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公開番号2025106626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2022051450
出願日2022-03-28
発明の名称吸音材及び車両部材
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人
主分類G10K 11/168 20060101AFI20250709BHJP(楽器;音響)
要約【課題】薄厚であっても広い周波数帯域において優れた吸音特性を発現することができる、新たな吸音材を提供すること。
【解決手段】非通気性の材料から構成される多孔層と、通気性の材料から構成される多孔質層とを備え、多孔層が、複数の孔を有する基部と、少なくとも一部の当該孔から多孔質層内に延在する中空状のネック部とを備え、多孔質層側を対象部材に向けて配置した時に、孔から入射する音に共鳴する、共鳴周波数の異なる二種以上のヘルムホルツ共鳴箱構造が形成される、吸音材。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
非通気性の材料から構成される多孔層と、通気性の材料から構成される多孔質層とを備え、
前記多孔層が、複数の孔を有する基部と、少なくとも一部の前記孔から多孔質層内に延在する中空状のネック部とを備え、
前記多孔質層側を対象部材に向けて配置した時に、前記孔から入射する音に共鳴する、共鳴周波数の異なる二種以上の孔を有するヘルムホルツ共鳴箱構造が形成される、吸音材。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記ヘルムホルツ共鳴箱構造が、2000Hz未満の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造、及び2000Hz以上の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造を含む、請求項1に記載の吸音材。
【請求項3】
前記ヘルムホルツ共鳴箱構造が、2000Hz未満の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造、2000~3000Hzの共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造、及び3000Hz超の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造を含む、請求項1又は2に記載の吸音材。
【請求項4】
隣り合う前記ヘルムホルツ共鳴箱構造が異なる共鳴周波数を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸音材。
【請求項5】
前記多孔層と、前記多孔質層と、非通気性の材料から構成される裏張層とをこの順に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸音材。
【請求項6】
前記基部の開孔率が1~20%である、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸音材。
【請求項7】
厚さが15mm以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸音材。
【請求項8】
前記多孔層がゴムを含み、前記多孔質層が不織布を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸音材。
【請求項9】
前記多孔層が、前記ゴム及び前記不織布を含む複合材を含む、請求項8に記載の吸音材。
【請求項10】
前記多孔質層の通気抵抗が1~4kPa・sec/mである、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸音材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音材及び車両部材に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のエンジンルーム内の騒音が車室内に伝播することを防止すること等を目的とした防音材として、車室内側より順に、第1の通気性吸音層、非通気性樹脂膜層、及び第2の通気性吸音層の順に接着された防音材が知られている(例えば、特許文献1参照)。同文献において、第1及び第2の通気性吸音層にはウレタン発泡材と繊維の混合材が用いられ、非通気性樹脂膜層には複数の樹脂フィルムの積層体が用いられている。
【0003】
また、広い周波数帯域の音に対処する単層のフェルトとして、層間に高空気流れ抵抗値部分と低空気流れ抵抗値部分とを有する傾斜空気流れ抵抗値吸音フェルトが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-347900号公報
特開2005-195989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には、薄厚であっても広い周波数帯域において優れた吸音特性を発現することに関し、依然として改善の余地がある。そのような改善へ期待は、特に自動車等の車両向けの吸音材において顕著である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、薄厚であっても広い周波数帯域において優れた吸音特性を発現することができる、新たな吸音材を提供することを目的とする。本発明はまた、当該吸音材を備える車両部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、非通気性の材料から構成される多孔層と、通気性の材料から構成される多孔質層とを備え、多孔層が、複数の孔を有する基部と、少なくとも一部の当該孔から多孔質層内に延在する中空状のネック部とを備え、多孔質層側を対象部材に向けて配置した時に、孔から入射する音に共鳴する、共鳴周波数の異なる二種以上のヘルムホルツ共鳴箱構造が形成される、吸音材を提供する。このような吸音材は従来にない構造を有しており、薄厚であっても広い周波数帯域において優れた吸音特性を発現することができる。
【0008】
一態様において、ヘルムホルツ共鳴箱構造が、2000Hz未満の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造、及び2000Hz以上の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造を含んでよい。
【0009】
一態様において、ヘルムホルツ共鳴箱構造が、2000Hz未満の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造、2000~3000Hzの共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造、及び3000Hz超の共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴箱構造を含んでよい。
【0010】
一態様において、隣り合うヘルムホルツ共鳴箱構造が異なる共鳴周波数を有してよい。
(【0011】以降は省略されています)

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