン印刷法に比べて、工程数や手間が大幅に削減できると同時に、現像液や各種インク、洗浄溶剤などの消耗品も削減でき、また、廃水も削減できることから環境のクリーン化が期待できる。
【0007】
ソルダーレジストについても、インクジェット方式を用いて、光と熱により硬化膜を形成することが既に提案されている(例えば、特許文献4、5、6及び7参照。)。
具体的には、特許文献6には、アクリロイル基含有モノマーと、トリアジン骨格を持つブロックポリイソシアネートと、光重合開始剤と、を含み、インクジェット法による印刷に使用される光硬化性熱硬化性組成物が開示されている。
また、特許文献7には、酸化チタンと、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートと、光重合開始剤、酸価を有する湿潤分散剤と、さらに、特定の2官能(メタ)アクリレート化合物(ヒドロキシ基を有するものを除く)と、を含む、銅配線及び基板に対して塗布されるプリント配線板用白色硬化型組成物が開示されている。
【0008】
しかしながら、これらの熱硬化性組成物、及び熱硬化性インクジェットインクにおける、特に、高温での保存安定性と高温高湿下での硬化膜表面の熱硬化性は、まだ十分なものではなく改良が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6259394号公報
特表2010-523775号公報
特許第5731746号公報
特許第4936725号公報
特許第5969208号公報
特許第6069300号公報
特許第6488345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、高温での保存安定性と高温高湿下での硬化膜表面の熱硬化性に優れた熱硬化性組成物及びそれを用いた熱硬化性インクジェットインクを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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