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公開番号2025107408
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025079397,2021207688
出願日2025-05-12,2021-12-22
発明の名称楽音制御装置、方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人コスモ国際特許事務所
主分類G10G 5/00 20060101AFI20250710BHJP(楽器;音響)
要約【課題】楽器を動かすことにより楽音の制御を行うことができる構成を備えつつ、楽器の演奏に支障を与えることなく、容易に任意のモジュレーション量を維持することが可能な楽音制御装置及び楽音制御プログラムを提供する。
【解決手段】楽音制御装置は、エレキギターとギターストラップとの間に発生する張力を検出するフォースセンサと、演奏者の動作に基づく楽音制御装置の押下げ操作を検出する保持ボタンと、制御部と、を備え、制御部は、保持ボタンで押下げ操作が検出された場合、押下げ操作が所定の条件を満たすのか否かを判断する判断処理と、判断処理で押下げ操作が所定の条件を満たすと判断した場合、出力中の制御信号出力を保持せずに、フォースセンサで検出される検出値に応じた制御信号を出力する第1の態様と、検出値に応じた制御信号を出力せずに出力中の制御信号出力を保持する第2の態様との間で切り替える切替処理と、を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
楽器と楽器保持具との間に発生する張力を検出する第1検出部と、
当該楽音制御装置の少なくとも一部の動きを検出する第2検出部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第2検出部で前記動きが検出された場合、前記動きが所定の条件を満たすのか否かを判断する判断処理と、
前記判断処理で前記動きが前記所定の条件を満たすと判断した場合、出力中の信号出力を保持せずに、前記第1検出部で検出される検出値に応じた前記信号を出力する第1の態様と、前記検出値に応じた信号を出力せずに出力中の信号出力を保持する第2の態様との間で切り替える切替処理と、を実行する、
ことを特徴とする楽音制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2検出部は、使用者によるスイッチング操作を受け付けるスイッチであり、前記スイッチング操作による前記スイッチの動きを検出し、
前記制御部は、前記判断処理において、前記スイッチング操作により前記スイッチが動いた場合に前記所定の条件を満たすと判断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
【請求項3】
前記第2検出部は、前記楽音制御装置の回転運動による動きの角速度、又は前記楽音制御装置の加速運動による動きの加速度を検出するセンサであり、
前記制御部は、前記判断処理において、前記第2検出部で検出された前記角速度の変化又は前記加速度の変化が所定の変化である場合に前記所定の条件を満たすと判断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記切替処理において、前記出力処理における前記信号の出力態様が前記第1の態様であることを条件として前記信号の出力態様を前記第2の態様に切り替え、前記出力処理における前記信号の出力態様が前記第2の態様であることを条件として前記信号の出力態様を前記第1の態様に切り替える、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の楽音制御装置。
【請求項5】
前記出力処理における前記出力態様を、使用者に報知する報知部を備え、
前記制御部は、前記切替処理において、前記出力態様を前記第2の態様に切り替えた場合に第1の報知態様で前記報知部による報知を実行し、前記出力態様を前記第1の態様に切り替えた場合に第2の報知態様で前記報知部による報知を実行する報知処理部を有する、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の楽音制御装置。
【請求項6】
前記楽器の楽音にエフェクトを付与するエフェクト装置に接続される受信装置と無線通信可能である、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の楽音制御装置。
【請求項7】
楽器と楽器保持具との間に発生する張力を検出する第1検出部と、当該楽音制御装置の少なくとも一部の動きを検出する第2検出部と、を備える前記楽音制御装置のコンピュータに、
前記第2検出部で前記動きが検出された場合、前記動きが所定の条件を満たすのか否かを判断する判断処理と、
前記判断処理で前記動きが前記所定の条件を満たすと判断した場合、出力中の信号出力を保持せずに、前記第1検出部で検出される検出値に応じた前記信号を出力する第1の態様と、前記検出値に応じた信号を出力せずに出力中の信号出力を保持する第2の態様との間で切り替える切替処理と、を実行させる、
ことを特徴とする楽音制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、楽音制御装置及び楽音制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、楽器と該楽器を演奏者が保持するためのストラップとの間にセンサ等を組み込み、演奏者がストラップを引っ張ることにより発生する力をセンサ等で検出し、検出された検出値に応じて楽音を制御する信号を出力する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ストラップに圧力センサ又は伸び検出センサが組み込まれた携帯用電子楽器が開示されている。この携帯用電子楽器では、楽器を動かしてストラップに圧力を加え又は伸びを生じさせることにより、センサの検出値に応じて楽音を制御する信号が出力され、ピッチベンドやモジュレーション量、音量等の制御を行うことができる。このため、スイッチング操作を行うことなく、楽器を両手で保持しながら楽音の制御を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭59-060692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばエクスプレッションペダルを用いて楽音の制御を行う場合、任意の位置でペダルを固定することにより、任意のモジュレーション量を保持しながら楽器の演奏を行うことができる。しかしながら、上記特許文献1の携帯用電子楽器では、任意のモジュレーション量を保持しながら楽器の演奏を行う場合、ストラップに対して一定の圧力を加え続けながら又は一定の伸びを生じさせながら演奏を行う必要があった。このため、任意のモジュレーション量を保持しようとすると、楽器の演奏に支障を与える虞があった。
【0005】
本発明は、楽器を動かすことにより楽音の制御を行うことができる構成を備えつつ、楽器の演奏に支障を与えることなく、容易に任意のモジュレーション量を維持することが可能な楽音制御装置及び楽音制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の楽音制御装置は、楽器と楽器保持具との間に発生する張力を検出する第1検出部と、当該楽音制御装置の少なくとも一部の動きを検出する第2検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2検出部で前記動きが検出された場合、前記動きが所定の条件を満たすのか否かを判断する判断処理と、前記判断処理で前記動きが前記所定の条件を満たすと判断した場合、出力中の信号出力を保持せずに、前記第1検出部で検出される検出値に応じた前記信号を出力する第1の態様と、前記検出値に応じた信号を出力せずに出力中の信号出力を保持する第2の態様との間で切り替える切替処理と、を実行する。
【0007】
本発明の一態様の楽音制御プログラムは、楽器と楽器保持具との間に発生する張力を検出する第1検出部と、当該楽音制御装置の少なくとも一部の動きを検出する第2検出部と、を備える前記楽音制御装置のコンピュータに、前記第2検出部で前記動きが検出された場合、前記動きが所定の条件を満たすのか否かを判断する判断処理と、前記判断処理で前記動きが前記所定の条件を満たすと判断した場合、出力中の信号出力を保持せずに、前記第1検出部で検出される検出値に応じた前記信号を出力する第1の態様、前記検出値に応じた信号を出力せずに出力中の信号出力を保持する第2の態様との間で切り替える切替処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、楽器を動かすことにより楽音の制御を行うことができる構成を備えつつ、楽器の演奏に支障を与えることなく、容易に任意のモジュレーション量を維持することが可能な楽音制御装置及び楽音制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る楽音制御装置が使用される演奏システムを示す模式図である。
第1実施形態に係る楽音制御装置の拡大斜視図である。
第1実施形態に係る楽音制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
第1実施形態において制御部が実行する保持処理を示すフローチャートである。
第1実施形態におけるフォースセンサの検出値の出力値の変化を示す波形の一例である。
第2実施形態に係る楽音制御装置の拡大斜視図である。
第2実施形態に係る楽音制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
第2実施形態において制御部が実行する保持処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
以下、図1~図4を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1に示す演奏システム1では、第1実施形態に係る楽音制御装置10は、エレキギター(楽器)200とエレキギター200を演奏者(使用者)が保持するために肩にかけるギターストラップ(楽器保持具)210との間を接続する形で設けられる。エレキギター200は、ボディの一端側(ヘッド側)に設けられたストラップピン15(図2参照)に楽音制御装置10が接続され、ボディの他端側に設けられたストラップピン(不図示)にギターストラップ210が接続される。エレキギター200の演奏時には、エレキギター200はシールドケーブル220等を介して公知のサウンドプロセッサ(エフェクト装置)100に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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